江戸時代の見世蔵と文豪の歴史がわかる。栃木、山本有三ふるさと記念館

江戸時代の蔵を改装した山本有三記念館

栃木市は、小江戸、蔵の街としてさまざまな観光資源が残されています。かつての江戸時代の蔵あとが、今では内部が改装されて、さまざまな観光地として楽しむことができます。飲食店やお土産がある観光案内所や美術館など、新たな観光スポットとして生まれ変わり、栃木ならではのさまざまな文化に触れることができます。

本日ご紹介する山本有三ふるさと記念館もそんな、栃木ならではの文化が堪能できる記念館。山本有三は明治時代から昭和を代表する小説家、劇作家で、ここ栃木市の出身です。

そんな山本有三の生い立ちから作品までさまざまなことが堪能できるのがこの山本有三ふるさと記念館。そしてこの記念館はかつて江戸末期に建てられた見世蔵を改修して作られたもの。山本有三の歴史に触れるだけではなく、かつての江戸時代の蔵の内部も堪能することができます。

栃木市には山本有三ゆかりのスポットが他にもお墓などが残りますが、余すところなく明治・大正・昭和の文豪を堪能するならば、ここ山本有三ふるさと記念館を外しては語れません。本日は江戸末期の見世蔵の構造とともに、山本有三の記念館をご紹介します。

栃木 蔵の街 山本有三ふるさと記念館

山本有三ふるさと記念館へのアクセス

山本有三ふるさと記念館へは、栃木蔵の街のメインストリートである例弊使街道を通っていくことになります。電車でアクセスする場合には東武日光線や両毛線の栃木駅から徒歩15分ほど。また車でアクセスする場合には栃木蔵の街の観光ルートのスタート地点である塚田歴史伝説館や、周辺の駐車場に車を停めて蔵の街の観光とセットで回るのがベストです。

ちなみにカンデオホテルズ佐野からは高速道路を使用し、車で約25分ほどでいくことができます。開館時間は朝の9時から17時で、年末年始意外は空いています。入場料は個人が200円、中学生以下は無料です。

山本有三ふるさと記念館はこちらです

江戸末期の見世蔵が堪能、山本有三の愛用の品も

山本有三記念館は、生誕地の隣にある江戸末期の見世蔵を改装して作られています。ちなみに見世蔵とは日本の伝統的な建築様式の一つで、一般的には土蔵などと呼ばれています。もともと土と漆喰をつかって作られており、一般的には蔵と呼ばれる物が、この見世蔵です。

ちなみに用途は倉庫や保管庫として使用されてきたものですが、保管庫と店舗を併せ持ったものも多く、この山本有三ふるさと記念館は典型的な連結式の蔵と言えるでしょう。この山本有三ふるさと記念館は2階建ての作りで、入口の土間から入ってすぐが、洋風のソファー、テーブルが置いてある応接室、隣の蔵が山本有三が長年執筆で愛用していたデスクが展示されている部屋になります。

この記念館の最大の特徴は、この二つの蔵が連結されて作られている変わった作りで、分厚い土蔵の壁で仕切られている点でしょう。また、蔵の2階にも上がることができ、土蔵特有の急な木の階段を登って行くことができます。この山本有三ふるさと記念館の見所は、単なる記念館ではなく、このような江戸末期の歴史的建造物を堪能しながら回れることが面白さの一つです。

栃木 蔵の街 山本有三ふるさと記念館

山本有三の生誕地

栃木 蔵の街 山本有三ふるさと記念館

入口の土間も蔵の状態をそのままに

栃木 蔵の街 山本有三ふるさと記念館

当時の見世蔵を改装されて作られています

栃木 蔵の街 山本有三ふるさと記念館

巨大な蔵の壁がそのまま使用されています

栃木 蔵の街 山本有三ふるさと記念館

山本有三の愛用の机が展示されています。

栃木 蔵の街 山本有三ふるさと記念館

応接セットも復元されています

栃木 蔵の街 山本有三ふるさと記念館

蔵と文人の二つの資料が楽しめる貴重なスポット

作品や戯曲の原稿、写真が多数展示

山本有三は日本を代表する小説家、劇作家でその86年の生涯で多くの作品を残しました。代表作には『路傍の石』や『女の一生』などの小説が有名ですが、実は山本有三は当時は戯曲、劇作家としてのほうが有名で、映画の脚本なども多く手がけました。

また日本史を題材にした『坂崎出羽守』や、『西郷と大久保』といった作品もあります。もともと山本有三は当時この見世蔵の隣にあった呉服商の家に生まれました。高等小学校を卒業後、一時浅草の呉服商に奉公に出されていましたが、嫌で故郷に戻り上級学校への進学を希望しましたが、実家の家業を手伝わせられました。

その後、東京の学校に通うために上京、東京帝国大学に進学。上記のように戯曲、劇作家、小説家として歩みだし、戦後には政治家にもなるほどでした。この山本有三ふるさと記念館ではそんな山本有三の作品や写真の多くをみることができます。

栃木 蔵の街 山本有三ふるさと記念館

山本有三の生い立ちや写真が多数

栃木 蔵の街 山本有三ふるさと記念館

草稿などの資料が多数展示

栃木 蔵の街 山本有三ふるさと記念館

文人の歴史が堪能できます

まとめ 蔵の建物と文人の歴史が両方堪能できる場所

山本有三ふるさと記念館は、なかなか見ることができない江戸時代の見世蔵の内部構造を見ることができる大変珍しい記念館です。また山本有三の原稿や写真だけではなく、愛用の机や応接ソファーなど、多くの品々が目の当たりにできます。栃木蔵の街はその多くが蔵の内部が改修されて様々なスポットになっていますが、山本有三ふるさと記念館は代表的なスポットとしておすすめです。