石手寺。ミシュランガイドにも認定された国宝と重要文化財満載のお寺

石手寺。ミシュランガイドにも乗った道後のお寺

四国松山の観光名所と言えば道後温泉が有名ですが、道後温泉の周辺にはさまざまな見所スポットが登場します。本日ご紹介する石手寺もそんな道後観光の目玉の一つです。

2009年にはミシュランガイド一つ星にも認定されたお寺として有名で、お遍路さんの名前で親しまれる四国八十八カ所霊場の51番目に登場するお寺でもあるのです。そんな石手寺ですが、さまざまな見所が存在するのです。もともと石手寺が創建されたのは非常に古く、天平元年西暦729年と言われています。

聖武天皇の時代で、ちょうど日本に仏教が広まり始めた時代で、石手寺も大仏開眼で有名な行基が開いたと言われています。

その後弘法大師空海がこの地を訪れた際に、真言宗に改め、更にはこの地方の守護である河野氏の庇護のもと、室町時代まで大いに栄えました。そんな石手寺には国宝に登録されている山門や、重要文化財の本堂、同じく重要文化財の三重塔、更には明治時代に入り、正岡子規と夏目漱石が落書きをしたとされる太子堂など、さまざまな見所が存在します。

また、その境内も非常に広く、道後温泉から石手寺までのルートを散策することもできます。道後温泉とセットで見たい石手寺をご紹介しましょう。

石手寺

石手寺の見所

石手寺は、四国八十八カ所霊場の一つですが、道後温泉からも近いことから、手軽に観光するのに最適な場所にあります。冒頭でもご紹介したように、石手寺には多数の見所が登場します。ここではそんな石手寺の構造と数々の見所についてご紹介しましょう。

石手寺の構造

石手寺の境内は広く、入り口となる国道187号線からは小さい表参道があり、表参道を抜けると国宝である山門が登場します。山門をくぐると境内が広がっており、境内には本堂や太子堂、三重塔、鐘楼などがあります。境内はひろく、森林に囲まれた道を通り、アクセスすることが出来ます。

この石手寺の構造は、実は古来からのほんの一部分であり、かつては宿坊まで含めると、道後温泉まで続いていたとされています。宿坊では、多くの旅人や僧などが宿泊し、道後温泉まで入りに行ったともされているのです。

そんな宿坊の大部分は現在残されていませんが、道後温泉から石手寺までの長い距離にそれほどの施設があったことを思いながら参拝するとより旅が充実したものになることでしょう。

 

石手寺の見所、国宝の山門

石手寺の参道を抜けてまず初めに登場するのが国宝である山門です。この山門は今から遡ること800年近く前、1318年に建立されたもので、高さ7メートルもの規模を誇ります。つくりは日本の建築の中で一般的な入母屋造り、本瓦葺きで、その雄大な姿を目の当たりにできます。

石手寺

国宝の山門仁王門

石手寺

巨大な大わらじが

重要文化財の本堂、三重塔、鐘楼など

境内には、多数の歴史的建造物が登場します。そこには重要文化財のものから愛媛県指定の有形文化財まで多数登場し、古くから続く石手寺の姿を楽しめます。

ここでは重要文化財としてあげられている代表的な建物をご紹介しましょう。重要文化財に登録されている建物は、本堂、鐘楼、三重塔、五輪塔、訶梨帝母天堂、銅鐘、護摩堂で、護摩堂以外はいずれも鎌倉時代に建てられた建物です。

護摩堂も室町時代初期に作られたもので、境内のほぼ全ての建物が古い時代から残っているものです。また重要文化財以外にも県の指定文化財が多数存在し、木造の金剛力士立像や、不動明王立像、菩薩面など、宝物館に多数収蔵されています。

更に松山市指定の文化財や天然記念物の桜の木などがあり、鎌倉時代から室町時代がそのまま残されたお寺として楽しめます。

石手寺

重要文化財の本殿

石手寺

こちらも重要文化財の三重塔

太子堂。夏目漱石や正岡子規の落書きがあった場所

石手寺には、松山ゆかりの二人の人物にちなんだ見所も登場します。それが太子堂です。太子堂とは、日本に仏教を広め、保護した人物の代表とされる聖徳太子を祀った建物です。

現代にもさまざまなお寺や寺院で太子堂は境内に設けられており、日本のお寺では一般的な存在です。石手寺にも太子堂がありますが、こちらの太子堂では夏目漱石と正岡子規の落書きが残されていました。

この落書きは現在は塗りなおされていますが、現在でも白いボードに落書きができるようです。夏目漱石と正岡子規は松山を代表する文人で、夏目漱石は小説家として、正岡子規は俳人として日本の近代文学の発展には欠かすことが出来ない人物です。

松山にはこの二人のゆかりの観光スポットが多数存在しており、文人ゆかりの観光スポットとしても石手寺は楽しめます。

石手寺

夏目漱石や正岡子規の落書きがあった太子堂

石手寺

入口も独特の雰囲気です

石手寺

裏の散策道からも入れます

石手寺

裏手からはお地蔵さんがたくさん出迎えてくれます

石手寺へのアクセス

石手寺は、日本最古の温泉といわれ四国一の観光スポットとして知られる道後温泉に近い場所にあります。道後温泉からは徒歩15分ほど。路面電車で道後温泉駅まで行き、温泉周りの観光とセットで行かれることをオススメします。また、徒歩では少し歩きますので自動車でのアクセスもいいでしょう。カンデオホテルズ松山からは、自動車で15分ほど、路面電車と徒歩では30分ほどで行くことができます。

