おおず赤煉瓦館。大洲で明治時代の近代化が見れる

大洲に残る明治時代の象徴

伊予の小京都と言われる大洲。その独特の街並みが京都に似ているということから伊予の小京都と言われてきました。この伊予の小京都と言われる街並みは、「おはなはん通り」や臥竜山荘に代表される観光スポットのように大洲観光の一つの見所にもなっていますが、大洲の街はもう一つの顔を持っているのです。

それが江戸末期から明治時代の近代化に積極的だった大洲の街です。大洲は江戸時代にはわずか6万石の外様藩ながら、西洋技術の取り入れや教育に熱心な藩で、小規模ながらも独自の国づくりを行ってきました。

蒸気船を坂本龍馬の海援隊に貸して運行を委任したり、幕末には養蚕製糸工場を建設、街の工業化を進めます。その後、明治時代に入ってもこの近代化と養蚕製糸業の拡大は続き、正繭取引が続々と開始。

こうした商取引の拡大とともに製糸業者は20社以上、取引額が多額にのぼることから金融機関の必要性が高まり、1889年、明治22年に大洲銀行が開業しました。その後さらに拡大する製糸業に資金供給を行うため明治34年、1901年に大洲商業銀行が開業しました。

その大洲商業銀行は当時ではまだ珍しい赤レンガで作られた建築物で、一躍話題になりました。その赤レンガ倉庫であるかつての大洲商業銀行が、今でもその姿を大洲の街に残しているのです。

本日は明治の近代化に盛んであった大洲の街の歴史を感じさせてくれるおおず赤煉瓦館をご紹介します。

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おおず赤煉瓦館へのアクセスと周辺の観光情報

「おおず赤煉瓦館」は大洲観光のメインスポットでもある「おはなはん通り」や臥竜山荘などの一体から徒歩5分ほどの場所にあります。このあたり一体は伊予の小京都と言われる大洲の美しい街並みが見れるスポットで、観光協会も入っている大洲まちの駅あさもやからも歩いてすぐ行くことが可能です。

また大洲観光のもう一つのメインスポットでもある大洲城からも「おおず赤煉瓦館」は徒歩11分ほどで行くことができます。

大洲の街の観光は大きく分けて、この大洲城一体と、城下町でもある伊予の小京都の街並みとに別れますが、どちらも電車の駅からは遠く離れているため車でのアクセスがいいでしょう。

駐車場はそれぞれ、大洲城の目の前の市民会館駐車場と、大洲街の駅あさもやにあります。大洲はカンデオホテルズ松山大街道からは車で1時間ほどで行くことが可能です。

100年を超える赤煉瓦は見もの

かつての大洲商業銀行、現在の「おおず赤煉瓦館」は今ではその建物の外観を残しながら、街の観光の休憩所やギャラリー、お土産どころとして利用することができます。その建物は既に築100年以上をゆうに経過し、2016年で115年の歴史を誇ります。

ちなみに実際に銀行として使用されていたのは昭和初期で、戦後には大洲商工会の事務所としての使用を経て、大洲市の所有。1991年に「おおず赤煉瓦館」として開館し、同1991年に大洲市有形文化財に指定されます。

以来、大洲観光の見所スポットの一つとして、また街歩きの休憩やお土産スポットとして現在も親しまれているのです。

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ちなみに赤レンガの建築物は、明治時代には近代化の象徴として日本全国で建てられましたが、時代の移り変わりとともにその姿を消し、現在では日本で当時のままの姿を見られる場所は非常に限られているのが現状です。

また耐震上の理由から赤レンガを使った建築物は建てられることがないため、「おおず赤煉瓦館」は貴重な存在とも言えます。

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まとめ

大洲は伊予の小京都と言われるだけあり、京都を感じさせる小さい路地や、建物などが残りますが、その一方で地方都市ながら近代化に積極的で栄えたという側面も残す街でもあるのです。

「おおず赤煉瓦館」はそんな大洲の街を象徴するような貴重な存在と言えるでしょう。