天然記念物の巨木と本堂。北向観音

日本最古、信州最古の温泉街、別所温泉の名所 北向観音

日本最古、信州最古の温泉として有名な別所温泉。真田氏ゆかりの地にある温泉街として有名で、古来から温泉を求めて多くの人々が訪れました。そんな別所温泉ですが、3つの湯、大湯、大師湯、石湯を中心に独特の温泉街を形成しています。

何よりもまずこの温泉街を特長ずけているのは、周囲に古くからの神社仏閣が多く残っている点。最も有名なのは、国宝である八角三重塔がある安楽寺ですが、それ以外にも歴史的に古い文化財が残ります。本日ご紹介する北向観音もそんな別所温泉を代表する貴重な文化財の一つです。

別所温泉の中心街である温泉街のど真ん中に位置しています。その開設は非常に古く、西暦825年、天長2年と言われ、開祖は天台宗の円仁と言われています。その開設には、この北向観音の最大の見所である天然記念物の巨木、愛染カツラとともに円仁の伝説が残るほど。本日は日本最古、または信州最古の温泉、別所温泉の名所北向観音をご紹介します。

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北向観音へのアクセス

別所温泉は、長野県上田市の別所温泉駅周辺に広がっています。北向観音は、そうした温泉街の中心部付近にあるため、自動車でいかれることをオススメします。近くには国宝八角三重塔がある安楽寺や、北向観音の直接の管理者である天台宗常願寺もあり、セットでまわられるのがいいでしょう。カンデオホテルズ茅野から、別所温泉、北向観音までは車で約一時間30分くらいかかります。

北向観音はこちらです

善光寺とセットでみたい、小ぶりながら見ごたえがある本堂

北向観音は、その開設に円仁と温泉にちなむ伝説があります。いかにも伝説らしいエピソードで、円仁がこの地を訪れた際、山中から突如、火の手があがる。円仁が火を消そうと祈りを始めると、千手観音があらわれ千手観音とともに温泉が噴出し火を消し止めるという伝説が伝えられています。

そして火を消し止めた千手観音が、この北向観音の名所と言われる愛染カツラの木にとまったことから、お寺を立てたのが北向観音の始まりと言われています。ちなみに北向観音の北向という名前は、長野の国宝としても有名な善光寺と向かい合う形で北向かいに本堂が建てられたことから命名されました。

ちなみに、一節によると、善光寺のみに参拝して、北向観音に参拝しないのは、縁起が悪いという話もあります。その本堂ですが、円仁が創建して以来、何回か改修を経て現代に至ります。また長年の荒廃や兵火による消失が何回かありましたが、その度に立ち直りました。

例えば、平安時代の改修では有名な武将平維茂が大改修を行い、その後源平合戦で有名な猛将、木曽義仲の兵火で消失したあとは源頼朝により再興されました。また江戸期を通しても大切に修復され今も古い姿を目の当たりにできます。そのため北向観音の本堂は、小ぶりながらも見ごたえがあり、天然記念物である愛染カツラとともに別所温泉の名所の一つとも言えるでしょう。

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別所温泉の温泉街にあります

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温泉街の雰囲気がたっぷり

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見ごたえのある本堂です

樹齢300年から1000年という説も。天然記念物の愛染カツラ

もう一つ、ここ北向観音の最大の見所は、樹齢300年から600年、あるいは1000年とも言われている巨木、愛染カツラです。上記でご紹介した開設のエピソードでも登場しましたが、山火事を消し止めた千手観音のとまった木とも言われています。もしこの伝説ができたのが、円仁開設の時期であったとすれば、この愛染カツラの樹齢はゆうに1000年を超えています。ちなみにその大きさは高さ22メートル、周囲約5.5メートル、枝張り14メートルにも及び、その雄大な姿には一種神韻たる雰囲気が漂っています。また、上田市指定の天然記念物として大切に保存されています。

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樹齢300年から1000年とも言われる愛染カツラ

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そのほかの建物も見ごたえがあります

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歴史を感じる建物です

まとめ

北向観音は別所温泉の中心にあり、周囲には温泉街ならではの町並みがひろがります。小さい参道や、川が流れる温泉街はゆったりとした散策に最適な場所です。また国宝である八角三重塔がある安楽寺や常願寺などと近いため、一緒に散策されることをオススメします。

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