三保の松原の観光と見所スポット

世界遺産にも登録された三保の松原

静岡県と山梨県の県境にあり、日本を象徴する存在である富士山。この富士山は、2013年に、「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」ということでユネスコの世界遺産に登録されました。

一般的には富士山単体が世界遺産に登録されたという印象をうけがちですが、実際には富士山を中心とするその周辺エリアや、富士山と共に信仰の対象となった場所や、富士山と一緒に芸術の題材として取り上げられたスポットなど25件のスポットが登録されました。

というのも、富士山は古来から日本の信仰や芸術の象徴として、存在し、決して単なる山としては語れない存在だからです。例えば、信仰の部分では、有名な浅間神社は富士山をご神体とする神社として、浅間大社をはじめ富士山周辺のさまざまな浅間神社が世界遺産に登録されました。

また芸術面では、葛飾北斎の富嶽三十六景など、浮世絵作品として描かれえることが多く、日本を代表する芸術とも濃厚な関わりを持つ存在です。そして本日ご紹介する三保の松原も、富士山とは芸術面で関わりが深い存在として、世界遺産の一つに加えられたのです。

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万葉集と歌川広重の作品に登場

三保の松原が富士山との関係で描かれた代表的な芸術作品は二つ存在します。第一が日本最古の和歌集といわれる万葉集です。万葉集は7世紀から8世紀にかけて読まれた和歌を集めた和歌集で、日本の文学で最古、最も代表する作品とされています。

当時の天皇や皇族、貴族などの歌が集められた作品で、三保の松原も歌人である田口益人の歌として詠まれています。三保の松原がもう一つ有名なのが、江戸時代の浮世絵師として知られる歌川広重の作品「駿河 三保の松原」です。

歌川広重はゴッホやモネといった西洋の画家にも影響をあたえた世界的に著名な画家として東海道五十三次などの数多くの作品をのこしました。三保の松原も富士山と合わせた美しい景勝地としての姿が描かれています。

このように、三保の松原は、万葉集と歌川広重の浮世絵といった二つの芸術作品にも登場する存在として、その美しさが古くから注目されていました。

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三保の松原の見所とは

これまでご紹介してきたように、三保の松原は富士山と関わりが深い場所として、歴史的な系術作品に取り上げられてきました。その最大の理由が風景の良さで、現代でも三保の松原の見所は景勝地としての景色の良さが有名です。

またその景色の良さから日本三大松原の一つや日本新三景の一つに数えられます。ここでは三保の松原の見所についてご紹介しましょう。

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富士山と一緒の風景

三保の松原は全長7キロメートル、約3万699本の松が生い茂るエリアです。その最大の見所が駿河湾を挟んで見れる富士山や伊豆半島の風景です。この風景は上記でご紹介した歌川広重の浮世絵にも描かれたものと同じ風景で、雄大な絶景を目の当たりにすることができます。

お次にご紹介しますが、三保の松原は、日本各地に残る羽衣伝説の舞台ともなっている場所ですが、その中に登場する天女は富士山と関わりがあるとされています。富士山には古くから神が宿る場所として多くの信仰を集めていましたが、富士山の浅間大社に収められている富士曼荼羅図では、富士山から三保の松原までの流れが描かれています。

浅間大社も同じ世界遺産グループの一つとして訪れてもいいでしょう。

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羽衣伝説と羽衣の松

三保の松原は、羽衣伝説の舞台としても有名です。羽衣伝説とは日本各地に伝わる伝説で、水源地に天女が舞い降り、そのあまりの美しさに心を奪われた男が天女を帰すまいと、羽衣を隠してしまい、天女が帰れなくなるというストーリーです。

この話は地方によってさまざまなパターンが存在しますが、三保の松原の羽衣伝説は最も有名とされ、それを象徴した羽衣の松が存在します。羽衣の松は、御穂神社のご神体とされる存在で、初代は江戸時代の富士山の大噴火によって海に沈んでしまい、その後の二代目は、高さ約10メートル、外周5メートル、樹齢650年を誇りましたが、立ち枯れが進んだため、現在残されているものは三代目とされています。

また、このエリアは桜の名所としてしられ、平安時代から伝わる神社である御穂神社、そして羽衣の松と御穂神社を結ぶ500メートルほどの松並木は神の道として荘厳な雰囲気を醸し出しています。

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清水灯台、100年の歴史を誇る保存灯台

三保の松原は全長7キロメートルほどの広大な広さを誇りますが、その周辺には様々な観光スポットが登場します。清水灯台もそんな三保の松原の観光スポットの一つです。清水灯台は、別名三保灯台ともいわれ、現在はAクラスの保存灯台とされています。

