大和ミュージアム。戦艦大和や日本の戦艦

大和ミュージアムとは。戦艦大和から日本ならではの軍艦が集う

大和ミュージアムは広島県呉市にある戦艦大和をはじめとした軍艦の博物館です。正式名称は、呉市海事歴史博物館という名前ですが、展示の中心である戦艦大和にちなんで大和ミュージアムという愛称で呼ばれています。

なぜ呉市に戦艦大和にちなんだミュージアムがあるかというと、呉市は明治時代から昭和にかけての日本海軍の重要拠点だったからです。また同時に戦艦大和をはじめ、ここ呉市の造船所で数々の軍艦が建造されました。

太平洋戦争の時代では、呉の造船工場の技術はドイツの造船所とならび、世界一の水準として高く評価されていました。現に、戦艦大和だけではなく同じく戦艦長門や、空母、潜水艦まで作られていました。こうしたことから、大和ミュージアムは戦艦大和の名前がついていますが、ここで作られたさまざまな軍艦の姿を見ることが出来ます。

更に、大和ミュージアムのすぐ目の前には巨大な実物大の本物の潜水艦が展示してある海上自衛隊呉資料館があり、セットで楽しむことが出来ます。本日は、呉市の観光スポットの代表でもある大和ミュージアムをご紹介します。

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呉市の歴史と戦艦大和、軍艦建設

大和ミュージアムでは数々の軍艦が展示されていますが、呉市は明治時代から昭和にかけて数々の軍艦が建造されました。また、現在でも民間のジャパン マリンユナイテッド呉工場があり、軍艦は作っていませんが、海上自衛隊の軍艦の修理は行っています。そんな呉市ですが、観光の最大の特長が“海軍”です。そのため、大和ミュージアム以外にも数々の海軍観光スポットが存在し、明治日本の雰囲気が楽しめる場所も登場します。

呉市と海軍の関わりは、明治初期にさかのぼります。幕末の動乱が終わり、近代国家としての道を歩み始めた明治政府は、近代的な陸軍や海軍の整備を開始しました。そのさい、海軍の基地がおかれたのが呉市なのです。

当時は呉鎮守府と言われ、同時に軍艦を建造する海軍工廠もおかれました。もともと日本は明治時代になっても近代的な産業もなく、軍艦を建造する技術もイギリスやアメリカなどに技師を派遣し技術を学ぶところから開始したのです。

明治初期から日露戦争の時代までは、日本は軍艦の建造は小さい軍艦のみで、大きな戦艦は海外諸国に発注していました。しかし日露戦争後は、本格的な軍艦建造に力を入れ、昭和の初期には呉の海軍工廠は世界一となり、ドイツの有名な兵器工場クルップと比肩しうる世界の二大兵器工場になったのです。

この世界一の造船技術や、呉海軍工廠で作られた軍艦の展示が、大和ミュージアムでは目の当たりにできるのです。

 

大和ミュージアムの見所

大和ミュージアムは、上記でご紹介したような戦艦大和と呉市の造船技術の結集がわかるダイナミックな展示が楽しめます。そこでは、精密な戦艦の模型から、実物大の兵器の展示まで、いわば日本海軍の兵器博物館ともいえるミュージアムです。

大和ひろば。10分の1大和が展示

大和ミュージアムの最初の見所が大和ひろばです。大和ミュージアムに入場して最初に登場するエリアで、そこでは巨大な戦艦大和の模型が展示されています。戦艦大和は日本海軍が建造した市場最大の戦艦です。全長263メートル、幅38.9メートル、排水量64000トン、乗員2500名という、まさに動く城ともいえるような巨大な軍艦です。

ちなみに、日露戦争を代表する戦艦三笠が、全長131メートル、幅23.2メートル、排水量15000トン、乗員860名と比べると、その大きさがいかに巨大であったかがわかります。また、この戦艦大和には史上最大の46cm主砲3基9門というような化け物のような大砲が積まれており、まさに当時の日本の最高技術の結集ともいえる軍艦です。

大和ひろばでは、そんな戦艦大和を10分の1に集約した26.3メートルの展示が楽しめます。10分の1とはいえ、その周囲を回ることができ、上からも下からも見えるような展示方法がとられており、巨大な戦艦大和の姿が目の当たりにできます。

また、ここでは、設計図や写真、潜水調査水中映像なども見ることができます。戦艦大和の詳しい内容は、次の呉市の歴史の展示でも見ることができます。

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 呉の歴史展示。戦艦大和の技術や、数々の軍艦模型が展示

次に登場するのが呉の歴史の展示です。呉の歴史は既にご紹介下通り、明治時代から昭和初期に至るまで海軍の町としての歴史が代表的です。特に世界一の軍港としての歴史がここでは楽しめます。また、戦後には戦前の軍艦建造の技術力が活かされ、世界最大のタンカーを数多く建造する臨海工業都市としての歴史が楽します。

もともと明治政府は日本に4カ所、海軍の根拠地である鎮守府を作りました。呉市はその中の一つであるともに造船建造の中心ともなったのです。ここでは戦艦大和をはじめ、戦艦長野、戦艦扶桑、戦艦安芸や、機動力に優れる重要戦艦や重巡洋艦、防護巡洋艦、空母、潜水艦などさまざまな種類の軍艦が建造されました。

