翁島別邸。栃木岡田記念館のもう一つの見所

蔵の街栃木に残る大正時代の建築の結晶

栃木市は、川越などとともに小江戸蔵の街として知られる一大観光スポットです。小江戸とは、歴史的に江戸との関わりが深い町や、江戸時代の風情を残す古い町並みが残る町として知られる町のことをいいます。

栃木市はそんな小江戸という名称にふさわしい蔵の数々を残し、巴波川(うずまがわ)沿いには江戸時代交易で栄えたこの街の名残を垣間見れることができます。

栃木の江戸時代における発展の理由は、日光東照宮までつづく例幣使海道の宿場町として、また、巴波川(うずまがわ)から利根川に上り江戸まで材木を運んだ交易都市としての役割が大きいでしょう。

そんな栃木市には見所とも言える珍しい建物が数多く残されているのです。本日ご紹介する岡田記念館の別邸としてしられ、大正時代の建築の結晶とも言える翁島別邸などもその最大の見所の一つです。

岡田記念館はこの地の代官でもあった岡田家の代官屋敷をそのまま公開したもので、江戸時代の代官の暮らしぶりや成り立ちがまるごとわかる記念館。翁島別邸とはそんな岡田家の22代目当主が大正13年に竣工した隠居邸宅です。

その内部には欅を1枚板で使う長大な廊下や二階の部屋から富士山、筑波山、男体山がみれる構造になっている座敷など随所にこだわりが見られるのです。岡田代官屋敷を見学の後は、この翁島別邸でゆったりと邸宅や敷地を散策してみてはいかがでしょうか。

栃木 観光スポット 岡田記念館翁島別邸 栃木 観光スポット 岡田記念館翁島別邸  栃木 観光スポット 岡田記念館翁島別邸

岡田記念館翁島別邸へのアクセスと周辺の観光スポット

岡田記念館翁島別邸は、岡田代官屋敷から徒歩2分程の場所にあります。この岡田記念館一体は、蔵の街栃木の街歩き観光のいわばクライマックスに当たる部分とも言えるでしょう。

通常蔵の街栃木の観光は栃木駅から例幣使街道沿いと、巴波川(うずまがわ)沿いに集中しており、例幣使街道のメインスポットであり、栃木市観光協会や、山本有三ふるさと記念館、とちぎ山車会館などがある一体から、岡田記念館翁島別邸は歩いて10分ほどの場所にあります。

一般的に蔵の街の観光は、この栃木市観光協会の隣にある市営駐車場に止めてまわるか、巴波川(うずまがわ)沿いにある塚田歴史記念館などに車をとめて街歩きに繰り出すことができますが、岡田記念館にも専用駐車場があります。

ちなみにカンデオホテルズ佐野から栃木蔵の街までは車で30分ほどで行くことが可能です。

岡田記念館翁島別邸の利用概要

  • 営業時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
  • 定休日:金曜日(祝日の場合開館)、年末年始
  • 専用駐車場:あり
  • 入館料:大人 : 800円(団体700円) / 小人 : 400円(団体300円)団体は20名から

欅の1枚板から木曽産の桧材まで、豪壮さと細部のこだわりが凄い

翁島別邸は、冒頭でご紹介したとおり、岡田家22代当主岡田孝一が70歳のときに自らの隠居場所として別荘建築を手がけることを思いたち作られた大正建築の集大成とも言える別邸です。

この別邸の建設にあたり、岡田孝一は自ら用いる木材を吟味するため東京の木場まで出向き買い付けたとも。そのため現在でもこの翁島別邸の内部では選りすぐりのこだわり抜いた木造建築を見ることができます。

とりわけ注目なのが1階の廊下に用いられている廊下の板材ですが、この板材は欅の1枚板で、長さ6間半、幅3尺、厚さ1寸にも及ぶ見事な木材です。この欅の1枚板一つで、家が一軒購入できる程の値段とか。

豪壮な雰囲気が今でも残ります。また、桧材は全て、木曽産のものを用いており、いたるところに日本建築ならではの細かいこだわりが施されています。

こうした細部のこだわりを一つ一つ上げればきりがないほどで、この別邸に込められた情熱がさまざまな細工を見ることで伝わってきます。こうしたことからこの翁島別邸は国登録の重要文化財にもなっています。

ちなみに翁島別邸とは、この邸宅が完成し、岡田孝一が移り住んだときが米寿(88歳)であったことから、いつしか翁と呼ぶようになったことから名付けられたとのこと。栃木 観光スポット 岡田記念館翁島別邸 栃木 観光スポット 岡田記念館翁島別邸 栃木 観光スポット 岡田記念館翁島別邸 栃木 観光スポット 岡田記念館翁島別邸 栃木 観光スポット 岡田記念館翁島別邸 栃木 観光スポット 岡田記念館翁島別邸

まとめ

翁島別邸は、実際に内部にまで入りその建築の細部まで見ることで美しい細部のこだわりだけではなく、この邸宅にこめる22代目当主の並々ならぬ情熱が伝わってきます。岡田記念館は先に見る代官屋敷も当時の江戸時代の代官の雰囲気が味わえて面白いですが、この翁島別邸はゆったりと美しい別邸を眺めるという楽しみ方が味わえるスポットです。