光明禅寺。太宰府天満宮の隣にある美しい禅寺

光明禅寺とは。太宰府天満宮の隣にある禅寺

光明禅寺は、福岡一の観光名所である太宰府天満宮のすぐ近くにある美しい禅寺です。太宰府天満宮は菅原道真を祀る天満宮ですが、光明禅寺は、この太宰府天満宮に使える人々とその家族を祀る菩提寺として建てられたお寺です。

建てられたのは鎌倉時代で、臨済宗の僧であった円爾の弟子鉄牛円心によって建てられたと言います。太宰府天満宮の入り口の前にある横道を入ると登場するこじんまりとしたお寺ですが、内部では美しい枯山水の庭を見ることが出来るとても美しいお寺です。

臨済宗は、もともと中国から栄西がお茶と共に持ち帰った仏教で日本に広まりましたが、茶の湯とともに“わびさび”の雰囲気である庭園などが特長的です。光明禅寺はそんな“わびさび”の雰囲気が漂うお寺として太宰府の「苔寺」の名前で知られる観光スポット。大宰府参拝と共に是非オススメです。

太宰府 光明禅寺

光明禅寺の見所

光明禅寺は小さいお寺ですが、さまざまな見所が登場します。

 

「苔寺」の異名を持つ枯山水の庭園

光明禅寺の最大の見所は、境内の中から見ることができる枯山水の日本庭園です。ちなみに枯山水とは、日本庭園の様式の一つで、水を使わないで池や川などを表現した庭園のこと。水は主に石と砂で表現するのが一般的であり、独特の山水の風景が表現されています。

例えば、枯山水では石や砂の上に橋などが設けられていればそこは水であるという解釈です。室町時代に禅宗(臨在禅)のお寺で流行った様式で、枯山水では、京都の西芳寺や、大徳寺、龍安寺などが有名ですが、光明禅寺は、太宰府横のお寺として、その美しい風景を目の当たりにできます。

特に光明禅寺の枯山水は大海に浮かぶ大陸や島が表現されており、その大陸や島は青苔などで表現されており、ふんだんに苔が使用されていることから、通称「苔寺」と言われています。

枯山水の庭園は大きく分類すると表庭と裏庭に分けられます。まず初めに表庭は大小15個の石が配置してあって、その配列は「光」という字になっており『仏光石庭』と呼ばれています。

その一方で裏庭には青苔と白砂で描かれた陸と海が表現されており、こちらは『一滴海之庭』と呼ばれています。この苔寺といわれる部分は、裏の庭である奥庭で、青苔で陸を表現し、白砂で大海が表現されています。

また、特徴は前庭の石を光という字に配した仏光石庭も特長としてあげられます。今回は梅が咲き始める季節に行ったのですが、やはり最も光明禅寺の美しい季節は紅葉の季節。秋がオススメです。

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天満宮に使えた人々の菩提寺

光明禅寺は、臨済宗東福寺派に属する禅宗の寺院です。その創建は古く、鎌倉時代の1273年だと言われています。創建したのは鉄牛円心といわれる僧で、かの有名な一国師の名前で知られる円爾の門人です。

ところで、福岡博多と言えば、有名なお祭りが博多祇園山笠ですが、この祇園山笠を始めた人物が円爾だと言われています。当時、博多では疫病が蔓延しており、この疫病を沈めるために円爾が博多町人に担がれた施餓鬼棚の上にのって疫病退散といって水をかけて回ったのが始まりのようです。

そのため福岡には円爾にゆかりのお寺が多く、博多市内に位置する承天寺のそのうちの一つです。光明禅寺はそんな円爾の弟子である人物が創建したお寺として、知られています。

また創設されたのは鎌倉時代ですが、江戸時代には大宰府天満宮に使える人々とその家族たち(緇素という)の菩提寺として再興され、大宰府天満宮の結縁寺になっています。

太宰府 光明禅寺

建物の中にも入れます

太宰府 光明禅寺

落ちついた雰囲気が漂います

太宰府 光明禅寺

建物内部の庭園にも枯山水の庭園が

太宰府 光明禅寺

ひっそりとした静寂の中、とても美しい庭園が迎えてくれます

太宰府 光明禅寺

外の庭園とはまた一風変わった雰囲気が

光明禅寺へのアクセス

光明禅寺は、大宰府駅を降りて、大宰府天満宮へと続く表参道の先、天満宮の入口横に位置しています。正面に天満宮を向いて右側の細い路地をちょっと進めば、そこにはひっそりとした門のたたずまいの光明禅寺が佇んでいます。

天満宮に参拝してから見てもいいですし、参拝前に立ち寄ることも可能です。ちなみに大宰府駅は福岡の中心地である天神から20分で行くことができる大変近い観光スポットです。

カンデオホテルズ福岡天神や、カンデオホテルズ ザ・博多テラスがある西鉄福岡(天神)駅から西鉄大牟田線で、二日市駅まで行き、そこで乗り換えれば一駅で大宰府駅に到着します。光明禅寺は大宰府の観光スポットの一つとして訪れてみてはいかがでしょうか。

 

光明禅寺の利用案内

所在地:〒818-0117 福岡県太宰府市宰府2丁目16-1

アクセス:西鉄「太宰府」駅下車 徒歩約5分、九州道太宰府ICから約15分

 

