国宝がある福山の明王院と、福山最大の参拝を誇る草戸稲荷神社

かつて栄えた門前町、草戸千軒町の中心的存在

かつて福山の門前町として栄えた草戸千軒町。現代はその姿を消失していますが、鎌倉時代から室町時代にかけて300年にわたり栄えた都市として知られています。その草戸千軒町の出土品は国の重要文化財にも指定されており、かつては朝鮮半島や中国大陸などからも商人が来るほど栄えました。

そんな草戸千軒町があったのが福山を流れる芦田川の河川敷です。1930年ごろからの発掘調査によって、今ではその全容までもが明らかにされる程に。そんなかつての一大門前町であった草戸千軒町ですが、その中心ともなっていたお寺は今でも訪れることが可能です。

しかもそこでは国宝である建造物が今もその姿を残し、見ることが出来るんです。そもそも門前町とは、寺院や神社を中心にして町が形成された町のこと。今もそうですが、古くは寺院や神社は参拝などで多くの人が集まる中心的存在でした。

そのためその周辺には参拝客を対象にした商人が多く集まり必然と賑わいを見せることに。本日ご紹介する明王院と草戸稲荷神社もかつての門前町の中心地として、今では観光や初詣の名スポットとして栄えます。福山 観光スポット 明王院

明王院と草戸稲荷神社へのアクセス

明王院と草戸稲荷神社は、今でも芦田川沿いにその姿を残しています。この二つの寺院と神社は隣同士で隣接しており、一緒に参拝するのがオススメです。

この二つのスポットは福山の中心市街地から少し外れており、福山駅からは車で約8分ほど。カンデオホテルズ福山からは約10分ほどでいくことができます。福山のホテルでは、ぜひカンデオホテルズ福山をご利用ください。

国宝の本堂と五重塔が見所。明王院

明王院は草戸稲荷神社に隣接する真言宗の寺院で、その前進は常福寺と呼ばれ、かの有名な弘法大師空海によって創建されたとされます。

現在は明王院という名前で親しまれていますが、前述したとおり、草戸千軒町の中心的存在として知られ、江戸時代には福山藩からの庇護の元さらに繁栄した経緯があります。

この明王院の最大の見所はなんといっても国宝に認定されている本堂と五重塔です。この国宝である本堂と五重塔は隣接して作られており、朱塗りの美しい姿が今でも健在です。

本堂の創建は鎌倉時代、五重塔の創建は南北朝時代に作られており、圧巻の見ごたえ。本堂は大仏様建築に禅宗様が加味された独特の作りで、輪垂木を用いたアーチ状の天井は近世以外では類がないと言われるほど。

また五重塔の板壁に描かれている仏画の一つ、「兜率天曼荼羅図」は東京の国立博物館で所蔵され見ることもできます。この二つの雄大な建築物から草戸千軒の豊かな賑わいによって、相当な繁栄を遂げていたことが伺えます。福山 観光スポット 明王院福山 観光スポット 明王院

福山市を一望できる朱塗りの本殿。草戸稲荷神社

もう一つ、明王院のとなりに位置する草戸稲荷神社も、かつての草戸千軒町の中心的存在として知られていました。もともとは明王院を創建した空海がお寺の鎮守を祀ったのが始まりとされ、実は今でも賑わいを見せている神社です。

この草戸稲荷神社は福山市では最も初詣の参拝客が多く、広島県でも第2位の参拝客を誇ることで有名。かつて草戸千軒で栄えた後も、この地の中心的な神社として知られます。ちなみに、この草戸稲荷神社の最大の見所は、福山市も一望することができる朱塗りの神社。

芦田川沿いに車を走らせ明王院に向かう途中、雄大にそびえ立つ姿を目の当たりにできます。かつては芦田川中洲にあったものをたびたび洪水により流失していたのを初代福山藩主である水野勝成がこの地に移し現代に至っています。福山 観光スポット 草戸稲荷神社

まとめ

明王院と草戸稲荷神社は、福山の中心部からも近く、尚且つ歴史的にも文化的にも価値のある姿を見せてくれます。明王院の国宝である本堂と五重塔は見ごたえがあり、草戸稲荷神社はこの地の参拝では最も人気があるスポットです。

かつてこの地で栄えた一大門前町草戸千軒町に思いを馳せながら、かつての門前町の中心的存在であるこの二つのスポットに訪れてみてはいかがでしょうか。