巨大な20個の力石と豊臣秀吉の能舞台。沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)

鞆の浦を見守る、沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)

瀬戸内海を望む景勝地として知られる鞆の浦。江戸時代から続く古くからの街並みは、瀬戸内海の景色と相まって、多くの観光客を魅了します。そんな鞆の浦の街にはこの地を古くから見守る神社があるんです。それが本日ご紹介する沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)。

鞆の浦の内陸部にあり、その高台からは鞆の浦の街が見下ろすことができます。その創建は明確な時期はわかりませんが、明治時代に渡守神社(わたすじんじゃ)・鞆祇園宮(ともぎおんぐう)を合祀して現在の姿になりました。

そのため祀っている神様は、渡守神社(わたすじんじゃ)の大綿津見命 (おおわたつみのみこと)が主祭神、相殿神が、鞆祇園遇の素盞鳴命(須佐之男命)を祭神として、鞆の浦の地に鎮座しています。

以降江戸時代には福山藩主からも多くの寄進を受け、さまざまな重要文化財が残ります。常夜灯付近の住吉神社に奉納されてある力石がここでは多数みることができ、また、豊臣秀吉が愛用していたといわれる能舞台なども残されています。

この地で祇園さんの愛称で親しまれ、今も鞆の浦の地を見守る沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)は、鞆の浦の街歩きで訪れておきたいスポットです。

福山 鞆の浦 観光スポット

沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)へのアクセス

沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)は鞆の浦の内陸部にあり、小高い丘の上にあります。安国寺からは徒歩5分程の場所にあり、鞆の浦の観光情報が集まるスポット、鞆の浦観光情報センターからは徒歩10分ほどで行くことができます。

鞆の浦のメインスポットは瀬戸内海沿いの弁天島付近から、福禅寺対潮楼、常夜灯付近になりますが、街の散策の一貫として沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)に参拝されてみてはいかがでしょうか。

ちなみにカンデオホテルズ福山から鞆の浦は車で20分程で行くことができます。上記の鞆の浦観光情報センター付近の駐車場か、いろは丸乗船場付近の駐車場に停めて回られることをオススメします。

最大の見所、花岡岩で作られた20個の巨大な力石

沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)は、鞆の浦市街地の奥にあり、巨大な鳥居から小高い丘の上にあります。鳥居をくぐり階段を登ってたどり着いた先にあり、鞆の浦の街を見渡すことができます。

その境内にはさまざまな重要文化財があり、中でも見ごたえがあるのが20個の力石です。力石は鞆の浦のシンボルとも言える常夜灯付近にある住吉神社にも3個奉納されていますが、ここ沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)では20個の雄大な力石を目の当たりにすることができます。

力石とは、古来から力比べ、力試しのために使用されてきた巨大な石で、その重さはなんと118キロから230キロにも及ぶとか。ちなみにこの沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)にある20個の力石はマグマなどによって作られる花岡岩によって作られており、少なくとも5個は1844年から1858年、江戸時代末期に作られたと判明している。

もともと鞆の浦は港湾の街としてもさかえたため、港湾で荷物を上げ下ろしする人たちの力比べにこの力石が用いられたとされ、その姿をとどめています。この20個の巨大な力石は福山市の有形民俗文化財に指定されています。

福山 鞆の浦 観光スポット 福山 鞆の浦 観光スポット福山 鞆の浦 観光スポット

豊臣秀吉愛用の組み立て式の能舞台が残る

ここ沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)ではもう一つ貴重な文化財をみることができます。それが豊臣秀吉が愛したという組み立て式の能舞台です。ご存知のとおり豊臣家は大阪夏の陣で滅ぼされ、豊臣家が作った城や文化財はそのほとんどが失われています。

そのうちの一つとして伏見城がありますが、伏見城は関ヶ原の戦いの後、バラバラに分解され、こぼたれました。そのうち櫓や能舞台など伏見城の一部は福山藩主として福山城を築いた水野勝成によって使用され、太平洋戦争で消失するまでその姿をとどめていました。

この沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)ではそのうちの能舞台が3代藩主・水野勝貞から寄進され残されているのです。伏見城は秀吉が隠居城として住んだ城で、場内で茶会や能の鑑賞なども行った文化的な城。

ここ沼名前神社に残される能舞台は戦場にも持ち運びできるよう組み立て式の様式を残しその姿をとどめています。この能舞台は安土桃山時代の特徴を残す貴重な能舞台として国の重要文化財に指定されています。

福山 鞆の浦 観光スポット 福山 鞆の浦 観光スポット 福山 鞆の浦 観光スポット

まとめ

このように沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)は鞆の浦を見守る神社として親しまれていますが、その境内にはさまざまな文化財を残しています。

他にも市の重要文化財に指定されている石灯籠や巨大な随身門など、歴史を感じさせてくれる佇まいを残します。また既にご紹介した20個の巨大な力石と豊臣秀吉の能舞台は一見の価値あり。是非鞆の浦の街歩きの一貫として訪れてみてはいかがでしょうか。

予約バナー福山