鞆の浦の名所、太田家住宅。江戸時代の巨大造り酒屋

江戸時代から残る巨大な商家建築が見所

福山の景勝地鞆の浦は、太平洋戦争の空襲から免れたこともあり、街全体に江戸時代や明治時代の名残が残っている街です。瀬戸内海を望む昔ながらの町並みはまさに江戸時代にタイムスリップしたかのよう。

そんな鞆の浦でも一際、昔ながらの歴史的建造物が立ち並ぶのがメインスポットである常夜灯へ続く道の一体です。その一体は日本ならではの木造建築が続き、独特の雰囲気を醸し出しています。

その一体のなかで一際目立つのが本日ご紹介する太田家住宅です。太田家住宅は江戸時代から続く巨大な酒造業の商家をそのまま残したもの。江戸から明治さらには現代まで残る貴重な商家建築の一つです。

この太田家住宅は国の重要文化財の指定も受け、史跡としても名高いスポットとして、鞆の浦の名所の一つに数えられます。一度中に入ってみると、そこには広大な当時の酒造業の設備がそのまま展示されてあり、圧巻の広さを味わうことができるでしょう。

また、生産工場とは別に、表向き商家の屋敷として残される美しい日本建築も目の当たりにすることができます。鞆の浦ではその他の観光スポットとともに是非訪れてみたい場所の一つです。

福山 鞆の浦 観光スポット

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太田家住宅へのアクセス

太田家住宅は鞆の浦のシンボルとも言える常夜灯のすぐ目の前にあります。常夜灯やいろは丸展示館の一体から徒歩2分ほどのとおりにあり、そのとおり一体は、かつての江戸時代の街並みの雰囲気が残るスポットです。

鞆の浦の観光はいろは丸乗船場付近の駐車場や鞆の浦観光情報センター付近の駐車場へ停めて街歩きを始められるのがいいでしょう。ちなみに福山のホテル、カンデオホテルズ福山から鞆の浦までは車で20分ほどで行くことができます。

広大な敷地に残る、美しい保命酒の酒蔵

太田家住宅はもともと江戸時代にはこの鞆の浦の名産品保命酒の製造を行う中村家の屋敷兼生産工場でした。ちなみに保命酒とは薬味酒で、この太田家住宅の元の持ち主、中村家が代々独占的に製造販売してきたお酒。

江戸時代には将軍家専用のお酒としても知られ、上級武士や公家、豪商など、当時の高級酒として愛用されました。太田家住宅はそんな保命酒の生産現場と豪商としての商家の作りをまるごとみることができます。

その巨大な酒造蔵は圧巻で、外観も美しく均整のとれた作りを目の当たりにできます。また内部には酒を貯蔵する釜などが展示され、その雄大な生産設備は当時の豪商としての勢いを感じる作りです。

ちなみに本邸は主屋、保命酒醸造蔵など9棟あり、酒造蔵と隣接する主屋は商家としての優美な作りが伺えます。

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美しさと機能性に富んだ主屋。幕末の七公卿も泊まった場所

この酒造蔵と隣接する主屋は、実に美しい日本建築で、邸内には小規模な庭園が設けられ、住んでいた人々や、商家に訪れるお客の目を楽しませる作りになっています。

また、邸内から鞆の浦の海岸が見通せる作りになっており、こうした商家としての機能も充実しています。江戸時代の全盛期にはきっと数多くの人が訪れたことをうかがわせる作りで、幕末の頃には三条実美を始め、有名な七公卿落ちの宿泊場所にもなったとか。

1863年に尊皇攘夷派の公卿7名が公武合体派によって京都を終われ、長州からさらにその先、太宰府まで逃亡する際に、ここ鞆の浦に立ち寄り中村家の主屋ととなりにある朝宗亭に宿泊したといいます。

ここ鞆の浦はいろは丸でゆかりのある坂本龍馬など、この太田家住宅に泊まった七公卿など、幕末ゆかりの地としてその軌跡を残していると言えるでしょう。

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まとめ 江戸時代から残る美しさと機能を持つ商家

太田家住宅は200年近く、保命酒の独占製造販売を行ってきた商人、中村家の豪壮さを伺わせてくれる建築です。

邸内の広さもさる事ながら、9つの酒蔵と主屋には、至るところで細かい配慮が伺え、美しさと機能を兼ね備えた江戸時代の建築が伺えます。現在のようにデジタル化や自動化もない時代に、これほど直線的で均整のとれた建築物を作れることに感動を覚えるでしょう。

またその建築物が数百年の時を経て、目の当たりに残っていることが大変な価値を感じさせてくれます。

鞆の浦にはこうした古くからの歴史をそのまま残しており、太田家住宅もそんな観光スポットの一つだと言えるでしょう。是非オススメのスポットです。

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