宮島(厳島)の観光スポットと回り方

宮島とは。世界遺産厳島神社がある島

世界遺産である厳島神社がある宮島。広島観光の最大の見所スポットの一つでもあり、海外からも大人気の観光地です。そんな宮島は、厳島神社をはじめ、多数の観光スポットが登場する場所でもあります。また、数々のお寺が存在する島で、その周囲にある門前町は、散策するのも楽しいエリアです。

更に宮島はアクセスにも優れ、広島市から車で40分ほどの場所にあり、路面電車でも車でも行くことができ、フェリーでわずか10分ほどで渡ることができる島なのです。本日はそんな宮島の魅力をご紹介しましょう。

宮島

宮島、厳島どちらの呼び方もある

因みに宮島とは、厳島の別名のことで、厳密な使い分けはされていないようです。この二つの呼び方は、明治時代や更にそれ以前の江戸時代、戦国時代など古い時代から行われていたようで、昔から厳島とも宮島とも言われていました。ちなみに正式な名称は厳島です。近年では観光PRのわかりやすさから宮島と呼ばれることが多いようです。厳島では、戦国時代の中国地方に覇を唱えた毛利元就が戦った厳島合戦の舞台ともなった場所です。

宮島

フェリーでわずか10分の距離に

そんな宮島は広島市の中心部からも南西約30kmにある島で、大きさもわずか面積30.2kmの小さい島です。その形も広島の本土側に沿った形で横長であり、フェリーで渡る海峡は「大野瀬戸」と呼ばれており、1.8kmの距離しかありません。ちなみに宮島と本土の間で最も狭い場所はわずか300メートルしか離れていません。

宮島フェリー

年間300万人が訪れる超人気スポット

厳島神社は現在、人口わずか1800名ほどが暮らす小さい島ですが、そこを訪れる観光客はなんと年間300万人に上るともいわれており、2011年のトリップアドバイザーの「外国人に人気の日本の観光スポット」第1位にも輝くほどの人気スポットです。

広島県の観光では、平和記念公園や原爆ドームと並ぶ、人気スポットなのです。特にその象徴的な存在が厳島神社の鳥居で、海の中に浮かぶ朱色の鳥居は、他では見ることが出来ない幻想的な雰囲気が漂います。

宮島

厳島神社をはじめ神社仏閣、大自然が残る

宮島観光の最大の特長が、厳島神社をはじめとする神社仏閣です。厳島神社は推古天皇の時代からある古い神社で、そのほかその周辺には多数のお寺や神社、五重塔などが立ち並び、歴史的な建造物を目の当たりにできます。またその一方で、宮島は瀬戸内海国立公園に指定されており、島には原生林の天然記念物や名勝などが多数残ります。このように宮島は、お寺から大自然までさまざまな見所が存在する島でもあるのです。

宮島の歴史。その奥深さ

宮島の観光の特長の一つが、古い歴史です。宮島は日本の歴史の中でも様々な有名人物とかかわりが深い場所です。その始まりは石器時代や古墳時代から続きますが、宮島が本格的に
注目を集め始めたのは平安時代末期、平清盛の時代です。厳島神社の造営は平清盛によって行われたのです。

平清盛ゆかりの地

平清盛は源氏との闘いに勝利した後、一大勢力を築きますが、その権力基盤の一つになったのが日宋貿易です。日宋貿易は、当時の中国の宋王朝との交易によって莫大な利益をもたらしましたが、その中継基地として瀬戸内海の音戸の瀬戸や宮島が使用されていたともいわれています。

厳島神社はそんな日宋貿易の航海の安全などを祈願し、博多から当時の政権の中枢である近畿地方までの航路の守護神としての役割を果たしました。その後平家が滅亡し、荘園に基盤を置く鎌倉幕府が政権をとると、厳島神社は衰退していきました。再び厳島神社が歴史上の舞台に登場するのが戦国時代です。

宮島

厳島合戦の舞台

戦国時代に中国地方を支配していた大内氏と、新興勢力として台頭してきた毛利氏との闘いの場になったのです。当時、毛利氏は安芸(現在の広島県)の国人領主として勢力を伸ばしていく中で、もともと従属していた大内氏の弱体化につけこみ、厳島に大内氏の大軍を誘い出してこれを打ち破ります。

