久能山東照宮と日本平。絶景と家康ゆかりの文化財たち

久能山東照宮とは

長い戦乱の世に終わりをつげ、およそ260年にも及ぶ太平の世を築いた徳川家康。江戸時代という日本の歴史において、文化的にも現代へ多くの影響を残す一つの時代を築きました。そんな徳川家康ゆかりの場所として、最も有名な場所の一つが日光東照宮です。

日光東照宮は、現在は世界遺産にも登録される観光スポットで、日本だけではなく海外からも多くの観光客が訪れる場所でもあります。そんな日光東照宮と同じく、徳川家康ゆかりの東照宮が今回ご紹介する久能山東照宮です。

一般的に日光東照宮が徳川家康のお墓とみられていますが、実際に埋葬されたのは久能山東照宮のほう。日光東照宮はその霊を勧進された場所ということで、遺骸は久能山東照宮に祀られているのです。

日光東照宮は、戦乱の世を納めた家康の江戸幕府太平を願う思いが詰まった社寺といえるでしょう。その証拠に、家康は遺言で、「遺体は久能山に納め、日光山に小さな堂を建てて勧請し、神として祀ること。そして、八州の鎮守となろう」と残しているのです。

本日はそんな徳川家康が埋葬されたゆかりの東照宮、久能山東照宮をご紹介します。久能山東照宮は、日光東照宮に負けず劣らず国宝級の本殿があることや、日本平と呼ばれる久能山の上に作られ、ロープウェイでアクセスすることで、駿河湾を望む雄大な絶景も堪能擦ることが出来ます。

 

久能山東照宮と日本平へのアクセス

久能山東照宮へのアクセス方法は二つの方法があります。第一が、日本平ロープウェイからロープウェイでアクセスする方法。第二が駿河湾沿いにある久能街道から、参道を上ってアクセスする方法です。

この第二の参道を上ってアクセスする方法ですが、久能山は標高216メートルもの高さを誇り、もともと城だったこともあって、歩いて登るのは大変です。そのため駿河湾を望む一大パノラマが堪能できる日本平ロープウェイからアクセスする方法がおススメです。

日本平ロープウェイは、日本平から久能山東照宮までを結ぶわずか5分のロープウェイですが、眼下には太古の海底の隆起によって作られた独得の形状を目の当たりにできるほか、雄大な駿河湾が見下ろすことが出来ます。

この日本平ロープウェイまでは車でいくのですが、東静岡駅から車で15分ほど、有名な世界遺産である三保の松原からも約20分ほどで行くことが出来ます。またカンデオホテルズ静岡島田からも東名高速道路を使い約36分ほどで行くことが可能です。

静岡 観光スポット 日本平ロープウェイ

久能山東照宮の見所と魅力

ここからは久能山東照宮と日本平の見所と魅力についてご紹介してみたいと思います。まずは久能山東照宮ですが、久能山東照宮は、日光東照宮に見られるような権現造りの豪壮な建物を目の当たりにすることができます。

また、久能山というかつて戦国時代には久能城という山城であったことから、戦国時代の城郭のような雰囲気も楽しめます。ここでは一つ一つその見所と魅力についてご紹介します。

静岡 観光スポット 久能山東照宮

 国宝の本堂。権現造りの発祥と荘厳な建築

久能山東照宮の最大の見所の一つが権現造りの豪壮な建築である本堂です。この本堂は国宝にも登録されており、日光東照宮同様、荘厳な雰囲気を味合うことができます。この権現造りとは、日本の神社建築の一つで、実はこの久能山東照宮が発祥とされています。

本殿と拝殿を一体化しているのが特徴で、その間に石の間といわれる建物を設けているのが特徴とされます。久能山東照宮の本殿はその原型として、日光東照宮からさかのぼること19年前に、その豪華絢爛な姿が完成していたのです。