ここの展示では、こうした軍艦の模型や呉の歴史の写真展示なども見ることができます。また、戦艦大和については、その建造の概要や優れた技術力の展示など、さまざまな展示を見ることができます。

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兵器の模型が展示。魚雷や戦闘機まで目の当たりに見れる

呉海軍工廠では、軍艦以外にもさまざまな兵器が作られていました。ここ大和ミュージアムではそんな海軍工廠で作り出されたさまざまな兵器の模型も展示されています。

例えば、戦艦や潜水艦に搭載されている魚雷の模型が展示されています。魚雷は海の中を進んで船にぶつかると爆発する兵器ですが、九三式魚雷・二式魚雷という魚雷が展示されています。

更に、海の特攻兵器といわれた回天の試作型が展示されています。ゼロ戦の特攻は有名ですが、回天はわずか9メートルの大きさの魚雷のような船に、一人で乗り込んで海の中をすすみ、敵の軍艦に特攻すると言いう恐ろしい兵器です。

この回天の展示も見ることができるのです。また潜航艇といわれる小型の潜水艦や戦艦大和で実際に使用された46センチの砲弾など普段では見ることが出来ない戦争中の海の兵器が目の当たりにできます。

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船を作る技術の体験コーナーも

大和ミュージアムでは、こうした軍艦や兵器の展示だけではなく、子供たちにもうれしい船を作る体験コーナーが充実しています。ここでは船を操る操船シミュレーターや、波の性質を学べる実験水槽など船の科学に関する体験も楽しめます。

船の作り方を学べるコーナーや、船の材料を触って実感できる体験コーナー、また現代の船では欠かすことができないスクリューなど親子で楽しめます。

 

戦艦陸奥の主砲やスクリューの大迫力野外展示

大和ミュージアムでは、外にも野外展示が楽しめます。入り口のレンガパークでは、戦艦陸奥の主砲やスクリューなどが展示されています。戦艦陸奥は、全長224メートル、幅34メートルもの巨大な戦艦で、1943年に原因不明の爆発事故で沈没した戦艦です。

1970年に引き上げ作業が行われ、そのさいに引き上げられた主砲身やスクリュー、主舵などが展示されています。その巨大な姿には圧倒されることでしょう。

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大和波止場や芝生広場の憩いの場も

大和ミュージアムの外には、大和波止場と芝生広場の二つの憩いの場があります。ここでは海に臨む公園としても利用できますし、野外展示の場所としても利用できます。

例えば大和波止場では、戦艦大和をイメージした公園であり、波止場の先までは大和の艦橋の大きさを再現して作られていると言います。また芝生広場では潜水調査船「しんかい」が展示されるなどここでも船の展示が楽しめるのです。

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大和ミュージアムの利用案内

所在地:〒737-0029広島県呉市宝町5番20号

TEL : 0823-25-3017

FAX : 0823-23-7400

開館時間:9時〜18時(展示室入館は17時30分まで)ライブラリー 9時〜17時

定休日:火曜日

利用料金:常設展、一般500円、高校生300円、小中学生200円

大和ミュージアムへのアクセス

大和ミュージアムは呉市の中心部にあり、カンデオホテルズ広島八丁堀からは車で約40分ほどで行くことが出来ます。

呉市には大和ミュージアムのほか、海上自衛隊呉資料館や入船山記念館など、多数の海軍観光スポットがあります。また、呉市のご当地グルメである海軍カレーは、さまざまなお店や味がありおススメです。

海上自衛隊呉資料館もセットで

大和ミュージアムの目の前には、巨大な本物の潜水艦が展示してある海上自衛隊呉資料館があります。ここも大和ミュージアムとセットで見学することが可能です。海上自衛隊呉資料館は、その名の通り海上自衛隊が運営する資料館で無料で利用することが出来ます。

しかし無料であるとはいえその展示内容は素晴らしく、海上自衛隊の主な活動である機雷の除去にはじまり、本物の潜水艦であるあきしおの展示が楽しめます。

この潜水艦は、全長76メートル、重さ2200トンもの巨大なもので、実際に2004年までは現役の潜水艦として任務に就いていました。2006年に、ここ呉市に陸揚げされ、現在では内部まで入ることができる日本で唯一の潜水艦体験ができる存在なのです。

外から見る迫力とは違い、潜水艦の内部は非常に狭く、この中で長期間任務に就く隊員の人たちの大変さが実感できることでしょう。

まとめ

大和ミュージアムは、日本を代表する戦艦である戦艦大和をはじめ、戦争中の軍艦や兵器を通して、呉市が培っていた造船技術を知れる展示です。また普段、なかなか見ることができない軍艦や兵器の展示はここでしか見ることが出来ません。

また、大和ミュージアムのすぐ目の前には海上自衛隊呉資料館があり、現代の自衛隊の活躍がわかることでしょう。更に、大和ミュージアムの周りには、実際の海上自衛隊で食べられているものと同じ海軍カレーが味わえるお店があり、ランチなどもご当地グルメが味わえます。