石舞台古墳。巨大な石室と古代米カレー

石舞台古墳とは。巨大な石の

奈良の観光スポットの特長の一つが、古代からの古墳が多数存在することです。

日本の古墳はその多くが丸い形をした円墳か、円形と四角い形を合わせた前方後円墳が主流ですが、ならでは非常に珍しい形をした古墳が残されています。それが今回ご紹介する石舞台古墳です。

石舞台古墳とは、一度は歴史の教科書で目にしたことがある古墳で、巨大な石が積み重なって作られている古墳です。

自然がいっぱいで多くの人が訪れる国営飛鳥歴史公園の中にある奈良の見所スポットで、巨石を積み重ねたその姿は、見る人を圧倒させてくれることでしょう。

石舞台古墳

石舞台古墳の見所

それでは石舞台古墳の見所をご紹介しましょう。石舞台古墳は、国営飛鳥歴史公園の一部として存在します。ちなみに、国営飛鳥歴史公園とは、奈良県にある国営公園で、5つのエリアに分かれている巨大な公園です。

それぞれ、祝戸(いわいど)地区、高松塚周辺地区、キトラ古墳周辺地区、甘樫丘地区、そして石舞台地区と分かれており、各エリアはかなり離れています。

石舞台古墳はその中でも多くの観光客が訪れるスポットとして知られ、蘇我馬子の墓といわれている石舞台古墳があります。

石舞台古墳

まるで舞台のような巨大な石室

石舞台古墳は、周辺に広大な芝生広場がありその憩いの場の中心にあります。

この古墳の部分だけは有料になっており、料金を支払って入ります。入ると中心に登場するのが巨大な石によって作られた石舞台古墳です。

この巨大な石室は長さ約7.7メートル、幅3.5メートル、高さ4.7メートルの巨大なもので、約30個の巨大な石によって構成されているのです。その総重量はなんと2300トンといわれており、この周辺にある多武峰のふもとから運ばれたと言われています。

この石室は、内部に棺などがおさめられるもので、横穴式石室といわれるものです。この石室の内部には入ることも可能で、羨道といわれる入る部分は長さ約11メートル、幅2.5メートルにも及びます。この石舞台古墳の最大の見所がこの巨大な石室で、内部に入るとその迫力に圧倒されます。

ちなみにこの石室の天井石の形が四角くまるで舞台のようであったことから石舞台と名づけられました。

石舞台古墳

もともと石室はむき出しではなかった

この石舞台古墳は、訪れてみると巨大な石室がむき出しで出ている状態で、この状態が通常のようにおもわれますが、もともとは日本の数多くある古墳と同様に、盛土があり四角形の方墳か、下段が方形、上段が円形である上円下方墳ともいわれています。

その大きさは約50メートル四方といわれており、その周囲には約80メートルほどの堀が設けられています。いわば、この石舞台古墳の周りも、かつては古墳として覆われていた部分で巨大な姿だったことがしのばれます。

なぜ現在石室がむき出しになっているかは不明です。

石舞台古墳

芝生広場の憩いの場

石舞台古墳のあるエリアは、その周辺が芝生の広場になっており、憩いの場として多くの観光客が訪れる場所でもあります。広大な広場で、観光の休憩に利用したり、レクリエーションで利用する人も数多く見かける場所です。

石舞台古墳

古代米カレーもおススメ

この石舞台古墳のエリアは芝生広場の前に、休憩できるランチスポット夢市茶屋もあります。夢市茶屋では、野菜や加工食品、お土産なども販売されていますが、ここでは古代米を使ったカレーがおススメです。

古代米とはイネの品種のうちで古代から栽培されていたものとされていますが、厳密な基準などはありません。ここでは飛鳥地方で作られている飛鳥米で、甘味がありもちもちした食感が特長のお米です。

古代米カレー

石舞台古墳と蘇我馬子

石舞台古墳に埋葬されていた人物は不明ですが、一説では、蘇我馬子だともいわれています。これはこの石舞台古墳の近くに蘇我馬子の庭園があったことからそういわれています。

蘇我馬子は、飛鳥地方の見所スポットでもある飛鳥寺を創建した人物としてもしられ、その後進であるお寺の元興寺は、世界遺産にも登録されており国宝にもなっているお寺です。

この蘇我馬子は、聖徳太子と共に仏教を日本に伝来させて根付かせた人物としてもしられ、その後、朝廷の制度である冠位十二階の制や憲法17条などを定めた人物として有名です。

蘇我氏は、馬子の次の代の蘇我蝦夷と、その子蘇我入鹿のときに滅ぼされてしまいますが、飛鳥時代に日本の土台を築いた人物として外すことはできません。石舞台古墳はもしかしたらそんな蘇我馬子のお墓かもしれないのです。

石舞台古墳へのアクセス

石舞台古墳へのアクセスは、車で行く方法がベストです。周辺には駅やバスなども少ないためです。また、レンタサイクルなどが橿原駅や飛鳥資料館などで利用することができます。

カンデオホテルズ奈良橿原からは、車で18分ほどでいくことができます。この石舞台古墳がある一体は現在は明日香村、かつては飛鳥地方として、日本の朝廷の中枢が置かれた場所です。