静岡 観光スポット 久能山東照宮

重要文化財の13棟の建物

久能山東照宮の建物は、上記でご紹介した本堂以外に、13棟もの建物が国の重要文化財に登録されています。唐門や東門、廟門に玉垣、渡廊など、更には徳川家康が埋葬されている廟所宝塔まで、多くの建物が重要文化財として目の当たりにできます。

そのため境内全体が豪壮な雰囲気に包まれ、他では見ることが出来ない東照宮の迫力を堪能することが出来ます。

静岡 観光スポット 久能山東照宮

 久能城を彷彿とさせる境内と山城の眺め

久能山東照宮はもともと戦国時代には城でした。当時は久能城と呼ばれており、徳川家康の強敵でもあった武田信玄が築いた城だったのです。その後、武田氏が滅亡するとともに徳川家康が久能城を支配下におさめ、駿府に大御所として隠居したのちも、久能山の城郭としての存在価値を高く評価し、遺言によって自らを埋葬するように指示したのが久能山東照宮の始まりです。

そのため、久能山東照宮はかつての城郭としての雰囲気を残しており、なんとなく城跡としても感じることが出来ます。特に216メートルの高さからは山城であった当時と同じく、すぐ下の駿河湾を見通すことができ、雄大な規模を楽しめます。

また、実際駿河湾沿いの久能街道から久能山東照宮にアクセスしようとすると、1159段もの石段を上がらなければならず、山城さながらの困難さを味わうことになります。

静岡 観光スポット 久能山東照宮 静岡 観光スポット 久能山東照宮  静岡 観光スポット 久能山東照宮 静岡 観光スポット 久能山東照宮

 久能山東照宮博物館。徳川家伝来の太刀と甲冑

久能山東照宮にはもう一つ、貴重な文化財を目の当たりにできる場所があります。それが久能山東照宮博物館です。こちらの博物館は、久能山東照宮の中腹、日本平ロープウェイの乗り場のすぐ近くにある博物館として、徳川家伝来の貴重な文化財が目の当たりにできます。

そこでは徳川家康が天下分け目の合戦として戦った関ヶ原の戦いで着用した具足「歯朶具足」や、二代将軍徳川秀忠公が奉納したとされる国宝の太刀など貴重な文化財を見ることができるのです。

ちなみに、ここでは徳川家ゆかりの文化財が多数存在し、刀剣や甲冑以外にも、絵画や調度品、古文書といった様々な文化財が展示、収蔵されています。

静岡 観光スポット 久能山東照宮博物館 静岡 観光スポット 久能山東照宮博物館

 久能山東照宮の利用案内

所在地:〒422-8011 静岡県静岡市駿河区根古屋390

TEL:054-237-2438

FAX:054-237-9456

拝観時間:午前9時~午後5時(10月から3月末までは午後4時まで)

開館日:年中無休

拝観料:大人500円、小中学生200円

久能山東照宮博物館:大人400円、小中学生150円

日本平の見所と魅力

お次にご紹介するのが日本平です。日本平は冒頭でもご紹介した通り、久能山東照宮へアクセスするためのロープウェイが出ている基点ともなる場所です。

また日本平は静岡の景勝地として知られるスポットで、富士山や駿河湾、伊豆半島といったこのエリアの景色が一望することができる観光スポットなのです。ここでは日本平の見所と魅力についてご紹介します。

静岡 観光スポット 久能山東照宮博物館

富士山から駿河湾まで見通せる一大パノラマ

日本平の最大の見所は、富士山から駿河湾まで見通すことができる一大パノラマを堪能できる点にあります。この景色の良さから国の名勝にも登録されるほか、日本夜景遺産にも登録されるほどです。

日本平は、有度山という山を中心にした丘陵で最高地点では、標高307メートルの高さに達します。駿河湾と清水港、更には富士山という三つが一気に望むことができ、雄大な美しい風景を堪能することができるのが魅力です。