光明禅寺の周辺観光スポット

光明禅寺は太宰府のすぐ近くにあり、その周辺にはさまざまな観光スポットが登場します。ここでは光明禅寺のすぐ近くにあるおすすめ周辺観光スポットをご紹介しましょう。

 

太宰府天満宮

何といっても光明禅寺の周辺で代表的な観光スポットといえば太宰府天満宮です。光明禅寺も太宰府天満宮で働いていた人々の菩提寺という関係から、この両者は切っても切り離せない関係といえるでしょう。また太宰府天満宮は年間1000万人以上も訪れる福岡の一大観光スポットで、京都の北野天満宮とともに日本全国になる天満宮の総本社です。

ちなみに天満宮とは、天神さまを祀る神社のことで、天神さまとは菅原道真のことです。菅原道真は、平安時代に右大臣として朝廷で重用された人物で、時の宇多天皇に仕えました。しかし、左大臣藤原時平らの陰謀によって大宰府に左遷され、不遇のうちに亡くなった人物です。

菅原道真が亡くなった後、各地で天変地異が起こったり、朝廷の重臣たちが疫病などで亡くなったりしたため、祟りとして恐れられ菅原道真を天神として祀り、その怒りを鎮める動きが起きました。そのさいに太宰府に向けられたのが天満宮で、現在でも日本全国に天満宮が設けられています。

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梅の季節が最高

この太宰府天満宮は、境内もそうですがその周辺が参道などが設けられて観光スポット化されており、さまざまな見所が登場します。この太宰府天満宮が最も人気になる季節が2月末から3月頭にかけての梅が咲き誇る季節で、太宰府の梅園といえば、九州だけではなく全国からも観光に訪れる人が存在します。

菅原道真もこの梅については「東風ふかば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」と歌ったと言われており、それほど馴染み深いものです。境内の至るところに梅の木が植えられており、この季節はまさに境内一面がピンクや白と梅の花で満開になるのです。

また梅関連でいえば、太宰府には梅ヶ枝餅という地元のグルメがあり、太宰府参道でこうしたお餅を食べることができます。

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九州国立博物館

太宰府天満宮の裏には九州国立博物館があります。九州国立博物館は、国立博物館のなかでは歴史形博物館といわれています。日本には東京や京都、奈良などに国立博物館がありますが、いずれも美術系の展示がメインの博物館です。

一方、九州国立博物館はそんな博物館の中では歴史中心の展示が楽しめることで知られています。ちなみにアクセスは太宰府天満宮の中にあり、現在では太宰府天満宮の観光とセットで訪れられ、その訪問者数は年間100万人ともいわれるほどのメジャー博物館になりました。

また太宰府天満宮が初詣で多くの参拝客が訪れることから、ここは元日からオープンしている珍しい博物館です。ちなみにこうした特色ある博物館ですが、九州国立博物館は博物館の中でも最大の大きさであり、1つの建物としては30,085m2と最大の延床面積を持っています。

所蔵されている作品の代表格としては、国宝が3点あり、狩野正信作といわれる紙本墨画淡彩周茂叔愛蓮図や、栄花物語や、来国光の太刀、また九州の中でも中国との交易の玄関口であったことから、中国から伝わった多数の仏像や文書類などが所蔵されています。こちらは太宰府天満宮の観光とセットで訪れておきたいおすすめスポットです。

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太宰府天満宮参道

光明禅寺は太宰府天満宮の門の横の脇道にありますが、そのメインストリートである太宰府天満宮参道は見所盛りだくさんの観光スポットです。この参道は太宰府駅から、太宰府天満宮の入り口まで続いている道で、歩いておよそ5分ほどの距離です。

この表参道はわずか5分ほどの距離ながらその間には、数々の飲食店や土産物屋さん、カフェ、お茶屋さんなどが立ち並びます。中でもこの参道で最大の楽しみが、太宰府名物とされる梅が枝餅です。梅ヶ枝餅は、餡子を薄い餅生地でくるんだお菓子で、この地方の名物お菓子です。

ちなみに名前に梅ヶ枝餅とありますが、梅は入っておらず、菅原道真にちなんだエピソードから梅ヶ枝餅と名づけられました。中央の朝廷から左遷させられ落胆しながら太宰府にきた菅原道真に、安楽寺の前で餅を売っていた老婆が梅の枝をつけて提供したことからこの名前がついたとか。

菅原道真の誕生日である845年6月25日と命日である903年3月25日にあわせて、毎月25日にはヨモギ入りのお餅が提供されます。この梅ヶ枝餅のお店はたくさんありますが、特におすすめなのが、この表参道の入り口にある松屋です。

この松屋は、お茶が出来るだけではなく、歴史的なスポットとしても有名な場所で、幕末の一時期、京都から落ち延びてきた七公卿が滞在していたり、その七公卿を訪ねてきた幕末の著名な志士たちゆかりの場所としても知られています。

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まとめ

このように光明禅寺は、大宰府天満宮ゆかりのお寺として、すぐ近くに位置していながら、大宰府天満宮とは一風異なる景色を堪能させてくれます。

特に、滅多にみることができない枯山水の庭園はオススメ。紅葉の季節もいいですが、他の季節でも、ひっそりとした静寂とともに心を不思議と落ち着かせてくれる美しい光景を見せてくれます。

ぜひ大宰府天満宮にお立ち寄りの際には、こちらの光明禅寺も訪れてみてはいかがでしょうか。