それが有名な厳島合戦です。毛利氏は圧倒的大軍を誇る大内氏を打ち破るために、狭い土地である厳島におびき出し、水軍を味方につけて海上封鎖し、大内軍を包囲することで攻め滅ぼしました。じつは一説では宮島とその周辺は当時も交易の重要拠点であり、そこを毛利元就は抑えることで、大内氏が攻撃せざるをえないように仕向けたともいわれています。

当時2万の大内軍を指揮していた陶晴賢は逃げ場を失い自害して果てました。この合戦を境に大内氏の力は急速に衰え、毛利元就に攻め滅ぼされます。ちなみにこの厳島合戦の最中、厳島神社に火が回ることを防ぐため、毛利方の吉川元春が一時的に休戦し消火活動を行ったとされています。その後宮島は、豊臣時代に戦で亡くなった人のための供養として千畳閣が作られました。

その後現代に入り、観光スポットとして注目され、戦後有名なマリリンモンローが宮島を観光に訪れたり、1996年に厳島神社が世界遺産に登録され、2016年にはG7広島外相会談の舞台にもなったのです。

宮島

宮島の観光の見所と回り方

さて、ここからいよいよ宮島観光の回り方と見所についてご紹介していきます。宮島は、フェリーで渡った後は徒歩で回ることになります。基本的なルートとしてはそのまま海沿いの参道を進み、厳島神社に向かいます。厳島神社の境内を経て更に進むと宮島水族館などが登場し回って戻ってきます。

帰りは厳島神社の裏手の参道を通るとちょうど一周する形です。そのほか、途中で登場する千畳閣や五重塔などにも行くことができます。更に自然散策が楽しめる宮島ロープウェイ―や紅葉谷公園、宮野尾城跡など、見所が目白押しです。ここではその見所をご紹介しましょう。

厳島神社

宮島の最大の見所が世界遺産にも登録されている厳島神社です。厳島合戦でわざわざ毛利方が厳島神社の境内が焼失するのを防ぐため、戦いをやめたほどの美しさを誇っています。厳島神社は推古天皇の時代、西暦593年に創建されました。この厳島神社は厳島、すなわち宮島そのものを神様として祀った神社で、初めの神職は佐伯氏が務めました。その後鎌倉時代以降は藤原氏が務めています。

宮島 厳島神社

厳島神社の最大の特長は、何といっても海の中に浮かぶ朱色の大鳥居と独得の境内です。この現在へと残る大規模な境内は佐伯氏が結びついた平清盛が築いたもので、宮島フェリーの入り口にも平清盛の銅像が見ることができます。厳島神社は境内である6棟の建物、本社本殿、本社祓殿、摂社客神社本殿、幣殿、拝殿、摂社客神社祓殿、廻廊東廻廊、廻廊西廻廊などが国宝に登録されており、全て朱塗りの美しい姿を見せてくれます。

この建物は回廊を通ってみることができ、途中、海の中に立つ巨大な鳥居も正面から見ることができます。ちなみにこの大鳥居は国の重要文化財に登録されており、なんと奈良の大仏とほぼ同じ高さである16mにも及び、クスノキで作られたその重さは、約60トンにも及ぶのです。

宮島 厳島神社

嚴島神社宝物館

厳島神社の境内のルートを抜けると砂浜に出ますが、ここで最初に登場するのが厳島神社宝物館です。

宮島 厳島神社

参道

宮島の見所スポットの一つとして、参道があります。この参道は、フェリー乗り場から海際の参道を通っていくと登場します。厳島神社の周囲にあり、こちらの参道ではさまざまなお店が立ち並び、広島名物のカキのお店やお土産のお店など、宮島観光の休憩などで重宝します。また、珍しいことにスターバックスコーヒー表参道店もあります。

宮島 厳島神社

清盛神社

宮島の見所スポットの一つが清盛神社です。清盛神社はその名の通り、平清盛を祀った神社です。創建は実は新しく現代に入ってからで1954年に作られました。厳島神社の部分でもご紹介しましたが、宮島と厳島神社は平清盛と深いかかわりがあり、現在の巨大な境内などを作ったのも平清盛です。

