松山の四国八十八箇所を巡る

松山に残る空海ゆかりのお寺たち

四国松山は歴史と文学が詰まった町ですが、四国ならではの存在とも言える四国八十八箇所のお寺も多数存在します。四国八十八箇所とは弘法大師空海ゆかりの八十八箇所のお寺を巡ることでご利益が得られるとされるもの。

通称“お遍路さん”の名前で親しまれています。元々四国は平安時代から修行の場とされており、修行僧がお寺をめぐって旅をすることが修行とされており、それが現在の四国八十八箇所巡りになっていったとされています。

空海も現在の香川県である讃岐の出身として、四国の数々のお寺をめぐりました。そのまわり方は順番が決まっていますが、現在の四国八十八箇所巡りのまわり方は自由で、何回かに分けてまわる「区切り打ち」や、逆にまわる「逆打ち」、順番に関係なくまわる「乱れ打ち」など、人それぞれのあった形でまわるというやり方も登場しています。

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ちなみに、この四国八十八箇所を歩いて順番に回った場合には全長1100kmから1400kmと言われており、およそ40日以上がかかると言われています。そんな四国八十八箇所霊場のうち松山に存在するのは8つのお寺です。

第46番目札所である浄瑠璃寺から、第53番札所である円明寺まで。それぞれのお寺で様々な見所が存在します。本日はそんな四国ならではの観光である四国八十八箇所霊場の松山にあるお寺をご紹介します。松山 観光スポット 寺

第46番札所 浄瑠璃寺

松山市の一番はじめの四国八十八箇所霊場は浄瑠璃寺です。浄瑠璃寺は第46番札所に当たるお寺でその始まりは飛鳥時代の終わりである和銅元年、西暦708年に作られました。

浄瑠璃寺を築いたのは、大仏開眼で奈良の大仏を築いた行基で、行基が大仏開眼を前に不況に訪れた際に堂宇を建立したとされています。その後、約100年を経て、この地を訪れた弘法大師空海が荒廃していた本堂を再興したと伝えられています。

現在に残されている本堂などは江戸時代に山火事で消失してしまった後に、1785年に時の住職が再興したものとされています。

この浄瑠璃寺は本堂や太子堂、鐘楼といったものを備えていますが、境内の中を巨大な木々で囲まれており、独特の雰囲気を漂わせています。

特に一番の見所とされるのは樹齢千年を越すとされるイブキビャクシンで、松山市の指定天然記念物に登録されています。松山 観光スポット 浄瑠璃寺 松山 観光スポット 浄瑠璃寺 松山 観光スポット 浄瑠璃寺 

浄瑠璃寺の利用案内

  • 住 所:〒791-1133愛媛県松山市浄瑠璃町282
  • 電 話:089-963-0279
  • 駐車場:普通10台・無料
  • 宿 坊:なし

第47番札所 八坂寺

浄瑠璃寺からほど近い場所、約1kmほど離れた場所にあるのが第47番目札所となる八坂寺です。この八坂寺も非常に古いお寺で、作られたのは飛鳥時代の大宝元年701年のころです。

時の天皇である文武天皇の勅願を受けて役行者によって開基されました。役行者とは修験道の開祖とされる人物で、さまざまな伝説を持つ人物です。

この八坂寺もその後100年ほどたって、荒廃していたところを弘法大師空海によって再興されました。その後、開祖が役行者ということもあり、修験道の根本道場として栄、12坊84もの末寺を持ち数多くの僧兵を抱える寺として栄えたのです。

その後戦国時代には騒乱や兵火によって焼失してしまい現在の境内になったとされています。こうしたことから八坂寺は少し小高い場所にあり、あたりを見渡すことができます。

また、鎌倉時代から伝わるとされる宝篋印塔が寺宝として見ることができます。この宝篋印塔は松山市指定有形文化財に登録されています。また阿弥陀如来坐像も鎌倉後期の作として愛媛県指定有形文化財に登録されています。

