栃木の200年前の土蔵を改修。とちぎ蔵の街美術館

見世蔵を改装した美術館

小江戸蔵の街として有名な栃木市。かつて江戸時代には江戸への物資を運ぶ交易で栄えた街でした。利根川へとつづく巴波川(うずまがわ)が栃木市を流れていますが、この巴波川(うずまがわ)を使って材木などの商品を江戸まで運びました。

こうしたことから栃木市内には数々の蔵がたちならんでいます。また、同時に栃木市は日光東照宮へとつづく例幣使街道が通っており、参拝する人びとが滞在する街としても栄えたのです。この例幣使街道沿いには、見世蔵と言われる店舗と蔵が一体となった蔵が数多く立ち並び、栃木市の蔵の一つの特長とも言えるでしょう。

今も残るこうした栃木市の見世蔵たちは、今でもその蔵が残っているとともに内部が改装されさまざまなものに生まれ変わっているのです。本日ご紹介するとちぎ蔵の街美術館もそんな改装され生まれ変わった見世蔵の一つ。

200年前からつづく、かつてこの地を代表する豪商の蔵を美しい美術館に改装。栃木市に現存する見世蔵の中でも最古の部類に属します。例幣使街道沿いの蔵の観光の一つとしてお楽しみください。

栃木蔵の街美術館

とちぎ蔵の街美術館へのアクセス

とちぎ蔵の街美術館は、例幣使街道から巴波川(うずまがわ)との間にあり、山車会館の隣に位置しています。例幣使街道の中でも山車会館付近は観光案内所や山本周三記念館などメインどころが立ち並ぶスポットでもあります。

そんな蔵の街のメイン観光スポットの一つとして、とちぎ蔵の街美術館は美しい姿をとどめています。月曜、祝日の翌日が休みで入場料は大人300円、中学生以下無料です。また、カンデオホテルズ佐野からとちぎ蔵の街美術館は車で約40分ほどで行くことができます。近くには蔵の街の駐車場がありますので利用をオススメします。

とちぎ蔵の街美術館はこちらです

200年前の豪商の蔵を改装

とちぎ蔵の街美術館は、かつてこの地で豪商として栄えた善野家の土蔵を改修して作られています。善野家の先祖はもともと近江商人で名高い近江出身の商人で、栃木市では何軒も家を持つほどの豪商に成長しています。

この蔵の持ち主は、江戸時代の1744年頃に本家の善野嘉兵衛から分家した善野家のもので、大名家を相手に質商を営んだり、米問屋としてその財を築いたといいます。また、この善野家は、商人として成功した富を、江戸時代末期には困窮している人びとのために使ったとも言われており、銭や米をこうした人びとに配り助けたことから、この蔵は通称「おたすけ蔵」と言われてきました。

この「おたすけ蔵」は栃木市に残る土蔵のなかにおいても、200年以上も前から存在するものとして栃木最古の蔵の一つとして有名でしたが、平成15年に改修されとちぎ蔵の街美術館として登場しました。

栃木蔵の街美術館

200年前にはこの地の豪商善野家の蔵でした。

蔵の建築も残る美術館

栃木一古い蔵でかつての「おたすけ蔵」でもあったとちぎ蔵の街美術館は、3つの土蔵から構成されています。この美術館には人間国宝でもある美術工芸家の作品を保存したり、数々の陶芸作品を展示するほか、かつての豪商の蔵の名残を残す壁や天井、巨大な梁なども残しているのです。

この蔵はかつての見世蔵の典型とも言われる作りで、店舗、住居、土蔵といった3つで構成されているつくりで、東蔵、中蔵、西蔵と3つの蔵が並行してならび、すべての蔵が2階だて。東蔵が1804年から1818年の間、中蔵が1831年以前、西蔵が1840年に作られたとされています。また、美術館としては蔵の形状を残すだけではなく、随時企画展なども行っており、蔵の街の観光スポットの一つとしてオススメの一箇所といえるでしょう。

栃木蔵の街美術館

まとめ

栃木蔵の街は例幣使街道沿いにかつての見世蔵を改装したさまざまな観光スポットが立ち並びます。そうした蔵の観光の中においても、このとちぎ蔵の街美術館は最古の蔵を改装した美術館として楽しむことができます。蔵の構造しかり、また展示されている美術品しかりと、蔵の街でゆったりとした時間を過ごすことが出来るでしょう。

カンデオホテルズ佐野