また、宮島と厳島神社は日宋貿易の守護神だけではなく、一大拠点としても知られており、貿易によって国を富ませようとした平清盛の没後770年を記念して作られたものです。こちらは厳島神社の境内を抜けると白い砂浜が登場しますが、そこに設けられています。

清盛神社

五重塔

宮島の観光の特長の一つがその美しい風景です。そしてその風景を形成している最大の特長が朱塗りの神社仏閣です。その最大のものが厳島神社の境内ですが、同時にその景色を構成する重要な存在が五重塔です。この朱塗りの五重塔も海と森と厳島神社の境内と共に、幻想的な雰囲気を味あわせてくれます。

この五重塔はお次にご紹介する千畳閣の隣にある棟で、高さは27.6メートル、和様と唐様が合わさった独得の建物です。作られたのは今から遡ること600年以上昔、室町時代の1407年に創建されました。こちらの五重塔は外からしか眺めることが出来ませんが、内部は唐様となっており、龍などが描かれたと言われています。

ちなみに、厳島合戦の際には、大内方の陶晴賢がここ五重塔の丘に本陣を構えたとされます。のちにご紹介する毛利方のおとりとなった宮野尾城と共にぜひとも見ておきたいスポットですね。

宮島 五重塔

豊国神社。千畳閣

上記でご紹介した五重塔と共に、宮島で見所なのが豊国神社、別名千畳閣です。この豊国神社千畳閣は国の重要文化財にも登録されている貴重な文化財で、圧倒的な迫力を味あわせてくれることでしょう。ちなみに豊国神社とは、豊臣秀吉を祀った神社のことで、大阪にもあります。こちらの豊国神社は、戦国時代である天正15年に豊臣秀吉が毛利家の外交僧であった安国寺恵瓊に命じて作った大経堂です。

安国寺恵瓊は毛利家の外交官でありながら、同時に豊臣政権における坊主大名として伊予の国で領地を持つ人物です。また、豊臣秀吉とここ広島県の領主であった毛利家は、秀吉の明智光秀を討つ時の中国大返しの際からの縁で、いち早く秀吉に従った大名でもあります。この千畳閣は、秀吉が戦いで亡くなった人々を弔うために作った経堂であり、何と畳が857枚もあることから、千畳閣と言われました。こちらは宮島の中でも最大の大きさを誇る建物であり、実際に間近で見てみると圧巻のスケールが味わえます。

ちなみに、この千畳閣は豊臣秀吉の病死と同時に工事が中断してしまった建物で、建物の周囲を加工板壁が無い状態のまま現在まで保存されています。江戸時代には、社交の場として使用されていたとされ、歌舞伎役者の名前や川柳などが書かれているとのこと。こちらも宮島最大の見所スポットの一つです。

千畳閣

宮島水族館

宮島には水族館もあります。それが宮島水族館です。宮島水族館は、瀬戸内海の海の生き物を中心に、350種13,000点以上もの海の生き物が登場します。ここでは瀬戸内海の海を10のゾーンに分けて表現しており、宮島の干潟、海のめぐみ(カキの展示)、山から海へ(廿日市市の里山の生物)、いやしの海、瀬戸内のくじら(スナメリの展示)、海の神秘(夜行性、発光性の生物の展示)、いやしの海、生きもののからだと暮らし、せとうち研究所、ふれあいの磯です。

総面積 : 7,218 m2にも及び、アシカ、ペンギン、コツメカワウソ、トド、カワウソなど多彩な動物が出迎えてくれます。この水族館は、2011年にリニューアルオープンして、さまざまな催しモノなども行われています。

宮島水族館

宮島水族館

宮島水族館の利用案内

所在地:〒739-0534広島県廿日市市宮島町10-3
TEL:0829-44-2010
営業時間:9時~ 17時 ※最終入館時間は16時
入場料:一般(高校生を含む)1,400円、中学生700円、小学生700円、幼児400円

宮島ロープウェイ

宮島の観光スポットは厳島神社だけではありません。天然記念物や国の国立自然公園に指定されている大自然も見所スポットの一つです。その宮島の大自然にアクセスする方法が宮島ロープウェイです。宮島ロープウェイは、宮島観光フェリーの一つでもある宮島松大汽船を運営する広島電鉄が運営するロープウェイです。