ちなみに保存灯台とは、歴史的・文化的に価値が高いものを海上保安庁が選定して保存するようにしている灯台のことで、AからDの4段階のランクに分かれています。特にAランクに指定された灯台は価値が高いとされ、灯台の保存はもちろんのこと、景観を損ねない配慮までなされています。

このAランクの灯台は現在日本全国に23基あり、清水灯台はそんなAランクの一つなのです。清水灯台がつくられたのは1912年、今から遡ること100年以上昔で、三保の松原の見所スポットとしておすすめです。

 

東海大学海洋科学博物館と東海大学自然史博物館

三保の松原の観光スポットの一つとしてあげられるのが東海大学の運営する二つの博物館東海大学海洋科学博物館と東海大学自然史博物館です。

東海大学海洋科学博物館は、東海大学の海洋学部を通じて海洋に関する研究を広く展示する博物館で、深海に生息する巨大サメ、メガマウスの展示が行われているのはここ東海大学海洋科学博物館だけです。さまざまな海の生物の展示などが楽しめます。

また、東海大学自然史博物館は併設されているは博物館として、恐竜の化石展示などが楽しめます。

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三保の松原とセットで回りたい周辺の観光スポット

これまでご紹介してきたように、三保の松原は、浮世絵や和歌に描かれるような景勝地としての見所が今でも残されていますが、その周辺の観光スポットと合わせてめぐるとより旅が充実したものになることでしょう。ここでは三保の松原とセットで訪れたい清水区の代表的な観光スポットをご紹介しましょう。

 

日本平。駿河湾と富士山が楽しめるもう一つの景勝地

三保の松原と同様、駿河湾と富士山が楽しめるもう一つの景勝地が日本平です。日本平は標高300メートルほどの高さにある場所で、駿河湾や富士山などが一望することが出来ます。また日本平からは駿河湾に突き出た三保の松原も眺めることができるのです。

この日本平は景勝地としての魅力のほか、徳川家康が埋葬されている久能山東照宮へアクセスする日本平ロープウェイの発着場としても知られ、美しい風景と共に歴史的な名所も楽しめます。ぜひ、三保の松原と合わせて静岡を代表する景勝地を訪れてみてはいかがでしょうか。

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久能山東照宮。徳川家康ゆかりの地

久能山はもともと古代の海底の隆起によって作られた地形で、その独得の隆起した地形から、戦国時代には武田信玄が久能城をこの場所に築城し、さらには家康が江戸幕府を開設するにあたり、自分の死後の埋葬地として指定したのが久能山東照宮の始まりです。

そのため久能山東照宮は険しい山の上にあることから、日本平からロープウェイでアクセスするのがおススメです。一般的に徳川家康のお墓というと、日光東照宮が注目されますが、久能山東照宮は日光東照宮の元ともなった神社で、その本堂は国宝にも登録され、多数の建物が国の重要文化財に登録されています。

また併設される久能山東照宮博物館では、徳川家康着用の甲冑や徳川家ゆかりの刀剣など多数の文化財が目の当たりにできます。こちらも、日本平からわずか5分でアクセスできるのでお勧めです。

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清水寿司横丁と清水魚市場

清水区の観光の食事処としておすすめな場所が清水寿司横丁と清水魚市場です。清水港は実はマグロの陸揚げ量が日本一を誇る漁港で、周辺では新鮮な魚介類を味わうことができます。その代表的な食事処が清水寿司横丁と清水魚市場です。

清水寿司横丁は、エスパルスドリームプラザの1階にあるレストランフロアで、あらゆる種類のお寿司屋さんがそろいます。回転ずしから寿司弁当、更には寿司職人が目の前で握ってくれる高級店まで、あらゆるタイプのお寿司が味わえるのです。

また、清水魚市場では、新鮮な魚介類のお土産に加え、あらゆるマグロ料理が楽しめるマグロ館があり、陸揚げ量第一位を誇る清水区ならではの食が堪能することができます。

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まとめ

三保の松原はこれまでご紹介してきたように、富士山に関する世界遺産として、美しい風景を楽しむことが出来ます。それは古代から江戸時代、そして現代にいたるまで芸術作品として描かれてきた風景そのままに優雅な時間を味あわせてくれることでしょう。

歌川広重の作品と同様、富士山とセットになった風景や、羽衣伝説にちなんだ松林など、普段の観光では味わえない独得の風景を堪能することが出来ます。

また、その周辺には清水区を代表する観光スポット、食どころが登場し、こうした観光スポットとセットで訪れることで、より一層旅が充実したものになります。ぜひ、静岡の観光では三保の松原とその周辺スポットを訪れてみてはいかがでしょうか。