砥部焼観光センター炎の里

 砥部焼とは。230年の歴史をもつ焼き物

松山市の隣に位置する砥部町。松山観光と同時に多くの人が訪れる町ですが焼き物の町として多くの人に親しまれています。

この砥部町の一大特産品が砥部焼です。砥部焼は食器や花器に多く使われているこの地方ならではの焼き物で、愛媛県の指定無形文化財にも指定されています。いまも多くの窯元が残り、数多くの作品を生み出しています。

日本各地にはさまざまな焼き物が存在しますが、その多くが古代から行われています。砥部焼も本格的な開始は江戸時代ですが、6世紀から7世紀には焼き物が行われ、窯跡も発見されています。そして、その始まりは遡ること約230年近く前、伊予大洲藩の九代藩主、加藤泰候の時代に生み出されました。

このあたり一帯は、江戸時代には大洲藩の所領で、その大きさはわずか6万石でした。当時の幕藩体制は、参勤交代などの出費によって、藩財政が苦しいところが多く、拡販が独自に殖産興業や開拓を行った時代です。砥部焼もそんな財政難の大洲藩が藩財政を立て直すために開始したのが始まりだったのです。

もともと、この地方は奈良時代や平安時代から砥石の産地としてしられ「伊予砥」は日本全国に販売されていました。砥部焼は、この「伊予砥」の製造工程ででた砥石のくずを使い陶磁づくりを始めたことがきっかけとされています。

もともとは砥部の五本松という場所に登窯をつくり開始しましたが、この地域は自然が多く焼き物に必要な薪も豊富にとれて、原料の砥石も多く取れることから、陶器の製作には最適な地とされてきました。

ちなみに大洲藩は、内子町も領地にもつ藩で、内子町の特産とされる木蝋も、砥部焼と同時に殖産興業として始めたほど、藩経営に熱心な藩でした。砥部焼はそんな歴史から生み出されたこの地の特産なのです。実際、砥部焼の開発には苦難が多く、開発から製品化まではおよそ2年もの再現がかかったと言われています。

砥部焼 松山 焼き物の街

砥部焼の全てが体験できる砥部焼観光センター炎の里

本日ご紹介するのが、こうした砥部焼の全てを体験できる一大観光スポット「砥部焼観光センター炎の里」です。砥部焼の特徴は美しい白地に絵付けをするのが一般的です。

この地の伝統工芸品としてしられ、多くの作品を残しました。そうしたところから、砥部焼は愛媛県のお土産としてさまざまな場所で購入することができますが、砥部焼観光センター炎の里では、砥部焼の美しいお土産を購入出来るだけではなく、実際の砥部焼の製造工程の見学や、自分だけのオリジナルの砥部焼を作れる絵付け体験など、砥部焼を堪能しつくすことができるのです。

砥部焼 松山 焼き物の街

砥部焼の工程まるわかり、伝統の技を目の当たりに見れる見学コーナー

ここ、砥部焼観光センター炎の里の最大の見所は、砥部焼の製造工程をまるまる見ることができる見学コーナーです。実際に職人さんが製造する場所に入ることができ、原材料から完成品になるまでの全ての工程を目の当たりにすることができます。

砥部焼の原材料は砥石の原石ということを先に述べましたが、ここ砥部焼観光センターではその原石である「陶石」を見ることもできるのです。ろくろ成形やたたら成形といった加工から、焼き固める素焼きや本焼き、完成品にする絵付けに至るまで、砥部焼の全てがわかるコーナーです。

基本的にものづくりの分野においては、製造工程を見るのと見ないのでは、その製品の実感が全く異なってきます。お土産コーナーに置いてある数々の食器や花瓶なども、原石から最終品になる過程を見てみるだけでも、その奥深さが実感できます。

砥部焼 松山 焼き物の街

巨大な鉱石も展示

砥部焼 松山 焼き物の街

砥部焼の工程がまるわかり

砥部焼 松山 焼き物の街

製造工程が見れます

砥部焼 松山 焼き物の街

職人さんの仕事場も見学が

砥部焼 松山 焼き物の街

千山窯。砥部焼発祥の登り窯

また、砥部焼観光センター炎の里では、こうした見学コーナーと同時に、砥部焼発祥時における登り窯の復元もみることができます。現在は見学コーナーに設置されている近代的な窯でも焼きを行っていますが、砥部焼が創設された1777年以来、長く登り窯が使用されてきました。

かつては登り窯で50時間近かい時間をかけて焼いていましたが、そんな貴重な登り窯をみることができるのも、砥部焼観光センター炎の里の魅力の一つです。ちなみに登り窯である千山窯では、1200℃もの高温の中で焼き上げ、繊細な砥部焼の姿を作り上げています。

砥部焼 松山観光 焼き物の街

砥部焼の絵付けや粘土体験もできる

製造工程が目の当たりに見れる見学コーナーを堪能したあとは、自らも体験できる体験コーナーが充実しているのも砥部焼観光センターの魅力の一つ。素焼きの陶器に自らの好きな絵を描ける絵付け体験ができます。この絵付け体験、選べる食器の種類が非常に多く、茶碗や湯呑、ペン立て、お皿、コーヒーカップ、マグカップ、花瓶に寿司湯呑やそば猪口まで揃うほど。

値段は選ぶ陶器の種類や大きさで変わります。また絵付け体験以外の体験もあり、ねんどづくりの基本を学べる手びねりやろくろ成形が体験できます。ここで作った作品は、1ヶ月後に焼き上がり、自分の作品として手に入れることができます。本格的な砥部焼の体験を堪能することができます。

