おおず赤煉瓦館。大洲で明治時代の近代化が見れる

おおず赤煉瓦館とは。大洲に残る明治時代の象徴

今回ご紹介するのは、伊予の小京都と言われる大洲市に残る代表的観光スポット、おおず赤煉瓦館です。おおず赤煉瓦館は、今から遡ること100年以上前、1901年(明治34年に)この場所に作られた西洋風の建物です。

当時の大洲は、明治政府がとる近代化の波にのり、養殖や製糸業で栄えていました。こうした近代化や大洲の発展に伴って作られたのが、大洲商業銀行であり、それが現在のおおず赤煉瓦館です。

和洋折衷の見事なレンガの建物で、今でも人目を惹く建物ですが、当時は、まさに大洲の発展の象徴ともいえるような存在でした。そんなおおず赤煉瓦館ですが、現在は、大洲市を代表する観光スポットの一つとして、目の当たりにできます。

このおおず赤煉瓦館は1階は雑貨や特産品の販売、2階はギャラリーとなっており、内部でもくつろぐことができます。また、町歩きの中で外から明治の欧風建築を楽しむことができます。

松山 観光スポット 大洲赤レンガ館

おおず赤煉瓦館の歴史。大洲の発展と共に歩んだ道

現在は伊予の小京都言われる大洲ですが、江戸時代から大洲藩の城下町として、小藩ながらも独自の経済的発展が行われてきました。

おおず赤煉瓦館は、まさにそんな大洲の発展の歴史と共に歩んできた歴史を持っているのです。大洲藩は江戸時代、藩が中心となってさまざまな事業を営んでいました。砥部町に残る砥部焼や、内子町に残る木蝋生産は大洲藩が自らの藩経済を潤すために始めた事業です。

そして城下町である大洲市でも、江戸時代末期には、養蚕製糸工場を建設し、工業化に乗り出すほどでした。ちなみに、大洲は江戸時代にはわずか6万石の外様藩ながら、西洋技術の取り入れや教育に熱心な藩で、小規模ながらも独自の国づくりを行ってきました。

蒸気船を坂本龍馬の海援隊に貸して運行を委任したりするなど、いわば、開明的な藩だったのです。この養蚕製糸工場もその一環であり、その経済活動は明治時代にも引き継がれました。明治時代には、この製糸産業が時代の流れと共に拡大を続け、なんと製糸業者は20社以上にものぼり、多数の正繭取引が行われました。

そんな取引量の増大にともなって、取引額も多額にのぼることから金融機関の必要性が高まり、1889年に、明治22年に大洲銀行が設けられました。銀行が取引の間に入ることで、円滑に行われ、また資金調達などを行い事業を拡大するために金融機関の存在は必須だったのです。

その後さらに拡大する製糸業に資金供給を行うため明治34年、1901年に大洲商業銀行が開業しました。この大洲商業銀行が、先にもご紹介した通り、現在のおおず赤煉瓦館です。その後、大洲商業銀行は、大洲銀行と合併したり、一つの県に一つの銀行を置く政策などによって他の銀行と統合され、現在は伊予銀行になっています。

松山 観光スポット 大洲赤レンガ館

おおず赤煉瓦館の見所。築100年を超える赤煉瓦

おおず赤煉瓦館の最大の見所は、かつて銀行であったとされる赤煉瓦の外観です。とくに100年を超える歴史を持つ赤煉瓦の建物は現在では中々目にすることができません。

現在はギャラりーや観光案内、お土産購入の場所として利用されていますが、1991年までは商工会の事務所としても利用されていました。そして1991年に「おおず赤煉瓦館」として開館し、同1991年に大洲市有形文化財に指定されています。

ちなみに赤レンガの建築物は、明治時代には近代化の象徴として日本全国で建てられましたが、時代の移り変わりとともにその姿を消し、現在では日本で当時のままの姿を見られる場所は非常に限られているのが現状です。

また耐震上の理由から赤レンガを使った建築物は建てられることがないため、「おおず赤煉瓦館」は貴重な存在とも言えます。

 

松山 観光スポット 大洲赤レンガ館

ちなみに赤レンガの建築物は、明治時代には近代化の象徴として日本全国で建てられましたが、時代の移り変わりとともにその姿を消し、現在では日本で当時のままの姿を見られる場所は非常に限られているのが現状です。

また耐震上の理由から赤レンガを使った建築物は建てられることがないため、「おおず赤煉瓦館」は貴重な存在とも言えます。

松山 観光スポット 大洲赤レンガ館

おおず赤煉瓦館へのアクセス

「おおず赤煉瓦館」は大洲観光のメインスポットでもある「おはなはん通り」や臥竜山荘などの一体から徒歩5分ほどの場所にあります。

このあたり一体は伊予の小京都と言われる大洲の美しい街並みが見れるスポットで、観光協会も入っている大洲まちの駅あさもやからも歩いてすぐ行くことが可能です。また大洲観光のもう一つのメインスポットでもある大洲城からも「おおず赤煉瓦館」は徒歩11分ほどで行くことができます。

大洲の街の観光は大きく分けて、この大洲城一体と、城下町でもある伊予の小京都の街並みとに別れますが、どちらも電車の駅からは遠く離れているため車でのアクセスがいいでしょう。