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八坂寺の利用案内

  • 住 所:〒791-1133愛媛県松山市浄瑠璃町八坂773
  • 電 話:089-963-0271
  • 駐車場:普通50台・無料
  • 宿 坊:なし

第48番札所 西林寺

八坂寺から4.4kmほど離れた場所にあるのが第48番札所である西林寺です。西林寺は聖武天皇の勅願を受けて行基と伊予の国司でもある越智宿禰玉純によって作られたお寺です。

行基は前述の浄瑠璃寺も築きましたが、この西林寺お作りました。その後、同じく807年にこの地を訪れた弘法大師空海によって水不足に苦しむ人々のために、清水を発見したとされています。

その後西林寺も江戸時代に火災で焼失しましたが、伊予松山藩藩主であった松平定直によって再興されました。

その構造は山門から本堂、太子堂、鐘楼、阿弥陀堂などを備え、四国霊場としての威風を備えています。

また、この西林寺は空海が発見した清水の場所が奥の院として存在し、美しい日本庭園となっています。松山 観光スポット 西林寺 松山 観光スポット 西林寺 松山 観光スポット 西林寺 松山 観光スポット 西林寺

西林寺の利用案内

  • 住 所:〒791-1111愛媛県松山市高井町1007
  • 電 話:089-975-0319
  • 駐車場:普通20台・大型2台・無料
  • 宿 坊:なし

第49番札所 浄土寺 

第49番目の札所となるのが浄土寺です。浄土寺は奈良時代である天平勝宝年間である西暦749年から757年の間に作られました。時の天皇である孝謙天皇の勅願をうけて恵明上人が創建したといいます。

このお寺は本尊として、浄瑠璃寺や西林寺などを開基した行基が刻んだとされる釈迦如来像を祀っているお寺で、空海が伽藍を再興しました。

その後このお寺は空也上人が滞在したりしました。空也上人は浄土宗の開祖ともされ、念仏を広めた人物でも知られます。こうした関わりから、浄土寺には鎌倉時代の作とされる有名な空也上人像が重要文化財として見ることができます。

浄土寺はその後何度が修復をされ現代まで続き、山門、本堂、太子堂、鐘楼、弁財天、阿弥陀堂などを備えています。ちなみに空也上人像と同じく、室町時代に建てられた本堂も重要文化財に登録されています。松山 観光スポット 浄土寺松山 観光スポット 浄土寺 松山 観光スポット 浄土寺

浄土寺の利用案内

  • 住 所:〒790-0925愛媛県松山市鷹子町1198
  • 電 話:089-975-1730
  • 駐車場:普通20台(100円)・ワゴン(200円)、マイクロ(500円)と大型(1,000円)4台
  • 宿 坊:なし

第50番札所 繁多寺

お次に登場するのは第50番札所である繁多寺です。繁多寺もこれまでのお寺と同様、行基が開基し空海が再興したお寺とされています。作られたのは浄土寺と同じく西暦749年から757年天平勝宝年間とされ、孝謙天皇の勅願によって作られました。

その後源頼義が修復したり捨聖として有名な一遍上人が修行したりしましたが、この繁多寺がもっとも栄えたのは江戸時代です。四代将軍家綱の時代で、徳川家の帰依を得ることで、なんと66坊、末寺100余という大寺として興隆を極めたとされています。

その徳川家の帰依の象徴が、四代将軍家綱の持つ念持仏三体の一つである歓喜天が祀られたことで、この歓喜天は現在も歓喜天堂に祀られており、商売繁盛や厄除けなどで多くの人が訪れます。

境内には山門、本堂、太子堂、鐘楼、前記歓喜天堂、地蔵堂などが存在します。

 

繁多寺の利用案内

  • 住 所:〒790-0912愛媛県松山市畑寺町32
  • 電 話:089-975-0910
  • 駐車場:普通5台・マイクロバス1台・大型1台 無料
  • 宿 坊:なし

