栃木蔵の街の歴史的観光スポット。岡田代官屋敷

町の名前にもなったこの地方の代官、岡田嘉右衛門

栃木は江戸との交易で栄えた町。今でも小江戸、蔵の街として多くの観光客が訪れます。そんな小江戸と呼ばれるには江戸との深い関係が由来していますが、栃木は交易以外にも江戸との深いかかわり合いがありました。それが、日光例幣使街道です。

日光例幣使街道とは、徳川家康が没したあと、日光東照宮に幣帛を奉献するための勅使が通った道のこと。今でも栃木市を通る街道として残り、例幣使街道として親しまれています。そんな栃木の例幣使街道の一体は、重要伝統的建造物群保存地区として選定され、昔ながらの町並みがそのまま残されるほど。

そのあたり一体のことを現在は嘉右衛門町と言いますが、これはこの地を開いた岡田嘉右衛門に由来する町名です。本日ご紹介する岡田記念館のうちの岡田代官屋敷は、この地域の名主役であり代官職を代行していた岡田嘉右衛門家の屋敷跡。栃木の歴史を知る貴重な歴史的観光スポットとなっています。岡田家は現代まで26代も続く栃木屈指の旧家。江戸の歴史とともにご紹介します。

栃木市 蔵の町 岡田代官屋敷

岡田記念館代官屋敷へのアクセス

岡田記念館は大きく分けて二つに分かれています。本日ご紹介する代官屋敷と、翁島別邸になります。岡田代官屋敷は例幣使街道を入ってすぐの場所です。栃木駅方面から回った場合、蔵の街の周遊ルートの終点として約20分ほどの場所にあります。

ちなみに蔵の街に車でアクセスする場合には、塚田歴史記念館に止めて周遊を開始する方法がオススメです。カンデオホテルズ佐野からは東北自動車道で約30分ほどでいくことができます。

岡田代官屋敷はこちらです

550年続く旧家の宝物展示

岡田家は現代まで26代も続く旧家です。もともとこの地は戦国時代に岡田家の当主、岡田嘉右衛門が荒地を開墾して開拓したと言われており、江戸幕府から嘉右衛門新田村という名をもらい今まで続いています。その栃木が幕府の天領となった際には旗本畠山氏の代官として、また惣代名主として、畠山領内の11村を収めたといいます。

岡田代官屋敷はそんな代官として、この地の行政を行った場所でもあります。岡田記念館としては岡田家のだ25代当主が昭和53年に開館しました。その内部では550年以上もの歴史を持つ旧家にふさわしい記念館で、4000平方メートルにも及ぶ広大な敷地にはかつてからの土蔵などが設けられています。

その土蔵の内部が博物館になっており、岡田家伝来の宝物の数々をみることが。岡田家は豪農とはいえ、戦国時代にこの地を切り開いた武士。甲冑や槍、刀など、武家の成り立ちを示す数々の品が展示されています。

蔵の展示は1号館から3号館まであり、1号館では金屏風や甲冑、刀、蒔絵などが、2号館では元禄時代の花嫁衣裳や鐙、大名火鉢、陣羽織や陣笠、槍、鉄砲など代官らしい展示をみることができます。一方3号館では陶器の数々が展示され、中には関東管領上杉氏の家具の燈籠などもあるとか。蔵自体も見ごたえありますが、内部の展示品もここ代官屋敷でしか見ることができない数々があります。

栃木市 蔵の町 岡田代官屋敷

この地で代々続く代官

栃木市 蔵の町 岡田代官屋敷

かつての蔵あとにさまざまな展示が

栃木市 蔵の町 岡田代官屋敷

甲胄や武具を展示

栃木市 蔵の町 岡田代官屋敷

槍などもあります

かつての行政機関、代官屋敷

一方、蔵の展示を見たあとは岡田代官屋敷のメインとも言える、陣屋の建物を見ることができます。ちなみに陣屋とは、江戸時代における代官や旗本、郡代といったその地域の行政を行う場所、つまり今で言う役所のことです。主に行う行政は一般的にその地域の検知や巡察、年貢の徴収などさまざまな行政を行い、多忙を極めたといいます。

いわば代官屋敷は役所としての中心的な場所として機能し、常時十数名の武士がつめ代官を補佐して行政を行っていたとのこと。そのためここ岡田代官屋敷でみることができる邸内もかなり広いです。またこの陣屋は日光例幣使街道沿いにも門を構えており、畠山陣屋として代官職を代行していました。

栃木市 蔵の町 岡田代官屋敷

屋敷もそのまま残されています

栃木市 蔵の町 岡田代官屋敷

お代官様の屋敷

栃木市 蔵の町 岡田代官屋敷

もう一つの入口も

まとめ 貴重な江戸時代の代官屋敷を目の当たりにできる

岡田記念館は今回ご紹介した代官屋敷と、翁島の別邸があります。別邸の方では別にご紹介しますが、こちらは22代の当主が大正時代に建築した日本家屋で、こちらも見所が満載です。場所も近いため代官屋敷を見たあとに訪れることをオススメします。

栃木は小江戸として蔵の街一体も周遊ルートとしてさまざまなスポットがありますが、例幣使街道から岡田代官屋敷にかけても、重要伝統的建造物群保存地区に指定されるだけあって独特の雰囲気が漂う地域。蔵の街の締めにもってこいのスポットです。