紅葉谷公園の駅から弥山の獅子岩駅までを結ぶロープウェイで、全部で13分ほどの時間のロープウェイです。全長は紅葉谷駅から、途中、降りることができない榧谷駅までは、およそ1.1キロの距離で約10分、そしてその榧谷駅から獅子岩駅までの300メートルを3分という時間です。紅葉谷線は8人乗りで1分間間で動いており、獅子岩線は30人乗りで5分から15分間隔で動いています。

また、上りは9時17時まで、下りは9時20分から17時30分までです。この宮島ロープウェイからは、宮島が一望できるだけではなく、瀬戸内海や本土までの絶景を眺めることができます。

紅葉谷公園

紅葉谷公園は、その名前の通り紅葉が楽しめる公園です。この公園の最大の見所は木々が紅葉で色づく11月ごろで、カエデが560本、おおもみじが100本、ウリハダカエデやヤマモミジ等が40本と、トータル700本以上もの紅葉の木々が存在します。もともとこの紅葉谷公園が始まったのは今から遡ること数百年前の江戸時代のことで、当時から紅葉が楽しめる場所として親しまれてきました。

その後1945年に自然災害で土石流に流されると、当時のお金で8000万円という巨額の費用が投じられて庭園が築かれたのです。こちらの紅葉谷公園も宮島の見所スポットの一つです。

宮尾城

宮尾城は、厳島合戦の舞台ともなった城跡です。厳島合戦については、先にご紹介しましたが、毛利元就と陶晴賢が戦った合戦ですが、その発端ともなったのが宮尾城です。もともと宮島は、大内氏の海上交易の要衝と言われており、本土との距離が場所によってはわずか300メートルしかないことから、宮島を抑えられてしまうと、一気に商圏が縮小してしまうことを意味しています。毛利元就は、少数の軍勢で、大内氏の大軍に勝つためには地形が狭い厳島におびき出すしかなく、そのため陶晴賢が攻めざるをえない状況を作ったと言われています。

そのための拠点となったのが宮尾城で、陶晴賢率いる2万の大軍が宮尾城を攻撃するところから厳島合戦が始まります。宮尾城は、こうした大内軍の攻撃に耐えうるように補強され、築城には1000人の人数が用いられたともいわれています。更に三方を海に囲まれていることから、攻め口は一カ所しかなく、攻めるのに苦労する城であったとされています。

この宮尾城は実際に合戦が始まってからも援軍が到着するまでの期間、陶軍の猛攻を防ぎ、結果として、陶軍は宮尾城というおとりに引っかかり、周囲から毛利軍に包囲され殲滅されました。そのさい、海上も村上水軍によって封鎖されていたため逃げることが出来ず陶晴賢は無念の自害を遂げました。現在、宮尾城は、小高い山の上に残されており、周囲の眺めがいいスポットとして楽しめます。

宮島観光フェリー。宮島に行くには

宮島は、本州からフェリーにのっていくことができます。このフェリーは片道約10分ほどの短い時間ですが、瀬戸内海の眺めを楽しめるフェリーとして宮島観光の一つの魅力でもあるのです。宮島まで行くフェリーは二つの会社が運営しており、一つがJRが運営するJR西日本宮島フェリーです。

そしてもう一つが広島電鉄が運営する宮島松大汽船があります。両方とも片道大人180円、子供90円なのでどちらを利用してもいいでしょう。またどちらもほぼ15分間隔で運行をしているため、いつでも利用することができます。JR西日本宮島フェリーは朝5時から夜の22時まで、宮島松大汽船は、朝7時から夜20時まで運行しています。

宮島 フェリー

ちなみに広島電鉄の場合は路面電車でフェリー乗り場である広島宮島口まで行くことができ、JRの場合も宮島口駅まで電車が出ています。また、宮島観光フェリーは車も乗ることができますが、基本的には島内の観光は徒歩で行うため、車はフェリー乗り場の駐車場に止めて徒歩で乗船することをおすすめします。

宮島 フェリー

JR西日本宮島フェリーの利用案内

所在地:〒739-0411 広島県廿日市市宮島口1丁目11-5
TEL・FAX: 0829-56-2045
お問い合わせ対応時間: 9時~17時(土日可)
運賃(往復):大人360円、子供180円
運行時間:5時~22時 詳しくは下記のホームページをご参照ください。
URL:http://jr-miyajimaferry.co.jp/

