九州国立博物館。年間100万人が来場する歴史博物館

九州国立博物館。年間100万人が来場

日本には4つの国立博物館があります。東京、京都、奈良、そして今回ご紹介する九州国立博物館です。九州国立博物館は、4つの国立博物館の中で唯一現代に入ってから作られた博物館です。その創立は2006年で、3つの国立博物館がつくられてから100年以上たってからです。

九州国立博物館は、他の3つの博物館が美術系の博物館の中に対して、国立博物館の中では唯一の歴史系博物館です。これは九州が地理的になおかつ歴史的に日本の形成に大きな影響を与えているということから、「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える博物館」という基本理念のもと、作られたのです。

そんな九州国立博物館はなんと年間で100万人もの来場者が訪れる博物館として、大人気を誇っています。また、九州随一の観光スポットとして知られる太宰府天満宮の境内の中にあることから、年始の初詣の時期から利用できるのも九州国立博物館の特長と言えるでしょう。今回は、九州観光や大宰府観光では是非訪れておきたい九州国立博物館をご紹介しましょう。

九州国立博物館の歴史

九州国立博物館は2006年、京都国立博物館がつくられてから、108年ぶりに作られることになりました。開館以来大盛況で年間100万人以上の来場者がくる一大観光スポットとして人気を誇っています。しかし九州国立博物館を作る構想は、100年近く前から存在していました。その発端は、明治時代に活躍した文人で思想家である岡倉天心です。

岡倉天心は福井藩の下級藩士出身で、明治維新によって近代国家になった時に東京芸術大学の前身である東京美術学校を設立するなど日本の美術界や芸術界の開拓に活躍した人物です。若いころに現代の東京大学の前身である東京開成学校で学び卒業後は、文部省につとめ専修大学の教官なども務めた人物です。

その後東京芸大を立ち上げるなど日本の美術界の興隆にまい進しました。その後、岡倉天心は50歳で短い生涯を閉じますが、九州にも国立の美術館、博物館が必要と説き続けたといいます。その岡倉天心の時代から100年以上たって2006年にできたのが九州国立博物館なのです。

九州国立博物館

九州国立博物館の見所

九州国立博物館は、年間100万人以上が来場することから、さまざまな見所が登場します。また、国立博物館の中では最大級の大きさを誇り、多数の文化財が目の当たりにできます。更に、九州一の観光地として、多くの人が訪れる太宰府天満宮が近くにあることから、太宰府天満宮と共にみることもできます。

大迫力のスケールの博物館

九州国立博物館は、太宰府天満宮の梅の庭園の奥にあります。そのエントランスをくぐると、巨大なエスカレーターが登場します。そのエスカレーターを上ると、広大な敷地の中に佇むガラス張りの近代的な博物館があらわれます。

この九州国立博物館は先ほどご紹介したとおり、国立博物館の中では最大の敷地面積をほこっています。因みに、一つの建物としては最大の床面積30,085平方メートルで大迫力の建物が特長的です。この建物は160メートル×80メートルの巨大な長方形で、屋根の一番高いところは36メートルとなっており、なんとサッカー場などがそのまますっぽりと入ってしまうほどの巨大さを誇ります。

エントランスホールには、カフェやミュージアムホール、イベントなども開催されており、巨大な山笠が展示されていることもあります。そのため一般的な博物館という印象よりも近代的で、さまざまな展示が楽しめるイメージです。

こうした点から九州国立博物館は大人気で、一般公開から約7年後の2012年には、累計入場者数がなんと1000万人を突破するほどに成長しました。更に、レストランやオープンカフェなども完備しており、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

九州国立博物館

入口は一見すると小さいですが

九州国立博物館

ちなみにベビーカーや、車椅子の方用のエスカレーターも完備

九州国立博物館

内部にエスカレーターが

九州国立博物館

どんどん続きます

九州国立博物館

トンネルを抜けると広大な敷地にガラス張りの博物館が

九州国立博物館

企画展もやっています

国宝や重要文化財が盛りだくさん、企画展も

九州国立博物館には常設展でも多数の国宝や重要文化財が展示されています。ここでは他の国立博物館が美術がメインなのに対して、歴史をテーマにしたものから、歴史的に貴重な文化財が展示されています。例えば、国宝の中では室町時代の絵師で有名な狩野正信の作と言われる紙本墨画淡彩周茂叔愛蓮図が展示されています。

狩野正信は、室町幕府の御用絵師だった人物で、なんと1530年、93歳まで長生きした人物です。狩野派といわれる明治時代まで続いた日本画の初代といわれる人物です。また、同じく国宝として栄花物語の17帖が展示されています。栄花物語は、平安時代の作品で作者不詳の歴史物語です。

更に来国光の太刀などが所蔵されています。また重要文化財に指定されているあまたの美術品が多数収蔵されており、仏像から絵、太刀、文書などあらゆる種類の貴重な歴史的遺物が展示されています。ちなみに常設展とは別に季節ごとにテーマを持った企画展が随時開催されており、年間を通じてさまざまな展示が楽しめます。

