旧福岡県公会堂貴賓館。天神中央公園のもう一つの見所

旧福岡県公会堂貴賓館とは

西日本有数の大都市である博多。大都会の中には、ふと歴史的な要素を感じさせてくれる観光スポットが登場します。今回ご紹介する旧福岡県公会堂貴賓館もそのうちのひとつです。天神の憩いの場である天神中央公園の中にあり、明治時代のうつくしい建築物として目の当たりにできます。

この旧福岡県公会堂貴賓館は、もともと明治時代に来賓接待所として作られた建物で、皇太子時代の大正天皇や皇族などの宿泊施設としても利用されました。また、旧福岡県公会堂貴賓館は、フレンチ・ルネッサンス様式の建築物として国の重要文化財にも登録されています。

また、旧福岡県公会堂貴賓館がある天神中央公園は、イベント会場や市民の憩いの場として利用されている博多の町のオアシスと言える場所で、ちょうど中洲と福岡天神の中間に位置しています。今回は大都会の中にのこる明治時代の重要文化財、旧福岡県公会堂貴賓館をご紹介します。

旧福岡県公会堂貴賓館の見所

旧福岡県公会堂貴賓館は、明治43年、今から遡ること約100年前に完成した建物です。福岡県の建築家で太宰府天満宮楼門などを設計した三條栄三郎によって作られました。この建物は、第13回九州沖縄八県連合共進会の来賓接待所として建てられたのが始まりです。

九州沖縄八県連合共進会とは、各地の物産を比較し、改良を行うことを目的として会で、産業立国を行う明治時代を象徴する催しものです。また、その来賓接待所として作られたこの旧福岡県公会堂貴賓館も、西洋建築が多数登場する明治時代を象徴する存在、いわば福岡の近代化のシンボルともいえる存在だったのです。

旧福岡県公会堂貴賓館

明治時代のフレンチ・ルネッサンス建築

旧福岡県公会堂貴賓館の最大の見所は、明治時代に建てられたフレンチ・ルネッサンス様式の建築物です。因みにルネッサンスとは中世イタリアの文化現象のことで、14世紀から15世紀にかけておこった動きです。

旧福岡県公会堂貴賓館

明治時代の洋風建築が見れる

旧福岡県公会堂貴賓館

重要文化財です

一般的には文化的な復興といわれていますが、レオナルド・ダビンチや、ミケランジェロなどに代表されるように、この時代はイタリアから、文化や芸術、減築、技術などあらゆるモノが勃興しました。フレンチ・ルネッサンス様式も建築の分野でルネッサンス時代に起こった様式がフランスに広がり発展したものです。

ちなみにルネッサンスはイタリアからフランス、ドイツ、イギリスなど西欧諸国に広がりました。その建築様式の特徴は、急交配の屋根や、屋根窓、円形塔などが特長としており、旧福岡県公会堂貴賓館もその特長を備えた木造の建築物として知られています。

この美しい建築様式は、貴賓館としてふさわしく戦前には皇族の閑院宮ご夫妻の宿泊施設としても使用され、当時の帝国陸軍の特別大演習の本営にもなったほどです。さらには皇太子時代の大正天皇が宿泊施設としても利用しました。

その後、この貴賓館は、太平洋戦争の最中には、福岡連隊の司令部としても使用され太平洋戦争が終わった後には、福岡県の高等裁判所や水産高校、県の教育庁舎として利用されてたのです。重要文化財に指定されたのは1984年からで、今では明治時代の貴重なフレンチ・ルネッサンス様式の木造建築物をみることができます。

内部の貴賓室や寝室、大理石の暖炉も見ごたえ十分

この旧福岡県公会堂貴賓館は、入場料を払えば内部にもはいって当時の明治時代の欧風建築を体験できます。建物は2階建てとなっており、石造りで作られているのが最大の特長です。迎賓館や皇族の方の宿泊所というのにふさわしく、豪奢な雰囲気が漂います。

1階は、玄関を入ってすぐ正面に絨毯がしかれた階段が登場します。左側には食堂、電話室、応接室が、右側には遊戯室と休憩室が登場します。一方2階に上がると広間が中心にあり、その四方に貴賓室、談話室、食堂、寝室など、宿泊施設がそろえられています。例えば、貴賓室に備え付けられた大理石製の暖炉は見ごたえ抜群です。明治時代の洋風建築の雰囲気がそのまま味合うことができます。

旧福岡県公会堂貴賓館

ルネッサンス様式の建物です

旧福岡県公会堂貴賓館

内部も美しい明治時代の建築がそのまま残ります

旧福岡県公会堂貴賓館

建築家三條栄三郎のデザイン

旧福岡県公会堂貴賓館

暖炉も大理石で見ごたえがあります

旧福岡県公会堂貴賓館へのアクセスと利用案内

天神中央公園は大きく分けると二つに分かれており、メインが福岡市役所とアクロス福岡に挟まれた大きな公園部分。そしてもう一つがこの旧福岡県公会堂貴賓館があるレンガづくりの部分です。広い広場の方とは別に、この川沿いの広場は、道もレンガで整備され、尚且つ真ん中に旧福岡県公会堂貴賓館があります。

また那珂川沿いにあり、そこは出会い橋としても有名なスポット。この出会い橋は新たな福岡の名所として知られており、武士の街「福岡」と商人の街「博多」が出会う場所ということで、「福博であい橋」と命名されました。

