開創設1200年、四国八十八箇所霊場。松山の浄土寺と西林寺

四国で四国八十八箇所霊場が最も多い松山

松山は四国八十八箇所霊場のお寺が最も多い場所で、46番札所である浄瑠璃寺から53番札所である太山寺まで8箇所もあります。その多くが西暦700年代の奈良時代に建立されました。奈良時代にはちょうど仏教が国を治めるためのものとして興隆した時期になります。

有名な聖武天皇が国家の安泰を図り奈良東大寺に大仏を建立し、各地にもお寺が数多く創建されました。本日ご紹介する四国八十八箇所のお寺である第48番札所の西林寺と第49番札所の浄土寺もそんな奈良時代に創建されたお寺です。そんな二つのお寺ですが、弘法大師空海が再興し、真言宗として現在も空海ゆかりの四国八十八箇所霊場として多くの人に親しまれています。

二つのお寺とも、愛媛の南部の霊場から北上し、松山中心部へと向かう前にあるお寺です。今では四国八十八箇所霊場はいろいろな回り方が広まり、好きなお寺を自由に巡ることができます。ちょうど平成26年は四国八十八箇所霊場開創から1200年と言われ、多くのお寺が新たに観光地として注目されるほど。本日は松山の西林寺と浄土寺をご紹介します。

四国八十八箇所 西林寺

奥の院の杖ノ淵とセットで第四十八番札所 西林寺

西林寺は聖武天皇の勅願を受け、741年に大仏建立で有名な行基が当時の伊予国(現在の愛媛県)の国司、越智宿禰玉純とともにこの地に建立しました。その後807年に弘法大師空海が訪れ逗留した際に、奥の院とされる杖ノ淵で湧水を噴出させたといいます。

当時空海が訪れたときにはこの地はひどい干魃で苦しんでおり、空海が杖をあてて水を出して救ったというエピソードから杖ノ淵と命名されました。この杖ノ淵は今では日本庭園の公園として庭園内に湧水があり、今でも散策を楽しむことができます。

この風情あふれる景色が評価され1985年に名水100選に選出されました。西林寺の300メートルほど行った場所にありますのでセットでみてもいいでしょう。西林寺はそうしたことから四国霊場の一つとして真言宗に数えられ、山門や本堂、太子堂が残ります。17世紀末に火災で焼失しましたが、江戸時代にかけて本堂、太子堂、仁王門が再建され今の姿に至っています。

四国八十八箇所 西林寺

741年にできた西林寺の仁王門

四国八十八箇所 西林寺

再建された太子堂です

四国八十八箇所 西林寺

本堂です

重要文化財の本堂と空也上人像、第49番札所の浄土寺

また、浄土寺は749年から757年の間に聖武天皇の次の代の孝謙天皇の勅願を受け、恵明上人が開設しました。本尊として行基が刻んだ釈迦如来像を祀ったと言われています。ここも弘法大師空海が荒れていた伽藍を再建しました。この浄土寺では国の重要文化財として本堂と空也上人像が指定されています。

空也上人は阿弥陀聖と言われ全国各地を周り、民間に南無阿弥陀仏の念仏を広めた念仏聖の先駆けで、ここ松山でも957年から960年まで浄土寺に滞在しています。この空也上人像は日本全国で6箇所にあるとされ、松山の浄土寺もその貴重な一つ。鎌倉時代の作と言われ、本堂の右陣に安置されています。

ここ浄土寺では、他にも仁王像が並ぶ山門や太子堂、鐘楼、弁財天や阿弥陀堂、観音堂があります。

四国八十八箇所 浄土寺

雄大な山門です

四国八十八箇所 浄土寺

本堂です

まとめ・アクセス

四国八十八箇所霊場は、今年で1200年を迎え、多くの参拝者が訪れています。そのため通常は公開されない仏像や本堂のご開帳などもあるとか。今新たな観光スポットとして注目されています。かつて四国八十八箇所霊場は巡礼のイメージが強かったのですが、最近ではめぐり方もさまざまなかたちが普及し、楽しみ方も人それぞれ。

観光地としても親しまれています。四国全土にある八十八箇所のお寺全てを回らなくても、弘法大師ゆかりのお寺には貴重な歴史や文化財がたくさん残されています。そうした文化財に触れる旅はきっと内面を豊かなモノにしてくれるでしょう。カンデオホテルズ松山大街道を拠点に回られて見てはいかがでしょうか。

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