駐車場はそれぞれ、大洲城の目の前の市民会館駐車場と、大洲街の駅あさもやにあります。大洲はカンデオホテルズ松山大街道からは車で1時間ほどで行くことが可能です。

おおず赤煉瓦館と一緒に見たい大洲の観光スポット

伊予の小京都といわれる大洲市には、おおず赤煉瓦館以外にもさまざまな見所スポットが登場します。ここでは一緒に見たい大洲の代表的な観光スポットをご紹介しましょう。ちなみに大洲の観光は、大洲城がある場所と、おおず赤煉瓦館がある城下町とで分かれています。どちらもあれ浮いて数分の場所ですので、それぞれ見ることをおススメします。

特に大洲の街並みは、臥龍山荘がある一帯から、おはなはん通りの一体までは、まさに伊予の小京都という表現がぴったりの街並みが広がります。

臥龍山荘

大洲市の観光スポットの中でも最大の見所スポットの一つが臥龍山荘です。臥龍山荘は、おおず赤煉瓦館からも徒歩5分ほどの場所にある観光スポットで、伊予の小京都を象徴する観光スポットといえるでしょう。

この臥龍山荘は国の重要文化財に登録されているだけではなく、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で一つ星を獲得した観光スポットでもあります。臥龍山荘は、木蝋貿易に成功した河内寅次郎が老後の隠居場所にと力を入れて作った山荘であり、その構想から建築までおよそ10年以上もの歳月をかけて作り上げられた山荘です。

そんな臥竜山荘には、山荘そのものの美しさもそうですが、肱川のダイナミックな風景を取り入れた他では見ることが出来ない絶景を見ることができます。

臥竜山荘の建物は、臥龍院(がりゅういん)、不老庵(ふろうあん)、知止庵(ちしあん)といった3つの建物から構成されています。主屋である建物が臥龍院で、この臥龍院では、天井の屋久杉や仙台松の一枚板など、現在の住宅建築では考えられない、素材からこだわったつくりが目の当たりにできます。

また、最大の見所でもあるのが不老庵で、この不老庵は、肱川沿いに建てられた小さい3坪の茶室で、眼下に雄大な肱川の風景を眺めることができます。

臥竜山荘

臥龍山荘の利用案内

  • 所在地:愛媛県大洲市大洲411-2
  • TEL:0893-24-3759
  • 開館時間: 9時〜17時 
  • 休館日:12月29日〜31日
  • 観覧料: 大人500円、小人(中学生以下)200円
  • 臥龍山荘との共通観覧券: 大人800円、小人300円

大洲城

大洲観光の中で、臥龍山荘と同じく見所なのが大洲城です。大洲城は大洲藩6万石の中心ともいえるお城で、肱川を堀代わりに使った天然の要害といえるお城です。

この大洲城は加藤家6万石の居城ですが、もともとこの城を築城したのは、戦国時代の武将、藤堂高虎です。藤堂高虎は築城の名人といわれ、大洲城以外にも、宇和島城や今治城などを築きました。

その築城技術の特長はその地ならではの地形を生かした築城方法で、大洲城でも雄大な肱川を堀として生かしたつくりとなっています。この大洲城の見所は様々ですが、第一に大洲市街や雄大な肱川の眺めを見渡すことが出来る本丸天守閣でしょう。この天守閣は、明治時代に撮影された天守閣の姿や、実際に残る資料を基に忠実に再現されたもので、非常に完成度が高いものとなっています。

天守閣の内部は博物館になっていますが、外から眺める小ぶりながらも美しい姿は肱川の風景と相まって、独特の雰囲気がたのしめます。また大洲城には、江戸時代から残る台所櫓・南隅櫓など4棟の櫓が国の重要文化財が存在します。こうした文化財は江戸時代さながらの姿で、お城に残っており、貴重な姿が楽しめます。

大洲城はまさに大洲の町のシンボルとして、外すことが出来ない観光スポットと言えるでしょう。

大洲城

大洲城の利用案内

  • 所在地:愛媛県大洲市大洲
  • 電話: 0893-24-2111
  • 開館時間: 9時〜17時
  • 休館日:12月29日〜31日
  • 観覧料: 大人500円、小人(中学生以下)200円
  • 臥龍山荘との共通観覧券: 大人800円、小人300円

お殿様公園と三の丸南隅櫓

現在の大洲城は本丸と天守閣など城の一部が部分的に残されています。その中でも見所なのがお殿様公園といわれる小さい公園です。

このあたりは大洲城の三の丸に当たる部分で、周囲には学校などになっていますが、この公園の部分だけは残されています。ここでは、重要文化財である三の丸南隅櫓といわれるお城の構造物と、かつての大洲藩藩主であった加藤家の建物である旧加藤家住宅がある場所です

三の丸南隅櫓は、大洲城の4層の櫓の中では最も古い櫓で、創建の年は不明ですが、1766年に再建された記録が残されています。一方お殿様公園は大名の邸宅らしく和洋折衷の美しい姿が残されており、こちらは映画、男はつらいよの撮影場所としても使われたことがあります。こちらもおすすめの観光スポットです。

お殿様公園

お殿様公園の利用案内

  • 所在地:大洲市大洲848-1
  • 開園時間:9時~17時
  • 利用料金:無料

まとめ

おおず赤煉瓦館は伊予の小京都といわれる大洲の町に残る明治から大正の雰囲気を残す建物として、貴重なレンガづくりの姿を目の当たりにできます。また、大洲は伊予の小京都と言われるだけあり、京都を感じさせる小さい路地や、建物などが残ります。その中でも臥竜山荘といった美しい日本建築と庭園の建物や、大洲市のシンボルともいえる大洲城は、一見の価値ありと言えるでしょう。是非大洲観光の見所として訪れてみてはいかがでしょうか。