例えば、九州国立博物館らしく、古代日本に関する歴史であったり、九州という大陸と近い立地条件から、百済の交流に関する展示など、更には、九州の戦国大名にフォーカスした戦国大名展などが開催されています。ちなみに、常設展とは別に館内にも数々の展示品があり、圧倒的なスケールの天井の中、巨大な山笠が展示されてあったり、絵画なども展示されています。季節問わず、催しものによって訪れてみてはいかがでしょうか。

九州国立博物館

中も広いです

九州国立博物館

巨大な展示スペースも

九州国立博物館

巨大な山笠も

アクセスと利用案内

九州国立博物館へのアクセスは、大宰府駅を出てすぐ、表参道を通って、大宰府天満宮へと向った先に位置しています。天満宮の裏は、多くの梅が咲き誇る梅の庭園になっておりその庭園をさらに進めば、九州国立博物館の入口が。

木造の入口を入れば、奥へと続く長大なエスカレーターがあり、上った先に巨大な建物が現れます。そのため、九州国立博物館は大宰府天満宮とセットで見るのが最もオススメ。

天満宮に参拝し、そのまま梅の庭園を見物。九州国立博物館を堪能し、帰りは表参道で腹ごなしというコースがいいかもしれません。

ちなみに大宰府駅はカンデオホテルズ福岡天神や、カンデオホテルズ ザ・博多テラスがある西鉄福岡(天神)駅から西鉄大牟田線で二日市駅までいき、乗り換えればすぐの場所に。福岡の中心地である天神からアクセスたった20分という場所に位置しています。

九州国立博物館はこちらです

九州国立博物館の利用案内

所在地:〒818 – 0118 福岡県太宰府市石坂4 – 7 – 2
TEL:092 – 918 – 2807(代表)
観覧料:大人430円、大学生130円、高校生以下無料
開館時間: 9時30分〜17時00分(入館は16時30分まで)日曜日・火曜〜木曜日 *月曜日は休館日、9時30分〜20時00分(入館は19時30分まで)金曜日・土曜日
駐車料金:普通車313台、バス9台、自転車無料、バイク250円、自動車500円、マイクロバス1300円、大型バス2000円

九州国立博物館は太宰府天満宮とセットで

九州国立博物館は太宰府天満宮の中の梅園の先にあることから基本的に九州国立博物館の観光は太宰府天満宮とセットで楽しむのがおススメです。ここでは太宰府天満宮の見どころと、その周辺にある光明禅寺など合わせて見たい観光スポットをご紹介します。

太宰府天満宮。梅園が見所

太宰府天満宮は、九州随一の観光スポットとして、年間1000万人の観光客が訪れる一大スポットです。九州国立博物館がだいたい年間100万人ほどなので、太宰府天満宮にきた人のおよそ十人に一人が九州国立博物館に訪れる計算です。太宰府天満宮は菅原道真を祀る神社として、日本全国の天満宮のお膝元的な存在です。

菅原道真は平安時代に活躍した文人、政治家で、宇多天皇の時代に重用されました。しかし、讒言によって退けられここ大宰府に左遷されたのです。菅原道真は大宰府で不遇のうちに生涯をとじました。そのご、京都で天災地変や疫病などが相次ぎ菅原道真のたたりだと恐れられ、天満宮を祀り、菅原道真の霊を弔うことになったのです。

ここ太宰府天満宮は、まさに菅原道真のお膝元として、多くのひとが参拝におとずれます。菅原道真はその生涯で和歌や連歌、書画などで才能を発揮し、学問の神様、もしくは芸術の神様としてしたわれています。この太宰府天満宮の最大の見どころは美しい広大な境内です。

この境内は池や木々などが豊富にあり、まるで庭園のような散策を楽しめます。特に太宰府天満宮の最大の見どころの季節が2月から3月にかけて梅が咲きほこる時期です。ここは太宰府の梅園として6000本もの梅が咲きほこります。この太宰府の梅に対して菅原道真も「東風ふかば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」と歌っています。

こうした点から、梅は太宰府天満宮の象徴ともいえる花で2月から3月にかけて境内が一斉に咲き誇り、九州国立博物館までの道も梅で埋め尽くされることでしょう。

大宰府天満宮

大宰府名物梅の木が咲き誇ります

光明禅寺

太宰府天満宮の入り口にあるお寺が光明禅寺です。光明禅寺は苔寺の異名で親しまれるお寺で、枯山水の庭園が見所の観光スポットです。もともと太宰府天満宮につかえる人々とその家族のためのお寺です。鎌倉時代、1273年に円爾の門下であった鉄牛円心によって建立され、江戸時代に再興されました。最大の見所が苔寺と称される美しい枯山水の庭園で、独特の美しい姿を目の当たりにできます。

光明禅寺

まとめ

このように九州国立博物館は、圧倒的な規模のもと、さまざまな展示物をみることができます。また企画展も毎度行われているので、年間を通じて楽しむことができますね。大宰府天満宮に参拝がてらに訪れるもよし、大宰府周辺の街歩きとセットで楽しむのもオススメですね。ぜひ大宰府に観光でご訪問の際には、九州国立博物館で、ゆったりと鑑賞してみてはいかがでしょうか。