中之島。大阪の文化やアート、ビジネスの中心

中之島は大阪の文化やアートビジネスの中心的存在

古くから商人の町として知られる大阪。その見所や観光スポットも、昔ながらの大阪の雑踏を感じさせてくれるスポットが見所です。有名な道頓堀は、数多くの飲食店が立ち並び、川沿いに広がる幻想的な光景が広がります。また、さまざまなご当地グルメの飲食店、屋台が軒を連ねています。基本的に難波を中心にした一体は数多くの商店街が立ち並び、多くの観光客が押し寄せるエリアでもあります。

そんな大阪で今、文化やアートの中心的存在として注目されるスポットが中之島エリアです。中之島は、大阪市役所など行政の中心的な機能が集まるエリアですが、実は古くからの建物が数多く集まり、重要文化財に指定されている建物が見所のエリアでもあります。

また、この中之島エリアは、大阪水上バスの景観スポットの一つとして、近年整備された美しいエリアでもあるのです。更にはここ中之島は、大阪のビジネスの中心ともいわれるスポットで、その歴史は江戸時代にも遡るとされています。

いわば中之島は商人の町の原型を成すエリアともいうことができるでしょう。本日は、そんな見所盛りだくさの大阪の一大エリア、中之島をご紹介します。大阪水上バスから見る景色とは一風違った散策が楽しめることでしょう。

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 中之島エリアの全体図と場所、その特色とは

中之島は、旧淀川、現在の大川の中洲にある小さい島のことを言います。中之島は大川のうちの堂島川と土佐堀川に挟まれた島で、その大きさは東西3キロに上る細長い島です。この中之島は、北の堂島川を超えるといわゆる梅田といわれるエリアで、大阪駅を中心にビジネス街が広がります。

また、中之島の南を流れる川、土佐堀川を挟んで南に広がるのが、難波といわれるエリアで、有名な道頓堀や心斎橋が登場します。いわば中之島はこの大阪の二大商業圏である梅田と難波を分ける大川の真ん中に位置しているのです。

この中之島は東西3キロメートルの間には、有名な建物として大阪市役所や、日本銀行大阪支店、更には国の重要文化財に登録されている大阪府立中之島図書館や大阪市中央公会堂といった建物が存在します。更には大阪市立科学館や国立国際美術館、大阪市立東洋陶磁美術館など、文化や芸術の中心的なスポットも存在します。

このように、中之島には行政やビジネスをはじめ、文化芸術に関する観光スポットが中心ですが、その周りの環境も整備され美しいエリアが広がります。東西3キロのエリアの通りは綺麗に整備され、緑道が設けられていたり、南の土佐堀川を望む一体にはみおつくしプロムナードが設けられ整備された川沿いを散策できるとともにイルミネーションも楽しめます。

このように中之島エリアは全体が洗練された雰囲気を漂う中心的な一体として大阪でも注目を集める観光スポットです。

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 中之島公園という都市公園として

中之島エリアのうち、文化芸術スポットが集まる、東側の部分、大阪市中央公会堂やバラ公園までの一体は、特に中之島公園という都市公園として、文化や芸術の雰囲気をより高めてくれる一体です。

また、イルミネーションスポットとしても有名な「みおづくしプロムナード」も含まれる一体で、この周辺を都市公園として散策することができます。「みおづくしプロムナード」は土佐堀川沿いに整備された散策エリアで、ベンチや遊歩道などが設けられ川沿いの景色や文化財が立ち並ぶ中之島の景色を楽しむことができます。

また中之島公園の先端には安藤忠雄の構想による噴水も設置されており、バラの公園とともにゆったりとした時間を過ごすことができます。

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 中之島エリアへのアクセス

中之島は東西3キロメートルの間に京阪中之島線の4つの駅が設けられています。なには橋駅、大江橋駅、渡辺橋駅、中之島駅の4駅で、直接中之島へアクセスするにはこの4つの駅を利用することをおすすめします。

