持光寺。国宝もある尾道寺巡りのスタート

持光寺。尾道の寺巡りのスタート地点

瀬戸内海に面した町、尾道市。坂と寺の町として知られ、町全体が山の斜面に作られており、美しい瀬戸内海の風景を見ながら散歩することが出来ます。

ちょうど尾道市は、愛媛県とを結ぶしまなみ海道の終点でもある場所で、尾道の町からは、天気のいい日にはすぐ目の前の向島や、因島、更にその先の今治市まで見通すことが出来ます。そんな美しい眺めが楽しめる尾道市ですが、古くからのお寺がたくさん残る町としても有名で、寺巡りが観光名所の一つとなっています。

尾道にあるお寺の多くは、非常に古く、まちのいたるところに存在しており、そうした数々のお寺を巡ることで、さまざまな文化的なスポットにふれられることができます。

また、尾道のお寺は尾道駅から、最大の見所である千光寺や浄土寺など、全長2キロほどの区間に多数のお寺が存在し、こうした寺を巡ることで、尾道の町全体を散策することができます。また、散策の途中で変化に富む瀬戸内海の美しい景色を堪能することができます。

本日はそんな尾道の寺巡りのスタート地点として最初に登場するお寺、持光寺をご紹介しましょう。お寺巡りは尾道駅からスタートして坂の町に入っていきますが、持光寺はそんな寺巡りの一番最初に登場するお寺です。

また、持光寺は別名あじさい寺といわれ、普段公開はしていませんが国宝も所蔵するお寺として有名です。

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持光寺の見所

持光寺は、尾道駅から歩いて5~6分ほどの場所にあるお寺で、小さいお寺ですが国宝も所蔵する歴史的なお寺です。そこは、尾道の散策コースである古寺巡りコースや、尾道七佛めぐりコースのスタート地点です。それではその見所をご紹介しましょう。

別名「あじさい寺」とも言われる美しいお寺

持光寺は、その創建は不明ですが、834年から848年に草創されたといいます。もともと天台宗のお寺として始まり、室町時代に現在の浄土宗に改宗したと言われています。

この持光寺の見所の一つが、別名あじさい寺と言われ6月から7月のアジサイの季節には、境内に咲き誇るアジサイの花々がこのお寺の見所として有名です。また、四季折々にさまざまな美しい花が咲き乱れる美しいお寺としても有名です。こうしたことから、別名「あじさい寺」と名づけられ、お寺巡りに訪れる人の心を和ませてくれるのです。

また、この持光寺は、尾道の観光コースである尾道七佛巡りや、古寺めぐりコースにも数えられるお寺で、延命祈願のご利益もあるとされています。広島 観光スポット 尾道 寺光寺

石の町尾道を象徴する延命門

持光寺のもう一つの見所が入口にある延命門です。尾道は古くから石の町として知られ、この入り口に設けられた延命門は、巨大な石で作られています。尾道のお寺巡りで最大の見所となる千光寺に行けばわかりますが、尾道は火山のマグマであったとされる花岡岩が豊富にとれる町として知られており、中世から石造物の産地として有名でした。

千光寺だと境内に巨大な岩が多数存在しますが、ここ持光寺の入り口では、加工された巨大な石の門が見所です。この延命門はパワースポットの一つとしても有名で、くぐると寿命延長のご利益が伝えられています。広島 観光スポット 尾道 寺光寺

国宝。「絹本著色普賢延命像」

持光寺の最大の見所の一つが、国宝である「絹本著色普賢延命像」です。この「絹本著色普賢延命像」とは、平安時代末期に作られたとされる図像で、普賢延命菩薩像が描かれています。

普賢延命菩薩像とは、長寿や除災などを祈願する菩薩で、2臂像と20臂像があります。ここ持光寺にある「絹本著色普賢延命像」は20臂像で、密教図像集『別尊雑記』所載の図像に近いとされています。この図像の大きさは146センチ×85センチのもので、修理された際の墨書によって平安時代末期1153年の作だということが判明しています。

残念ながら、持光寺ではこの国宝を目の当たりにすることはできませんが、古来から伝わる一品をレプリカとして展示しています。また持光寺では、ご利益がある体験も行っており、自分で粘土を握って仏さまを作る「にぎり仏」づくりが体験することができます。

こちらの握り仏の体験は1500円で体験できます。ちなみに内部拝観料は300円で内部を見ることができます。広島 観光スポット 尾道 寺光寺

持光寺へのアクセス

持光寺は尾道駅から最も近い場所にあり、寺巡りで一番はじめに訪れるお寺とも言えるでしょう。尾道駅から徒歩6分ほどで行くことができ、寺巡りのスタート地点として情緒たっぷりのスポットです。尾道の寺巡りはこの持光寺をスタート地点として、街中を歩きながら数々のお寺をめぐりますが、大小いろいろな見所があるお寺が存在します。