砥部焼 松山 焼き物の街

2階は体験コーナー

砥部焼 松山 焼き物の街

絵付け体験が出きます

砥部焼観光センター炎の里へのアクセス

砥部焼観光センター炎の里は、松山市街から車で30分程の場所にあります。国道33号沿いにありますので、そのまま1本で来ることができます。今年8月にオープンしたカンデオホテルズ松山大街道がからも30分ほどでいくことができます。松山市内や道後周辺の観光と一緒にご利用ください。

 

松山観光とセットで。松山中心部から30分

砥部焼き観光センター炎の里は、松山の中心部から約30分ほどの場所にあります。そのため、基本的には松山観光とセットで訪れるのがおススメです。ここでは松山中心部の代表的な観光スポットについていくつかご紹介しましょう。

 

道後温泉本館

松山観光と言えば、何といっても道後温泉は外せません。道後温泉は日本最古の温泉として知られる温泉街ですが、その中でも象徴的なのが道後温泉本館です。道後温泉本館は、明治時代の近代化の時代に作られた温泉施設で、ミシュランガイド二つ星にも選定された観光スポットです。

また国の需要文化財にも登録されており、その独得な姿は一度は訪れておきたい場所といえるでしょう。独得な姿は映画千と千尋の神隠しのモデルともなったほど。様々な入浴方法も楽しめます。道後温泉本館は2018年から改修工事がスタートする予定です。

松山 道後 観光スポット 道後温泉 松山 道後 観光スポット 道後温泉

松山城

道後温泉と同時に松山観光のおすすめスポットが松山城です。松山城も道後温泉と同じくミシュランガイド二つ星に認定された観光スポットで、大天守を含む21もの建物が国の重要文化財に登録されています。

松山城の最大の特長は連結式の平山城で、日本三大平山城にも数えられるほどで、その雄大な姿と城郭建築は圧倒的な迫力です。

また、松山城へアクセスするためには松山城ロープウェイでスムーズにアクセスすることが可能で、このロープウェイ乗り場まで続くロープウェイ街では砥部焼などのお土産も購入することができます。

松山 観光スポット 松山城 松山 観光スポット 松山城

内子町の観光とセットで

砥部町は内子町にも比較的近い場所にあり、車で約40分ほどで行くことが出来ます。そのため、松山観光以外に内子町との観光とセットで回ることもおすすめです。それに内子町は、砥部町と同様、江戸時代には大洲藩の一部だった場所で、砥部焼が藩の殖産興業の一つとして始まったのと同じように、内子町でも木蝋の生産が大洲藩の殖産興業として開始されました。

木蝋とはハゼノキから抽出されたロウによって作られた蝋製品で、江戸時代は蝋燭が主な製品でした。内子町の木蝋はまた、明治時代から大正時代にかけても大いにさかえ、当時は日本一の生産量を誇り、海外までも輸出されていたのです。

主な木蝋製品は蝋燭にはじまりクレヨンや口紅といったものまで及びました。ここでは内子町の見所スポットをご紹介しましょう。

 

八日市護国と上芳我邸木蝋資料館

内子町の最大の見所が八日市護国といわれるエリアです。ここは伝統的建造物群保存地区に指定されているエリアで、一つの建物だけではなく街並みすべてが重要文化財であるエリアです。この八日市護国のエリアこそ、大洲藩が木蝋生産の拠点として発展を遂げてきた場所で、商家が立ち並ぶ街道です。

その中でも最大のものが上芳我邸で、上芳我邸は木蝋生産で明治大正までこの地の大商人として知られました。上芳我邸では、現代ではなかなか目にすることが出来ない木造の巨大な日本家屋と、現代ではほぼ作られていない木蝋による蝋燭や化粧品、クレヨンといった美しい製品を見ることができるのです。

こちらの八日市護国と上芳我邸木蝋資料館は、同じ大洲藩の殖産興業として発展を遂げた木蝋製品にちなむ街並み、邸宅を目にすることができます。

松山 観光スポット 内子 上芳我邸木蝋資料館 松山 観光スポット 内子 上芳我邸木蝋資料館

内子座。大正時代の芝居小屋

内子町のもう一つの見所が内子座です。内子座は木蝋生産などで発展した内子町の人々が娯楽施設の場として作った芝居小屋です。作られたのは100年以上昔の大正時代で、今でも現役の芝居小屋として扱うことができます。

この内子座は、国の重要文化財に登録されており、木造2階だで、瓦葺き入母屋造りの建物で、主要人数は650人も可能です。また、升席や回り舞台といった舞台装置もそのままで、奈落といわれる役者が移動する地下道などもそのままのこされ見学もすることができるのです。こちらも商人の町内子の発展の象徴的な建物としておすすめです。

松山 観光スポット 内子 内子座 松山 観光スポット 内子 内子座

まとめ

砥部焼は現在も窯元が存在し、実際に多くの製品を作っています。そんな砥部焼の全てがわかるのが砥部焼観光センター炎の里の魅力です。もちろんお土産コーナーもとても充実していますので、旅の思い出や贈り物には最適なスポットだと言えます。

見学コーナーも気軽にみることができますので、実際の製造工程を目の当たりにしたあと、お土産を買えば、製品の価値も一際感じられること間違い無し。砥部焼を知るならオススメのスポットです。