また、土佐堀川を挟んで南側には、地下鉄御堂筋線の淀屋橋駅や、堺筋線の北浜駅などがあり、こちらの駅で降りてアクセスすることも可能です。更には、大阪水上バスは中之島を一周する周遊ルートですが、淀屋橋港で降りて、アクセスすることも可能です。

 中之島の歴史と成り立ち、「天下の台所」の象徴

中之島の成り立ちは、今からさかのぼること約400年前、大阪夏の陣によって豊臣家が滅ぼされた年に開発が始まったとされています。大阪は日本における水の都といわれる特色を持ち、市街地まで入り込んだ水路を利用して、多くの交易がおこなわれてきました。

九州や瀬戸内海など多くの交易船が大阪湾を経て、更には淀川をさかのぼり大阪の中心部まで物資を運んでいたのです。そんな交易の陸揚げ基地として絶好の立地条件であったのが中之島です。

中之島はすぐ南に大阪城があり、船で中之島まで物資を運び、そこから大阪城へ輸送するには絶好の場所でした。そのため江戸時代には諸藩の蔵屋敷がこの中之島に立ち並び、全国各地から物資が集まるといったことが起きるようになりました。

いわゆる「天下の台所」といわれる大阪の原型を作る役割を果たしたのが中之島なのです。その後明治維新を迎えて廃藩置県が起きると、中之島エリアは大阪の行政や文化の中心的な建物が建てられるようになりました。

また、現代に入ると日本を代表する企業がこの中之島にビルを構え、そして現在は構想ビル開発も計画されているようです。このように中之島は「天下の台所」としての機能を担う重要な役割を果たすとともに、そのエリア独得の文化や雰囲気も現代まで伝えているスポットなのです。

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中之島の見所。重要文化財と都市公園の雰囲気

中之島散策の見所スポットのうち、最も文化や芸術の雰囲気が漂うエリアが中之島の東部にある京阪中之島線なには橋駅付近の一体です。このあたりには、国の重要文化財に登録されている大阪市中央公会堂や、同じく国の重要文化財である大阪府立中之島図書館、大阪市立東洋陶磁美術館、などがあります。

またその周辺を囲む土佐堀川沿いの一体は中之島公園と呼ばれる美しい一体であり、イルミネーションスポットである「みおつくしプロムナード」があり、最も中之島エリアの文化的な雰囲気を感じられるスポットです。

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 大阪市中央公会堂

大阪市中央公会堂は1918年に大正時代に完成した公会堂です。現在は国の重要文化財に登録されている建物で、大正時代のモダンな雰囲気を残す建物が見所です。この大阪市中央公会堂は日本の建築家として明治、大正に活躍した辰野金吾、片岡安が設計したもの。

特に辰野金吾は、日本の近代建築の建物を数多く設計した人物としてしられ、その多くが重要文化財として登録されています。

例えば代表的な存在として日本銀行本店や東京駅などがあげられます。以前もご紹介した福岡の日本生命九州支店、現、福岡市文学館も辰野金吾の作品です。特に銀行や駅舎、企業のビルなどが作品として多く、文明開化として近代化に歩む日本を建物の面から推し進めた建築家です。

大阪市中央公会堂はそんな辰野金吾が設計した建物としてその姿を見ることができます。ちなみにこの中央公会堂は、現在でも講演会やコンサート、パーティなどで利用することが可能で、プロジェクションマッピングの舞台としても利用されたりと、大阪のアートの中心的存在としても有名です。

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大阪市中央公会堂の利用案内

  • 所在地:〒530-0005 大阪市北区中之島1丁目1番27号
  • TEL:06-6208-2002
  • FAX:06-6208-2003
  • 開館時間:9:30~21:30
  • 休館日:毎月第4火曜日(祝日の場合は直後の平日) および、12月28日から翌年1月4日

