うどん、そばに饅頭、山笠に博多織の発祥地、博多「承天寺」

日宋貿易の中心、博多にゆかりのお寺

博多は古くから博多商人の街として知られ、その地理的条件から、海外との貿易拠点としての地位を築いてきました。特に、博多は鎌倉時代に日宋貿易で栄えた地域。今では日本でお馴染みの多くのものが、当時、宋と言われた中国から、ここ博多に伝えられたといいます。

たとえば、日本人が日常的に食べ、年越しでは必ず日本全国の人たちが食べる、蕎麦もそのうちの一つです。鎌倉時代の日宋貿易を通じて、ここ博多の地に伝わったといいます。他にも和菓子として馴染みのお饅頭などもそのうちの一つ。多くの食べ物や文化が日宋貿易を通じて、ここ博多の地を起点として日本全国に広まったと言われています。

そして今の博多の街は、そんなエピソードが残される貴重な歴史的スポットが数多く存在する街なんです。しかも大都会として栄える中、今でも寺社として残っているのが素晴らしい。本日はそんな博多に残る、日宋貿易ゆかりの地、蕎麦やうどん、お饅頭、そして博多の代表的お祭り、山笠の発祥地とも言われる神社、博多「承天寺」をご紹介します。

承天寺

承天寺へのアクセス

承天寺へのアクセスは地下鉄祇園駅からのアクセスが最も近いです。祇園駅から徒歩で約5分ほどの場所にあります。また祇園駅周辺には多くの寺社が現存しており、承天寺とセットでみることができるたくさんのお寺があります。たとえば五重塔が残る東長寺や、広大な敷地を持つ聖福寺なども承天寺と一緒に回るのがオススメかと。

ちなみにカンデオホテルズ福岡天神やカンデオホテルズ ザ・博多テラスがある天神駅から、祇園駅まではわずか4分で行くことができます。電車で祇園駅まで移動し、そこから徒歩で周遊するのがオススメのコースですね。

カンデオホテルズ福岡天神から承天寺へはこちら

カンデオホテルズ ザ・博多テラスから承天寺はこちら

まるで庭園のような通り、承天寺通り

ここ承天寺は、整備された承天寺通りを通っていく方法が最もいいかと。承天寺通りは昨年2014年に改装された新しい通りで、新たに博多の街のシンボルともなる、博多千年門が設置されています。博多千年門は、古文書に登場する博多の出入り口、「辻堂口門」をモデルに新設されたもの。

承天寺の入口まで150メートルの距離を庭園のようなたたずまいの通りが案内してくれます。通り沿いには、松やモミジ、さらには自然石が配置され、承天寺でみることができる石庭とぴったりとマッチング。承天寺に訪れる際には、ここ承天寺通りもオススメの一つです。

承天寺

整備された承天寺通

承天寺

とおりの入口から門があります

承天寺

承天寺の壁がつづきます

枯山水の美しい庭

承天寺に入るとそこには、臨済宗の寺社らしく、落ち着いた枯山水の石庭をみることができます。はなしは飛びますが、大宰府天満宮すぐ横にある、光明禅寺は承天寺を作った円爾のお弟子さんが作ったお寺で、同様に枯山水の庭園がみることが。

ちなみに臨済宗の寺院はおおくが日本人に馴染みの枯山水の庭園を持つことで知られており、ここ承天寺でも美しい石庭「洗濤庭」をみることができます。また見所は枯山水の庭園だけではありません。重要文化財である如来像や、1065年に作られた梵鐘も。美しい枯山水をゆったりとした気持ちで見れば、旅の疲れが癒されます。

承天寺

入るとすぐ、枯山水をみることができます

承天寺

美しい景色が広がります

承天寺

本殿も巨大です

蕎麦やうどんの製粉技術と博多織の発祥地

ここ承天寺はこうした美しい空間を見せてくれますが、私たち日本人の歴史にも大変影響を与えたお寺です。冒頭でもご紹介しましたが、今では日本でお馴染みのお蕎麦やうどん、お饅頭はここ承天寺に伝わりました。承天寺を創建した円爾が、宋から日本に来る際に、うどんや蕎麦、お饅頭の製造に必要な製粉技術も一緒にこの地に伝えたと言われています。

ここ承天寺の創建には、当時博多に拠点を構え日宋貿易を行っていた代表的な商人謝国明が大きく尽力したと言われており、実は年越し蕎麦のもとは、この謝国明が貧しい人々に大晦日に蕎麦を振舞ったのが始まりとのエピソードもあるほど。また円爾は同時に博多のお祭りで代表的な山笠の発祥とも言われています。

これ以外に、円爾が日本に来る際に一緒に宋から帰国した満田弥三右衛門の唐織の技術が博多織の始まりとされています。ここ承天寺から伝わったものは、日本の多くの文化に多大な影響を与えています。

承天寺

そばやうどんなどの製粉技術はここ承天寺からはじまりました

まとめ

ここ承天寺は、お寺そのものの見所も満載ですが隠れた歴史的エピソードが数多く残る場所です。博多の中心部に位置するお寺として是非ともオススメのスポット。周辺に位置する東長寺や聖福寺などのほかのお寺とご一緒にお寺めぐりをされてはいかがでしょうか。