宮島松大汽船の利用案内

所在地:〒739-0411 広島県廿日市市宮島口 1-11-6
TEL:(0829)56-0315
FAX:(0829)56-0365
運賃(往復):大人360円、子供180円
運行時間:7時~20時 詳しくは下記のホームページをご参照ください。
URL:http://miyajima-matsudai.co.jp/index.html

宮島とセットで見たい広島の観光スポット

宮島は世界遺産である厳島神社があることから、広島を代表する観光スポットです。多くの観光客が広島市街とセットで宮島を訪れます。その一方で、広島市街にも数々の見所スポットが存在します。例えば広島には厳島神社と同じく世界遺産に登録されている原爆ドームがあります。

原爆ドームは原子爆弾による生々しい被害をそのままの状態で展示されている建物で、いわゆる負の世界遺産ともいわれています。こちらは平和記念公園の中にあり、日本国内だけではなく海外からの観光客も多く訪れるスポットです。また、広島市街には、歴史的建築物である広島城があります。広島城はもともと毛利氏がその居城として築城を行い、福島氏、浅野氏と続き明治維新まで安芸広島49万石浅野家の居城として続いた観光スポットです。

また広島城の周辺にはかつての大名庭園である縮景園があり、このあたりは美術館なども多く、文化観光が楽しめる一体です。ここでは宮島とセットでみたい広島市街を代表する観光スポットをご紹介しましょう。

広島城

原爆ドーム

広島の観光の代表的な存在が原爆ドームです。原爆ドームは厳島神社と共に世界遺産に登録されていますが、二度と同じ過ちを繰り返さないようにという戒めの意味を込めた負の世界遺産ともいわれています。この原爆ドームは原子爆弾が投下されるとどのようになるかという事をまざまざと表しています。もともとこの建物は、広島県の物産を取り扱う「広島県物産陳列館」としてオープンしました。

それが原子爆弾の投下によって、建物はわずか0.2秒で通常の日光の数千倍という熱線を受け、何と温度は3000度まで達したといいます。そして秒速440メートル以上の爆風と衝撃波によって一瞬にして廃墟とかしたのです。その姿の異様さは、整備された公園の中に突如として現れます。その異様さから、復興間もない時期から原爆ドームと呼ばれ、取り壊しの意見がある中も、この負の側面を残していこうという意見があり、現在まで残されています。

原爆ドーム

平和記念公園

原爆ドームがある場所一体が平和記念公園です。この平和記念公園は原子爆弾の爆心地に近い中島公園として建設されたものです。原爆ドームがあるように、このあたり一帯は特に原子爆弾の被害が大きかったところで、公園として整備されました。平和記念公園は有名建築家である丹下健三によって設計され、広島平和記念資料館や原爆死没者慰霊碑など、戦争に関する資料館や慰霊碑が設けられています。

毎年8月6日に平和記念式典が開催される公園でもあり、黙祷が捧げられる公園です。こちらの公園も原爆ドームと共に、多くの観光客が訪れ、外国人の観光客も数多く訪れる場所です。

平和記念公園

広島城

広島観光の見所スポットの一つが広島城です。広島城は先にご紹介した通り、もともと中国地方を支配していた毛利氏の一大居城として築城されたお城です。現在は二の丸の一部までしか残されていませんが、もともとは外堀が広島湾にまで面していたとされており、この地方の巨大な城として知られています。

そんな広島城ですが、一度原子爆弾によって焼失したとはいえ、見所は盛りだくさんです。例えば天守閣はもともと国宝に指定されていましたが、再建されたものは初代を忠実に再現したものとして目の当たりにできます。また内部は博物館になっており、浅野家ゆかりの展示が楽しめます。もともと中国地方の覇者であった毛利氏は吉田郡山城を居城にしていましたが、中国地方全土に支配圏を拡大するにしたがって、山間部にある吉田郡山城では、政権の中枢を担うのには不便になり、そのため山陽道に面した広島城が新たな居城として築城されたのです。

