栃木の横山郷土館。かつては明治時代の銀行と麻問屋

巴波川(うずま川)沿いに残る明治時代の銀行跡

街中に江戸時代の見世蔵が立ち並ぶ街栃木。かつて日光東照宮へ参拝する人々が利用した例幣使街道沿いの宿場町としてさかえる一方、市内を流れる巴波川(うずま川)を伝って江戸まで物資を運んだ交易都市としても栄えました。巴波川(うずま川)は利根川にでて江戸の木場まで通っており、栃木からは材木を中心にさまざまな物資が運ばれました。

そのため巴波川(うずま川)沿いにはさまざまな蔵跡が残り、川沿いには多くの商家が立ち並んでいたとされます。そんな江戸時代の風情あふれる街並みを残す栃木市ですが、いまでも巴波川(うずま川)沿いには当時を忍ばせる歴史的な建造物が多数残されているのです。

最も代表的なのは遊覧船の発着場の隣にある塚田歴史伝説館などが挙げられますが、ここ栃木市ではもう一つ忘れてはならない歴史的スポットがあるんです。それが本日ご紹介する横山郷土館。横山郷土館は塚田歴史伝説館からさらに川をくだった場所にあり、かつて明治時代には銀行としてしられる存在でした。今ではその珍しい建造物が残り、内部で食事をすることも出来るスポットなんです。

栃木 蔵の街 観光スポット 横山郷土館

横山郷土館へのアクセスと周辺の観光スポット

横山郷土館は、巴波川(うずま川)沿いにあり、塚田歴史伝説館をさらにくだった先にあります。横山郷土館はすぐ裏手に旧栃木県庁跡があり、セットで見ることをオススメします。例幣使街道沿いの蔵の観光スポットが集中する、山車会館や、山本有三記念館、蔵の跡美術館などからは徒歩数分の場所にあります。蔵の街観光のワンスポットとして外せない存在です。ちなみにカンデオホテルズ佐野からは車で25分ほど。周辺の駐車場に車を止めて街歩きをするのがオススメです。

横山郷土館はこちらです

南側が洋風建築の銀行、北側が麻問屋

横山郷土館は明治時代に建てられた栃木共立銀行の建物をそのまま残されている大変珍しいスポットです。もともと横山家はこの地で麻問屋を営んでおり豪商として栄えましたが、明治時代の近代化の時期に栃木共立銀行を設立、明治41年から昭和7年に廃業するまでこの地で営業をつづけていたとされます。

こうした横山家の営んでいた事業から、横山郷土館は、半分が麻問屋として、半分が銀行としての携帯を取る大変珍しい建築物を残します。そのため出入り口もそれぞれ別々に設けられており、屋敷の北側が麻問屋、南側の川沿いにある石造りの建物が明治時代の栃木共立銀行の体裁をなしているのです。

外壁にはいずれも鹿沼産の深岩石が積まれており、小屋組みは洋風の小屋組を取られており文庫蔵の脇には赤レンガが積まれている姿です。外側は洋風建築で、内部は和洋折衷による独特の姿を残しており、ここ栃木でも明治時代からの意匠を残す大変貴重なものとして登録有形文化財に指定されているほど。栃木観光では是非一度訪れておきたいスポットの一つです。

栃木 蔵の街 観光スポット 横山郷土館

かつての栃木共立銀行と麻問屋であった建物です。

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江戸と明治の情緒がたっぷりと味わえます。

栃木 蔵の街 観光スポット 横山郷土館

蔵も和洋折衷でほかではなかなか見ることができません。

栃木 蔵の街 観光スポット 横山郷土館

巴波川(うずま川)沿いをゆったりと散策してもいいでしょう。

栃木 蔵の街 観光スポット 横山郷土館

美しい姿を堪能できます。

まとめ 蔵の街ならではの成り立ちと風景が感じれる

この横山郷土館は前述のとおり麻問屋と銀行両方を営む豪商の名残だと言えます。それはまさに江戸時代から明治時代にかけて、この栃木の街が巴波川(うずま川)と例幣使街道によってかなりの繁栄を誇っていたということの証だとも言えるでしょう。

現代のように自動車という機械が普及していない時代においては、あくまでもその土地の地形によって交通のスピードが決まり、必然的に栄えるということが多々ありました。栃木市も巴波川(うずま川)と街道という二つの交通手段により、独自性と経済性を発揮することができ栄えましたが、近代化と自動車の普及によりそれはもはや他の都市と差別化出来なくなったのでしょう。そんな歴史的な過去の移り変わりも感じさせてくれる観光スポットだと言えます。

日本中で銀行と麻問屋がセットになっている建物が残されるのはほぼないと言っていいでしょう。オススメの観光スポットです。

カンデオホテルズ佐野