静岡 観光スポット 日本平ロープウェイ 静岡 観光スポット 日本平ロープウェイ

日本平ロープウェイ

日本平の見所の中で最も大パノラマが堪能できるものの一つが、久能山東照宮へとつづく日本平ロープウエイです。日本平ロープウェイは、海抜269メートルの日本平駅と、海抜145メートルの久能山東照宮駅とを結ぶ片道5分ほどのロープウェイですが、ロープウェイからは雄大な駿河湾の眺めと、古代の海底隆起によって作られた久能山の独得の地形を目の当たりにできます。

この海底からの隆起によって作られた谷は、90メートルの深さの谷で、久能山がかつて山城として機能していたこともこの眺めから感じることが出来ます。双方の駅を結ぶロープウェイは2台で、殿様を示すあおい号と、お姫様を示すたちばな号の二大が運航されており、55名まで乗ることができます。

こちらの日本平ロープウェイはぜひ、久能山東照宮への参拝に使うことをおススメします。

静岡 観光スポット 日本平ロープウェイ 静岡 観光スポット 日本平ロープウェイ 静岡 観光スポット 日本平ロープウェイ

日本平ロープウェイの利用案内

片道:5分

運賃:大人片道600円、往復1100円、小人片道300円、往復550円

 

久能山東照宮と日本平の周辺観光スポット

久能山東照宮と日本平にはその周辺に様々な観光スポットが存在します。このあたり一帯は静岡の中心的なエリアとして、さまざまな観光スポットが楽しめます。例えば日本平には、日本平動物園や、有名なロダンの考える人の展示が楽しめる静岡県立美術館があります。

また車で15分から20分ほど一体場所には、世界遺産にも登録されている景勝地、三保の松原があります。更には豊富な海の幸が楽しめる清水港のエスパルスドリームプラザなど、あらゆる観光スポットがあるので、セットで訪れることをおススメします。ここではそのいくつかをご紹介しましょう。

 

新鮮な寿司や魚介が楽しめる清水港

観光とセットで楽しみたいのが、その地域ならではの“食”です。特に静岡では駿河湾を望むその立地条件から新鮮な魚介類が味わえるスポットがいくつか存在します。特にマグロの陸揚げで日本一のレベルを誇る清水港が日本平からわずか20分ほどの場所にあり、新鮮な海の幸を味わえるのです。

その代表的な存在を二つご紹介しましょう。第一がエスパルスドリームプラザの1階にある清水すし横丁です。こちらの清水すし横丁では、さまざまなお寿司のお店が立ち並ぶフロアで、手軽な回転ずしから目の前で板前さんが握ってくれる高級すし、更には寿司弁当までと、あらゆる寿司が堪能することができるのです。

またこちらの清水すし横丁では、日本初となる寿司のミュージアムがあり、寿司の文化や歴史につい知ることが出来ます。第二がエスパルスドリームプラザから少し離れた場所にある清水魚市場で、こちらもマグロ館というフロアで、仲買人が厳選した食材のさまざまな魚介の食を食べることが出来ます。

静岡 観光スポット 清水すし横丁 静岡 観光スポット 清水すし横丁 静岡 観光スポット 清水すし横丁 静岡 観光スポット 清水すし横丁

世界遺産の三保の松原

日本平の周辺には様々な観光スポットがありますが、世界遺産の三保の松原だけは訪れておきたいスポットです。三保の松原は日本新三景、日本三大松原にも登録され、国の景勝地にも指定されている名勝で、富士山が見える景色として世界文化遺産にも登録されているスポットです。

有名な歌川広重の絵にも描かれた場所であり、その美しい松の景色は日本平の絶景とは異なる楽しさを味あわせてくれることでしょう。

静岡 観光スポット 三保の松原 静岡 観光スポット 三保の松原

まとめ

これまでご紹介してきたように、久能山東照宮と日本平はセットで訪れることで、雄大な駿河湾と富士山の絶景や、権現造りの発祥ともいえる荘厳な東照宮を堪能することができます。

また、周辺には清水港の豊富な魚介類や、三保の松原などの世界遺産があるので、こうした観光スポットとセットで訪れることで、より一層静岡の旅が充実したものになることでしょう。