木蝋の美しい製品が見れる。上芳我邸の木蝋資料館

木蝋のさまざまな製品が見える木蝋資料館

内子町は江戸時代から明治時代にかけて木蝋の一大生産拠点でした。日本一の生産量を誇りそのシェアはなんと70パーセントにも及ぶほど。また日本国内だけではなく世界にも輸出されていたほどでした。

とりわけ、現在内子町のメインの観光スポットになっている八日市護国地区と言われる部分が木蝋生産の拠点であり、多くの豪商や商人が木蝋生産で巨大な財を築いたと言われています。

その代表的ともいわれるのが上芳我家で、現在の上芳我邸は木蝋記念館として見学することができます。この上芳我邸木蝋記念館は、商人の暮らしぶりが分かり、尚且つ貴重な日本建築の母屋を見ることができる有料ゾーンの邸宅と、外の生産工程が分かる工場のような建物、更には重要有形民俗文化財に指定されている数多くの木蝋品を目の当たりにできる木蝋資料館とに分かれています。

今回はその中でも、木蝋で作られていた美しい商品たちが並ぶ木蝋資料館についてご紹介します。木蝋は明治時代以降、蝋の原料が石油にとって変わられてしまったため衰退してしまいましたが、それ以前はさまざまな製品の原料として活躍していました。江戸後期から明治にかけてのものづくりの一端を垣間見ることができます。

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上芳我邸木蝋資料館へのアクセスと周辺の観光スポット

上芳我邸木蝋資料館は、内子町の最大の観光スポットでもある重要伝統的建造物群保存地区でもある八日市護国地区のなかにあります。

重要伝統的建造物群保存地区は全長600メートルもの長さに及ぶ、古き良き町並みが広がる観光スポットですが、上芳我邸木蝋資料館はその入口とも言える高昌寺よりにあります。

この八日市護国地区の観光は、車でアクセスする場合には、高昌寺の下の駐車場に停めて回る方法がベストです。その一方で、電車でアクセスする場合には、予讃線の内子駅から内子座を通って回る方法になり、内子座方面から八日市護国地区に入ると、上芳我邸木蝋資料館は最後のほうに登場します。

上芳我邸木蝋資料館の周辺には伝統的な町並みが広がり、江戸時代の美しい町並みを堪能できます。ちなみにカンデオホテルズ松山大街道から内子一体へは車で約40分程で行くことができます。

口紅やクレヨン、一大産業を築いた白蝋まで見れる

上芳我邸木蝋資料館は、有料ゾーンである邸宅を抜けると登場します。整備されたこの資料館は収蔵庫を改装されて作られており、さまざまな木蝋製品や製蝋用具などが展示されその数なんと1444点。重要有形民俗文化財として保管されています。

もともと木蝋は石油製の蝋が流通するまでは蝋燭の原料としてその中核を占めており、あらゆる製品の原料として使用されていました。例えばその代表とも言えるのがクレヨンや口紅などで、この木蝋資料館では今では目にすることができない貴重な木蝋製の口紅やクレヨンを目にすることができるのです。

また内子で作られた白蝋は非常に品質が良いものとされ、1900年に開催されたパリの万国博覧会では、日本の代表的製品としても出品され海外諸国にも輸出されました。

ちなみにこの木蝋資料館では、木蝋の一大商人である本芳我家が政府高官を接待する模様も人形で展示されており、当時の豪商の勢威が垣間見えます。その白蝋によってもたらされる年商は、900トン、当時の価格で22万五千円、現在の貨幣価値では推定数十億円にも登るとのことです。

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まとめ

この上芳我邸木蝋資料館では、江戸後期から明治時代にかけて内子を一大産業地帯にのしあげた木蝋のさまざまな製品を見ることができます。

とりわけ今では目にすることができないハゼノキによる美しい木蝋製品は日本の伝統的なものづくりの姿が分かり貴重です。

またクレヨンや口紅、美しい白蝋など、木蝋から作られる美しい製品の数々は一見の価値あり。是非、上芳我邸は有料ゾーンの邸宅と外部の生産工程、この木蝋資料館とともに堪能してみてください。

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