第51番目札所 石手寺

お次にご紹介するのが第51番目札所である石手寺です。石手寺は道後温泉のすぐ近くにあるお寺として知られており、その回廊形式になっている参道などが独特の雰囲気を出しています。

この石手寺はミシュランガイド観光編でも一つ星をとった場所で、お遍路さんとしてだけではなく観光スポットとしても見所があります。ちなみにこの石手寺も多くの八十八箇所のお寺と同様、聖武天皇の勅願を受けた行基によって開基され薬師如来を刻んで本尊とされました。

またその後は空海によって真言宗に改められました。石手寺は創建当時は安養寺という名前でしたが、892年に伊予の水軍で有名な河野氏の子供が生まれた時に石を握っていたという伝説から石手寺に改名されたのです。

この石手寺は多数の見所が存在し、まずはじめに挙げられるのが国宝である山門が有名です。また本堂も国の重要文化財に登録されています。更には有名な正岡子規と夏目漱石らの落書きがしるされてあった太子堂など見所が盛りだくさんです。

この石手寺はかつて道後温泉まで続く長大な宿坊を持っていたことから、境内はそのほかのお寺と比べても比較的広く、様々な見所が存在します。こちらの石手寺は道後温泉周辺の観光スポットとしても楽しめます。松山 観光スポット 浄土寺松山 観光スポット 浄土寺

石手寺の利用案内

  • 住 所:〒790-0852愛媛県松山市石手二丁目9番21号
  • 電 話:089-977-0870
  • 駐車場:駐車場4ヶ所・有料普通200台・マイクロバス、大型50台
  • 宿 坊:なし

 第52番札所 太山寺

第52番目のお寺が太山寺です。太山寺はその始まりの伝説が、真野長者が一夜にして建立したという伝説があります。

その本堂は国宝に登録されており重厚な姿を見ることができます。また二王門は重要文化財にも登録されています。この太山寺の創建はこれまでご紹介してきた松山の四国八十八箇所の中でもっとも古く、用明天皇の時代587年に創建されたとされています。

また、その後聖武天皇の勅願によって行基が本尊を安置しました。この太山寺はその広い境内のなかに数々の文化財が揃っており、一種神韻たる雰囲気を備えたお寺です。松山 観光スポット 太山寺 松山 観光スポット 太山寺 松山 観光スポット 太山寺 松山 観光スポット 太山寺

太山寺の利用案内

  • 住 所:〒799-2662愛媛県松山市太山寺町1730
  • 電 話:089-978-0329
  • 駐車場:普通50台、無料
  • 宿 坊:なし

第53番目札所 圓明寺

松山で最後となる四国八十八箇所の霊場が第53番目札所の圓明寺です。圓明寺もこれまでのお寺と同様、聖武天皇の勅願を受けた行基によって開基されました。

その後空海がこの地を訪れた際に整備されたとされています。この圓明寺は元々は北の浜に存在しましたが、鎌倉時代以降の兵火によって荒廃してしまったため、江戸時代の初期元和年間に現在の場所に移転されました。

この圓明寺は山門や本堂などが存在しますが、他のお寺とは一風かわったキリシタン石塔であるマリア観音像があります。文化財も愛媛県指定有形文化財として八脚門、厨子、木造阿弥陀三尊像などがあり、銅板の納札などもあります。

圓明寺の利用案内

  • 住 所:〒799-2656愛媛県松山市和気町1-182
  • 電 話:089-978-1129
  • 駐車場:普通10台・大型3台無料
  • 宿 坊:なし

まとめ

これまで述べてきたように松山市には8つの四国八十八箇所霊場が存在します。その全てが非常に歴史深い存在で、全てが1200年以上も前に創建されたものです。

中には国宝や重要文化財に登録されている建築物も存在し、観光スポットとしても楽しめます。最近は四国八十八箇所霊場巡りも気軽に訪れることができますので、ぜひ松山の観光スポットの一つとしておとずれてみてはいかがでしょうか。

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