当時、豊臣秀吉がこの地を訪れた際には巨大な天守閣も備えた城として、記録が残されています。その後、秀吉の家臣であった福島正則が広島49万石を拝領した際にその居城として改築され、最大で広島湾まで続くほどの巨大な城になったのです。しかし、福島氏は江戸幕府の元で改易され、新たに浅野家が藩主になるにしたがって明治時代まで続きました。そんな歴史を持つお城なのです。ぜひ広島観光のシンボルとして訪れてみてはいかがでしょうか。

広島城

縮景園

広島城からすぐの場所にある日本庭園が縮景園です。縮景園は広島城の城主で、安芸広島49万石の大名であった浅野家の大名庭園です。その始まりは古く、浅野家が広島藩の藩主となったときから建設が行われました。縮景園を作ったのは、浅野家の家老で茶人でもあった上田宗箇です。

上田宗箇は、もともと織田家の家老であった丹羽長秀に仕えていた茶坊主で、その後武将になった人物です。浅野家に召し抱えられた時には1万石の大名待遇の武将として召し抱えられました。浅野家はもともと同じ織田家で頭角を現していた羽柴秀吉の家臣で、その後秀吉が天下をとるにしたがって大名になります。

もともと大名ではなかったため、戦場で采配をふるうことができる侍大将がおらず、戦場経験が豊富な上田宗箇は重宝されたのでしょう。また上田宗箇は茶人としても有名であり、この縮景園は、中国南西部の風景をそのまま景色にした庭園として楽しめます。また、借景庭園としての魅力もあり、庭園の外にある宗箇山などが庭園の風景の一部になっているのです。また縮景園は歴代藩主たちが増改築をくりかえした庭園として、見所盛りだくさんの日本庭園です。

縮景園

呉市へ足を延ばしても

これまでは広島市の観光スポットをご紹介してまいりましたが、すぐ近くの呉市も観光スポットとして魅力あふれる街です。呉市の観光の特長は、一言でいうと海軍の町という事が言えるでしょう。江戸時代が終わり明治時代に入ると、日本は近代的な海軍の整備に乗り出します。そのさい、日本で海軍の基地が設けられた場所がいくつかありますが呉市はその代表的な存在の一つです。

そのため、呉市には旧日本海軍や海上自衛隊などの基地があり、海軍ゆかりの観光スポットが多数あります。特に明治時代には呉鎮守府が置かれ、日露戦争の日本の連合艦隊の司令長官になった東郷平八郎が長官として赴任してきたりしました。入船山記念館などは、こうした明治時代の海軍の長官の邸宅跡地として、美しい姿を目の当たりにできます。また、海上自衛隊呉資料館は、外に本物の潜水艦が展示してある海上自衛隊が運営する資料館で、無料で見ることができます。

ここの最大の見所は、外に展示してある潜水艦に実際に入ることができる点です。この潜水艦は実際に1986年から2004年まで使用されていた潜水艦あきしおで、リアルな潜水艦の状況を見ることができます。そしてこの海上自衛隊呉資料館の目の前にあるのが大和ミュージアムです。

大和ミュージアムは、太平洋戦争で撃沈された戦艦大和にちなんだ博物館で、戦艦大和の模型や日本海軍が作った多数の戦艦や空母など海の兵器の博物館です。呉市はこうした海軍ゆかりの地として、多数の展示が楽しめます。またもう一つ呉市の観光の魅力は、海軍カレーです。もともとカレーライスは洋食として明治時代に食べられ始めましたが、最初にカレーライスが食べられる場所の一つが海軍の軍艦の中だったのです。

これはもちろん軍人でしか食べられませんが、明治海軍からの流れは今の海上自衛隊にも引き継がれており、呉では実際の海上自衛隊で食べられている海軍カレーを食べることができます。そのレストランは、海上自衛隊呉資料館の隣にあります。

大和ミュージアム

まとめ

宮島は世界遺産である厳島神社がある島として、日本国内だけではなく世界中から観光目的で人が来る広島県が誇る観光スポットです。特に1400年以上の歴史を持ち、国宝にも登録されている厳島神社と海にそびえる巨大な大鳥居は、海の景色とあいまって幻想的な風景を楽しむことが出来ます。

またその周辺には五重塔や豊国神社など、見応えがある歴史的建造物が多数存在し、訪れる人を飽きさせません。また、宮島は有名な厳島合戦などが行われた場所として、歴史的なスポットとしても見応えがあります。広島観光では欠かすことが出来ないスポットです。