大阪府立中之島図書館

大阪市中央公会堂の隣にある、もう一つの重要文化財が大阪府立中之島図書館です。大阪府立中之島図書館は、明治37年、1904年に開館した歴史ある図書館です。もともと住友家の寄付を受けて作られた図書館として、現在でも大阪を代表とする図書館の一つです。

この図書館の特長は、ネオ・バロック様式といわれる建物で1590年ごろから盛んになったバロック様式の姿です。

ちなみにネオ・バロック様式とは、16世紀、17世紀に盛んになったバロック様式を19世紀に入り国家建築の象徴として取り入れたものです。特にこの図書館は太平洋戦争中の空襲からも焼け残り、左右両翼の建物が重要文化財に登録されています。

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大阪府立中之島図書館の利用案内

  • 所在地:〒530-0005 大阪市北区中之島1-2-10
  • TEL:06-6203-0474
  • 開館時間:月曜日~金曜日:午前9時~午後8時、土曜日:午前9時~午後5時

 大阪市立東洋陶磁美術館

大阪市中央公会堂の目の前にある文化芸術スポットが大阪市立東洋陶磁美術館です。大阪市立東洋陶磁美術館は、国宝も所蔵しおよそ4000点もの作品を収蔵する陶磁器中心の美術館で、主に高麗や朝鮮、中国の陶磁を中心に展示しています。

国宝としては豊臣秀次が所蔵したとされる天目茶碗や、鴻池家伝来の飛青磁花生の二点が、また重要文化財は13点にもおよび数々の美しい陶磁器を目の当たりにできます。こちらも中之島エリアの文化芸術スポットの一つとしておすすめです。

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 大阪市立東洋陶磁美術館の利用案内

  • 所在地:〒530-0005大阪市北区中之島1-1-26
  • 電話:06-6223-0055
  • 開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
  • 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)
  • 観覧料:一般500円、高校生・大学生300円、中学生以下無料

適塾

厳密には中之島ではありませんが、中之島から土佐堀川を渡った先にある歴史スポットが適塾です。ちょうど大阪市中央公会堂から橋を渡ったすぐ先にある建物で、大阪大学医学部の前身ともなった存在です。

適塾は幕末の蘭学者として有名な緒方洪庵が作った私塾で、適塾からは日本の近代化に参加した数多くの著名人を輩出しました。

慶應義塾を作った福沢諭吉、日本赤十字社の佐野常民、日本の近代兵制を作った大村益次郎、手塚治虫の曽祖父である手塚良仙など数多くの人物を輩出したことで有名です。そんな日本の近代化に大きな役割を果たした適塾は当時の姿のまま残されているのです。

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適塾の利用案内

  • 所在地:大阪市中央区北浜3丁目3番8号
  • 電話 /FAX:06-6231-1970 
  • 開館時間:午前10時~午後4時
  • 休館日:月曜日、年末年始
  • 観覧料:一般260円、高校大学140円、中学生以下無料

大阪水上バスから眺めるもう一つの楽しみ方

中之島は歩いて散策しても楽しいですが、川から眺めるといった別の楽しみ方も存在します。それが大阪水上バスによる中之島一周の周遊ルートです。

この大阪水上バスは大阪城公園から乗ることができおよそ1時間で中之島の回りを一周し戻ってくるルートです。この水上バスからの眺めでは、散策とは違う、中之島の全体図や美しい風景を水上バスから楽しめます。

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まとめ

これまでご紹介してきたように、中之島は、かつては「天下の台所」の中心的存在として、現在は大阪の文化芸術の中心地として美しい場所を堪能することができます。

国の重要文化財に登録されている大阪市中央公会堂や大阪府立中之島図書館は外から見ても美しいですが、現在も実際に利用することができるスポットです。

また、このあたり一帯は中之島公園として、水際の美しい都市公園として、現代的な水の都の雰囲気を満喫できるエリアでもあるのです。

ぜひ、中之島エリアを散策されてみてはいかがでしょうか。これまでにない大阪の顔を堪能することができます。