石手寺へのアクセスはこちら
 

石手寺の周辺おすすめ観光スポット

石手寺の周辺には松山を代表する観光スポットである道後温泉があります。道後温泉に周辺にはさまざまな観光スポットがあり、石手寺とセットで回ることで充実した観光が味わえます。ここでは石手寺とかかわりが深い、周辺のおすすめ観光スポットについてご紹介しましょう。

道後温泉本館

道後観光の最大の見所スポットと言えば、道後温泉本館です。道後温泉は日本で最も古い温泉の一つで、神話の時代から登場する温泉です。

多くの天皇や皇族、歴史的な有名人が数多く訪れました。石手寺も、かつては道後温泉へと続く巨大な宿坊を誇ったことで知られ、この地域の観光は道後温泉を抜きにしては語ることが出来ない存在なのです。

そんな道後温泉の中でも最大の見所が道後温泉本館です。道後温泉本館は、明治時代に入ってから建てられたもので、有名なスタジオジブリの作品、千と千尋の神隠しの湯屋のモデルともなった建物です。石手寺と共に道後温泉本館もミシュランガイドに掲載された観光スポットで、国の需要文化財にも登録されています。

築130年以上もの歴史を誇り、現在は建物を残すために、部分的に改修工事をして保存を続けています。そんな道後温泉本館ですが、入浴方法も現代の温泉とは一風変わっており、浴場の種類や滞在方法によって料金が異なるのです。

一般的に湯に入るだけではなく、二階の大広間で入浴後にくつろいだり、もっと上の料金を支払えば3階の個室でも休憩することが出来ます。また、この道後温泉本館では夏目漱石が利用していたとされる部屋も展示されており、3階の個室は、基本的にはこの夏目漱石の坊ちゃんの間と同じ作りで休憩することができるのです。

道後観光の最大の見所スポットとして、道後温泉本館はぜひ一度訪れたい場所といえるでしょう。

道後温泉本館

道後公園。河野氏の居城

石手寺は、鎌倉時代から室町時代にかけて栄えましたが、その長い歴史の中、この地域の領主である河野氏の庇護を受けていました。戦国時代に入ると、河野氏は隣国土佐の長曾我部元親の侵攻を受けるようになり、石手寺も戦火の被害を受けましたが、道後温泉と共に河野氏ゆかりの場所だったのです。

そんな河野氏の居城が、現在の道後公園となっている湯築城です。湯築城は鎌倉時代から戦国時代にかけて河野氏の居城として栄え、現在でもその城跡が残されている公園として散策することができるのです。また道後温泉本館からも歩いて数分の場所にあり、道後観光の代表的なスポットの一つとしておすすめです。

道後公園の見所はいくつかありますが、ここではそのいくつかをご紹介しましょう。道後公園は小さい平山城として、その遺構が残されています。中央に小高い山があり、ここがかつての本丸であったとされています。

その周囲を堀が取り囲み、その周りは公園として整備されるだけではなく、かつての河野氏の家臣団の武家屋敷跡が復元されています。

また、道後公園の入り口には、かつて道後温泉で使用されていた巨大な石の湯釜が展示されています。更に道後公園は桜の季節には公園中の桜が咲き誇るお花見スポットとして有名で、温泉と共に楽しむことができます。

道後公園

松山市立子規記念博物館

道後公園の入り口にある博物館が、松山市立子規記念博物館です。石手寺の太子堂の部分でもご紹介しましたが、正岡子規は松山が誇る日本を代表する文人で、多くの作品を残しました。

正岡子規は、日本の近代文学の中に短歌と俳句というジャンルを確立した人物として知られ、自らも作品を作るとともに、過去の歴史の作品を見たものそのままを表現する写生主義に基づき評価しなおした人物としても知られています。

現在の東京大学の前身である帝国大学で学び、夏目漱石や、日露戦争の際に日本の連合艦隊の参謀として活躍した同じ松山出身の秋山真之と友人でした。そんな正岡子規に関する展示が楽しめるのが松山市立子規記念博物館です。

ここでは正岡子規をテーマとする写真展示や松山と道後の歴史についても展示され、更に夏目漱石と下宿していたという愚陀仏庵が再現されています。こちらの松山市立子規記念館も道後観光の代表としておすすめです。

子規記念館

まとめ

石手寺は、道後温泉本館と共にミシュランガイドにも認定され、この地域を代表する観光スポットの一つです。境内には国宝や数々の重要文化財が残されているだけではなく、この地を代表する正岡子規や夏目漱石ともかかわりが深いお寺です。

また、石手寺は、かつては河野氏の庇護のもと、道後温泉まで続く巨大な宿坊を持つお寺として、河野氏と道後温泉とは切っても切れない存在として、この地に存在しました。そんな石手寺とかかわりが深い、道後温泉や、かつての河野氏の居城であった湯築城もセットで観光されるとより一層旅が充実したものになることでしょう。

もちろん、四国八十八カ所霊場巡りの一スポットとして訪れるのもおすすめです。松山を代表する観光スポットとして、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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