尾道の慈観寺。庭一面の牡丹と夫婦松

尾道のお寺巡りのスポット、慈観寺

お寺巡りの町として親しまれる尾道。瀬戸内海の美しい景色が眼下に広がる坂の町には、数多くのお寺が存在します。尾道のお寺の多くは、古い時代からのものがそのまま残されており、古き良き町並みと一体となることで、独特の雰囲気、古刹の情緒を堪能することができます。

お寺めぐりの距離は回り方にもよりますが、全てのお寺を歩いてめぐると、数時間はかかります。そのため、行ってみたいお寺をピンポイントで巡るという回り方など、さまざまな楽しみ方があります。本日ご紹介する慈観寺も、尾道の寺巡りでは情緒あふれるスポットです。

慈観寺は、貞治元年、1362年という南北朝時代に創建されたお寺。慈観上人と言われる人物によって開基されたお寺です。この慈観寺は別名牡丹寺とも言われており、牡丹が咲く4月頃には庭一面に牡丹が咲き乱れます。

また、慈観寺の境内には日本の松が自然に絡まって成長したと言われている大変珍しい、夫婦松を見ることができます。更には、ここ慈観寺には、江戸時代の女流画家でもある平田玉蘊の紙本著色桐鳳凰図が所蔵され、尾道市の重要文化財でもあります。

広島 尾道 観光スポット 慈観寺

慈観寺へのアクセスと周辺の観光スポット

慈観寺は尾道の最大の名所でもある千光寺山に行くロープウェイ乗り場のすぐ近く、徒歩1分程の場所にあります。慈観寺は尾道駅からは徒歩16分程の場所にあり、尾道駅からスタートするお寺巡りの途中で見てもいいですし、千光寺山にロープウェイで行く途中や帰りに見てもいいでしょう。

尾道は、坂の街にお寺以外に、尾道ゆかりの文学者たちの記念館や、志賀直哉の住んでいた家などが残されており、お寺といっしょに文学の歴史も感じられることでしょう。車で尾道まで行き本格的に街歩きを楽しみたい方には、尾道駅前にある市営駐車場などに車を止め、スタートするのがベストです。

カンデオホテルズ福山から尾道までは車で約40分ほど、電車の山陽本線では福山駅から尾道駅まで32分でいくことが可能です。

夫婦松と牡丹が見れるお寺

この慈観寺は、別名牡丹寺と言われるほど、牡丹が咲き乱れた姿が象徴的なお寺です。残念ながら牡丹が咲くのは4月なので、それ以外の季節はこの慈観寺の牡丹の姿を見ることはできません。

もう一つの見所でもある夫婦松は常に見ることができます。この夫婦松は黒松と赤松が根元から絡み合っているという珍しい姿で、古来から相生の松として有名です。

ちなみに相生とは夫婦がともに長生きするという意味。御夫婦や恋人同士で訪れると、絵馬の奉納とともにご利益があるともされています。

広島 尾道 観光スポット 慈観寺

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尾道出身の女流画家平田玉蘊作の重要文化財を所蔵

慈観寺はこうした牡丹と夫婦松以外にも、貴重な文化財が所蔵されるお寺でもあります。かつて江戸時代の天保年間に飢饉に襲われた際、難民の救済事業を行っていた尾道の豪商、橋本竹下によって慈観寺の本堂は改築されましたが、その際、本堂の改築作業には難民たちが雇用され、一人の餓死者も出さなかったといいます。

その際、本堂の襖絵には、尾道出身の女流画家である平田玉蘊の手によって桐鳳凰図が描かれました。この絵は襖三枚で構成されるダイナミックなもので、金箔のサイズからは江戸時代の当時では最高級品とされ、現在も尾道市の重要文化財として指定されています。

ちなみに平田玉蘊は尾道だけではなく全国に名を馳せた女流画家で、頼山陽ゆかりの人物としても知られます。

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まとめ

慈観寺は、このように4月の牡丹の季節だけではなく、夫婦松や重要文化財を所蔵するお寺として知られます。尾道の最大の観光地でもある千光寺にもアクセスがよう、美しい町並みの中に佇む慈観寺は、オススメスポットの一つです。

是非尾道の街歩きの1スポットとして訪れてみてはいかがでしょうか。