特にこの石舞台古墳に埋葬されている蘇我馬子は、日本に仏教を伝来させるとともに、朝廷の制度である冠位十二階の制や憲法17条を制定した人物として有名です。

この石舞台古墳の周辺にも蘇我氏の氏寺として日本最初のお寺である飛鳥寺や、飛鳥時代にゆかりの観光スポットが数多く登場します。こうした周辺の観光スポットも回ることを考えて車でアクセスするのが一番おススメです。

石舞台古墳の利用案内

所在地:〒634-0112 高市郡明日香村島庄254番地
TEL:0744-54-4577・9200 (一般財団法人明日香村地域振興公社)
営業時間:8時30分~17時
休日:年中無休
料金:大人250円、高校生200円、中学生150円、小学生100円

石舞台古墳の周辺観光スポット

石舞台古墳の周辺には奈良ならではのさまざまな観光スポットが登場します。特にこのあたり一帯は飛鳥地方ということもあり、飛鳥時代の有名なお寺や歴史的建造物、また石舞台古墳がある国営飛鳥公園には、国宝に指定されている壁画がある(レプリカ)高松塚古墳など、見所が盛りだくさんです。

ここではその見所スポットをご紹介します。

高松塚古墳

石舞台古墳は冒頭でもご紹介したように、国営飛鳥公園の一部です。国営飛鳥公園は5つのエリアに分けられていますが、中でも高松塚古墳があるエリアは、国宝に指定されている有名な壁画が展示されてあったり、公園として美しい田園風景を楽しみながら散策できたりと奈良飛鳥地方の観光スポットとしてはおススメの場所と言えるでしょう。

ここでは高松塚古墳を中心に芝生広場や散策道が整備されており、大自然のなかをゆったりと散策しながら観光することが出来ます。

高松塚古墳は直径23m(下)、18m(上)、高さ5mというこじんまりとした古墳ですが、古墳とその周りには美しい緑の芝生や草花が生えており、緑道を歩いている雰囲気を味わうことができます。そして高松塚古墳の見所の一つが、有名な壁画のレプリカです。

実は高松塚古墳の壁画は現代の1972年まで発見されませんでした。しかし藤原京時代の壁画が発見されることで一躍有名になったのです。この壁画は全部で4面発見されており、石室の中で見つかったものです。

いずれも国宝に登録されており、ここでは、壁画館で見ることができます。(現在は修復中のため残念ながら見れません)

高松塚古墳

飛鳥寺

飛鳥地方の観光スポットの一つとして石舞台古墳の近くにある観光スポットが飛鳥寺です。飛鳥寺は、石舞台古墳に埋葬されていたとされる蘇我馬子が作った蘇我氏の氏寺です。

また日本最初の仏教寺院として知られ、そこでは重要文化財の飛鳥大仏なども見ることができます。

飛鳥寺はかつて、日本で最初の仏教寺院として巨大な伽藍をほこったお寺で、南大門跡なども残されています。更に、蘇我馬子の孫で、権力争いに敗れて打ち取られた蘇我入鹿の首塚も残されています。

飛鳥寺

談山神社

石舞台古墳から車で15分ほど行った場所にあるのが談山神社です。談山神社も国宝がある神社として知られており、藤原氏の祖とされる中臣鎌足を祀ったお寺です。

藤原氏は、平安時代を通して朝廷の中枢にいた一族で、絶大な権勢を誇りました。その藤原氏は、大化の改新で中大兄皇子とともに蘇我氏を滅ぼした中臣鎌足から始まりました。

中臣鎌足の死後、長男で僧である定恵が日本に帰国後、十三重塔を造立したのが発祥とされています。その後、藤原氏の発展と共に、興隆しました。もともと談山神社はお寺でしたが明治後に神社になりました。

談山神社の最大の見所は、国宝の十三重塔をはじめ、重要文化財とされる本殿などです。朱塗りの境内は周囲を森に囲まれた大自然の中でよく映え、静寂のなか、美しい姿をたのしめます。

国宝に指定されている十三重塔は、西暦678年に移されたものが興福寺との争いで焼き討ちにされ再興され、戦国時代である1532年に再建されたものが現在まで残されています。

談山神社

まとめ

石舞台古墳は日本に数多く存在する古墳のなかでも、巨大な石室が向きだしになっている非常に珍しい古墳です。その圧倒的な迫力とめずらしい形から奈良に残る貴重な歴史スポットとして多くの観光客が訪れる場所です。

またこの石舞台古墳があるエリアは国営飛鳥公園の一つのエリアとして、芝生の公園が整備されており、食事スポットでは古代米カレーというこの地方ならではの食も楽しめます。

更に、石舞台古墳の周辺には、日本で最初の物寺で、石舞台古墳に埋葬されているとされる蘇我馬子が設立した飛鳥寺や、同じく国営飛鳥公園の一つに指定されている高松塚古墳、更には藤原氏の祖で、大化の改新を起こした中臣鎌足を祀る談山神社など、国宝級の観光スポットが登場します。

奈良地方を代表する観光スポットとしておススメの場所です。