ちなみにカンデホテルズ福山から尾道までは車で約25分ほどの距離に。尾道駅付近の市営駐車場に停めて、持光寺から寺巡りをスタートさせるのがオススメです。

尾道の観光の楽しみ。古寺巡りとは

冒頭でもご紹介ししたように尾道の観光の一つの楽しみに古寺巡りがあります。その数は全部で20カ所以上にも上り、全てのお寺を回るとなると全長2キロメートル、すべてを回るのにはおよそ3時間ぐらいかかります。さすがに3時間歩いてまわるのは大変なので、有名な見所のお寺だけを選んで回るのがおススメです。ここではそのお寺巡りと代表的なお寺をご紹介しましょう。

尾道七佛めぐり

古寺巡りコースは20カ所以上なのですが、尾道七佛めぐりというコースでは、7カ所のお寺を巡るコースです。その最初に登場するのが今回ご紹介した持光寺で、持光寺から始まり、天寧寺、そして尾道最大の見所である千光寺、大山寺、西國寺、浄土寺、海龍寺とめぐります。

こちらのお寺は宗派を超えてめぐるコースで全てめぐるとさまざまなご利益が得られるとされています。持光寺は延命祈願、天寧寺は病気平癒祈願、千光寺は開運厄除祈願、大山寺は合格祈願、西國寺は健脚祈願、浄土寺は必勝祈願、海龍寺は技芸上達祈願と多様なご利益が得られるのです。

もちろんすべてを歩いて回るとこちらも3時間近くかかるため、行きたいお寺に自由に回ることも可能です。

千光寺。ロープウェイで登れる尾道最大の名所

それではここからは、尾道のお寺の中で代表的な存在である千光寺をご紹介しましょう。千光寺は、尾道最大の名所として有名で、境内に多数の巨岩があるお寺として知られています。また千光寺がある一帯は、千光寺公園といわれ、尾道の街並みや瀬戸内海が見渡せる絶景ポイントとして知られています。

尾道では多数のお寺が存在しますが、数あるお寺の中でも一つだけ観光したいときには、この千光寺がおススメです。その創建は西暦806年と非常に古く歴史的なお寺であるだけではなく、境内には多数の見所が存在します。

先ほど尾道は石の町として有名ということをご紹介しましたが、千光寺の境内では石や岩を活かした数々の造形物を見ることができます。本堂のうらにあるくさり山は、石の鳥居があり大正時代から石鎚蔵王権現が祭られていました。

こちらはくさりが取り付けられており、上ることもできます。また、本堂の目の前にある玉の岩は、高さ15メートル、岩の回りが50メートルもある巨大なもので、岩の頭には玉が置かれており、夜になると3色に輝くと言われています。

更に、境内の中には、岩肌を鏡のように磨いた鏡岩があり、こちらの岩は、太陽、月の光を鏡のように反射させていたと伝えられています。このように千光寺には他では見ることが出来ない、巨大な岩のお寺を目の当たりにできる観光スポットとなっています。

千光寺山ロープウェイ

尾道の寺巡りは基本的に徒歩で回りますが、千光寺だけは、ロープウェイでアクセスすることができます。歩いて回る場合にはかなり急な階段や坂を上って上がらなければならず、かなり大変です。そのため一般的には千光寺の境内まで千光寺ロープウェイを利用します。

この千光寺山ロープウェイは、千光寺の上にある千光寺公園と山麓駅をむすぶわずか3分のロープウェイですが、そこには見所が盛りだくさんです。まず、眼下に尾道の市街を見下ろせるだけではなく、向島をはじめとする瀬戸内海の絶景を眺めながら快適に千光寺公園まで行くことができます。

更に、千光寺の見所である玉の岩など、境内と岩が一体化した千光寺を空中から見ることができます。運賃は往復500円、片道320円です。

文学の名所めぐり。お寺巡りとセットで見たい観光スポット

尾道の観光スポットの一つの特長が文学の名所めぐりです。尾道はお寺の町であると同時に文学の町としても知られており、町の中にさまざまな見所スポットが登場します。

例えば、尾道ゆかりの文学者として有名なのが志賀直哉ですが、尾道には志賀直哉が住んでいたとされる住居が残されており、観光スポットとして目の当たりにできます。志賀直哉は大正元年1912年に尾道に移り住み、数年間この地で制作活動に打ち込んでいました。

特に志賀直哉の代表作ともいえる暗夜行路は、この尾道の地で構想を練ったと言われています。昔ながらの日本住宅と共に、瀬戸内海の美しい風景を見ることができます。

また、文学記念室では、同じく尾道ゆかりの文人である林芙美子の復元された書斎などが展示されており、文学の町尾道の奥深い一面を知ることができます。このように古寺巡りと共に文学の名所も散策してみてはいかがでしょうか。

まとめ 延命にご利益がある

尾道のお寺めぐりを行うことで数々のご利益が得られるとされていますが、中でも本日ご紹介した持光寺は延命や寿命にご利益があるスポットとされています。

くぐるとご利益が得られる延命門もそのパワースポットの一つ。また国宝や重要文化財も所蔵しているお寺で、小さいながらもその歴史の深さを感じさせてくれるスポットと言えるでしょう。寺巡りのはじめのスポットとしてオススメのお寺です。

また、古寺を全てめぐるのもおすすめですが、大変なので、代表的なお寺である千光寺と千光寺ロープウェイはおすすめです。代表的なお寺だけを巡りたい方には持光寺と共に千光寺もおすすめです