さらには、水上バスの発着場としても知られ、旧福岡県公会堂貴賓館の付近は川沿いの雰囲気がたっぷりのスポットです。ここ旧福岡県公会堂貴賓館は、天神中央公園の一部ですが、そこから中洲方面に向かってすぐの場所にあります。

天神駅からも徒歩で5分ほどの距離にあり、天神中央公園を訪ねた際にはすぐよれる場所に。また、カンデオホテルズ福岡天神からは徒歩9分、カンデオホテルズ ザ・博多テラスからは徒歩8分ですぐさま行くことができます。

カンデオホテルズ福岡天神から旧福岡県公会堂貴賓館はこちらです

カンデオホテルズ ザ・博多テラスから旧福岡県公会堂貴賓館はこちらです

旧福岡県公会堂貴賓館の利用案内

所在地:福岡県福岡市中央区西中洲6番29号
TEL:092-751-4416
開館時間:9時-18時
休館日:月曜日(月曜日が休日のときは翌日、及び12月29日から1月3日まで)
入館料:大人200円 、児童100円(15歳未満)

旧福岡県公会堂貴賓館の周辺観光スポット

旧福岡県公会堂貴賓館は、天神中央公園の中にあり、中洲方面にわたる中間にあります。その周辺には博多を代表する観光スポットなどがあり、一緒に見ることができます。

天神中央公園

旧福岡県公会堂貴賓館がある公園で、博多の憩いの場でもある公園です。福岡は博多と天神という二つの二大商業エリアがありますが、天神中央公園は天神の繁華街にある公園として、芝生広場やアクロス福岡との巨大なランドスケープが特長的です。

因みにランドスケープとは、景観という意味で、その土地の巨大な空間を指す言葉としても使われます。近年ではランドスケープ設計など、空間をデザインする取組などが増えており、この天神中央公園とアクロス福岡の一体も美しい憩いの場として作られています。

この芝生広場があることから天神中央公園では、イベントやフリーマーケット、お花見スポットとして数多くの人が訪れる場所です。

天神中央公園

天神中央公園と二つで一つのランドスケープを形成する

水上バスと出会い橋のスポット

ここ旧福岡県公会堂貴賓館があるスポットは整備された公園の一部として楽しめるだけではなく、すぐ隣が有名な中洲につづく橋となっています。この橋は、中洲と天神をつなぐ出合橋と呼ばれる橋で、博多の代表的な繁華街、中洲にアクセスできます。

先にも述べましたが、この出会い橋は福岡天神と博多がちょうど出会う中間点にあることから「福博であい橋」と命名されています。その橋の長さは全長78.2メートルで、中洲に行かれる際にはぜひ通られてみてはいかがでしょうか。

また、旧福岡公会堂貴賓館は、那珂川沿いに佇んでいることから川の流れや水上バスを見ることも。この出会い橋の発着場では那珂川から博多湾に向かう水上バスの周遊コースも出ています。運行は不定期なため事前に問い合わせが必要ですが、ほかにも中洲博多船として、屋形船で食事を楽しむコースのスタート地点にもなっています。旧福岡公会堂貴賓館を出発地点として、情緒あふれる水の旅をしてみてもいいかもしれません。

出会い橋

中洲。夜の屋台がみどころ

この旧福岡県公会堂貴賓館の隣にある中洲は、福岡のナイトスポットとしても有名な場所です。特に、福岡名物の屋台が集まる名スポットとして知られ、福岡ならではのB級グルメを味わうことができます。福岡の屋台はこの中洲と天神、長浜の3エリアにあり、中洲はその中の一大スポットです。

特に中洲では夜のネオンが那珂川にはえ、幻想的な光景の中食事をすることができます。博多の屋台は、そのほとんどが組み立て式のリアカータイプで、昼間はほとんどいません。夕方から夜にかけて那珂川沿いに屋台が立ち並び、博多名物の博多ラーメンをはじめおでんやもつ鍋、焼き鳥、鉄板焼き、天ぷらなど、さまざまな飲食店が立ち並びます。

最近では女性に人気の屋台も登場しており、カクテル専門店やイタリアンなど、多彩な食事を楽しめます。こちらも旧福岡県公会堂貴賓館からすぐの場所にあり、夜の食事どころとして訪れてみてはいかがでしょうか。

博多 屋台

中洲の川沿いがびっしり屋台でうまります

まとめ

旧福岡県公会堂貴賓館は、福岡の一大繁華街である博多と天神の間にあります。最大の見所は、フレンチ・ルネッサンス風の欧風建築で、100年以上前の迎賓館として内部まで入ることが可能です。特にかつての皇族の方々が利用されていた迎賓館として、その内部は豪奢で立派なつくりが目の当たりにできます。

また、旧福岡県公会堂貴賓館は天神中央公園にあり、福岡の繁華街の憩いの場として楽しめます。この旧福岡県公会堂貴賓館は、ちょうど中洲へと続く出会い橋の手前にもあり、博多のナイトスポットとして、また食の一大エリアとして有名な中洲へのアクセスに最適な場所なのです。

特に夜には那珂川沿いに一斉に立ち並ぶ屋台はあらゆる種類の飲食店が登場し、飽きることがありません。福岡に残る重要文化財として、また、周辺の繁華街スポットの入り口として、訪れてみてはいかがでしょうか。

予約バナー福岡

予約バナー博多