福岡に残る黒田家ゆかりの観光スポット

福岡という名前の由来と黒田氏との関係

九州随一、西日本でも有数の大都会である福岡。福岡という名称は今では全国に知られていますが、その地名の由来は、福岡藩の藩主となった黒田氏に由来します。黒田氏は、黒田官兵衛と黒田長政の親子が戦国時代に活躍し、その働きによって筑前福岡52万石に報じられます。

その際に、地名として名づけたのが福岡の始まりとされています。もともと黒田氏は、黒田官兵衛の祖父、黒田重隆の代に備前国(現在の岡山県)の福岡(現在の瀬戸内市)という町に移り住んだといわれており、その後、隣の播磨の国(現在の兵庫県)の姫路に移住しました。

当時、備前国の福岡は、福岡千軒ともいわれるほどの殷賑を誇っており、この黒田家発祥の地ともいえる地名を懐かしんで筑前の地に名づけたと思われます。その地名が現在ではスタンダードになり、福岡といえば西日本を代表する巨大都市に成長するまでになりました。

そんな黒田家と関係が深い福岡ですが、その中心部である博多や天神には今も黒田家に関する観光スポットが数多く残されています。その場所は至るところにあり、最も代表的な存在が福岡城で、それ以外に歴代藩主のお墓なども残されています。

また、黒田官兵衛が晩年過ごしたといわれる太宰府天満宮では、黒田家ゆかりの目薬の木も見ることが出来ます。本日は福岡の名前の由来でもあり、最も関係が深い黒田家ゆかりの観光スポットをご紹介します。

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 福岡城:黒田氏発祥の地福岡が由来の巨城

福岡で黒田家に最もゆかりの深い観光スポットとして代表的な存在が福岡城です。福岡城は現在は舞鶴公園と大濠公園として公園化され、かつての城跡の名残は一部にしか残されていませんが、それでも雄大な姿を目の当たりにすることが出来ます。

福岡城は現在は国の史跡にも登録されており、2月から3月頭にかけては梅が咲き誇るスポットとして知られています。福岡城は、黒田官兵衛と黒田長政が関ヶ原の戦いの功績によって与えられた筑前52万石の居城として築かれたお城です。名前は既に冒頭でご紹介した通り、黒田家ゆかりの地である備前福岡よりとられました。

現在天守閣などは残されていませんが、石垣や櫓などは残されており、多聞櫓・二の丸南隅櫓が国の重要文化財に登録されているほか、大手門・旧母里太兵衛邸長屋門が市の登録文化財に指定されています。

この福岡城は城跡以外に、大濠公園や舞鶴公園といった公園とセットで楽しめます。舞鶴公園はかつての福岡城の二の丸跡地、大濠公園は福岡城の大濠跡を改装して作られた公園です。

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崇福寺:黒田官兵衛のお墓と福岡城城門

黒田家ゆかりの観光スポットとして、お次に有名なのが崇福寺です。崇福寺は、黒田官兵衛をはじめとする、黒田家歴代藩主たちのお墓があるお寺です。もともと崇福寺は太宰府にあったとされていますが、黒田長政が筑前52万石に封じられてからは、黒田家の菩提寺になり、現在の場所に移されたといわれています。

当時は海岸まで伽藍が続くほどの巨大なお寺として、福岡の一大寺院でしたが、太平洋戦争のときの福岡大空襲で惜しくも灰燼に帰しました。現在は大きくはありませんが臨済宗のお寺らしく、禅の雰囲気が漂うお寺となっています。

こちらでは冒頭でご紹介した通り、黒田官兵衛をはじめとする歴代藩主のお墓(2代目、3代目、8代目のお墓は東長寺)が見所で、藩祖の黒田官兵衛にはじまり、初代長政、四代綱政、六代継高、七代治之、九代斉隆など、黒田家一族のお墓が眠っています。

予約すれば無料で見学することが出来ます。また入り口の山門は、福岡城の本丸表御門を移築したものとして、県指定の有形文化財としてその姿を見ることが出来ます。

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 崇福寺の利用案内

所在地: 〒812-0044 福岡県福岡市博多区千代4丁目7−79

電話: 092-651-0398

料金:無料

アクセス:地下鉄千代県庁口駅より徒歩5分

 墓所の見学方法について

事前予約制

福岡市観光産業課:(TEL)092-711-4353

福岡観光コンベンションビューロー 福岡市観光案内ボランティア担当

電話:092-733-5050  平日9:30~17:00(土日祝・年末年始休み)

開門日:毎週土曜日、日曜日及び休日(ただし12/29~1/3(年末年始)を除く)

開門時間:午前10時から午後4時まで

入場方法:墓所の北門(崇福寺側からは入場できません)

 

東長寺:もう一つの黒田家の菩提寺

博多にはもう一つ黒田家ゆかりのお寺、菩提寺が存在します。それが地下鉄祇園駅からすぐの場所にある東長寺です。東長寺は博多のお寺には珍しく真言宗のお寺です。博多にあるお寺のほとんどが臨済宗のお寺で、禅の雰囲気が漂うお寺ですが、この東長寺は、かの有名な弘法大師空海が唐から帰国してすぐに建立したお寺とされています。

その後戦国時代には兵火によって荒廃していましたが、江戸時代に入ると福岡藩二代藩主である黒田忠之が300石と山林15万坪を寄進し、再興を果たしました。その関係から、三代藩主光之も真言宗を信仰し、崇福寺とともに黒田家の菩提寺になったのです。

こちらの東長寺でも、崇福寺と同様、歴代藩主のお墓のうち2代藩主・忠之、3代藩主・光之、8代藩主・治高が埋葬されています。また、こちらの東長寺にはほかにも見所があります。それが朱塗りの五重塔と、大仏、六角堂です。五重塔は実は平成23年に完成した比較的新しい建物で、美しい姿を見ることが出来ます。

仏像では二種類の仏像が特徴的で、一つが大仏殿にある福岡大仏です。こちらの福岡大仏は、木造の坐像としては日本最大級の高さをほこりなんと10.8メートルにも及ぶものです。

もう一つの仏像は平安時代後期のものとされる木造千手観音菩薩立像で、こちらは国の重要文化財です。さらに建物として一見の価値があるのが六角堂で、この六角堂は、福岡市指定文化財に登録されているものです。東長寺は黒田家のお墓以外にも見応えがあります。

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東長寺の利用案内

所在地:博多区御供所町2-4

電話:092-291-4459

アクセス:地下鉄祇園駅から徒歩2分

 

警固神社:福岡城から黒田長政が移転

黒田家ゆかりの神社として、有名な神社が警固神社です。警固神社は、福岡天神駅前にある神社で、警固公園とセットで知られる神社です。警固神社はもともと福岡城本丸の付近にありましたが、福岡城築城の際に、現在の場所、天神付近に初代藩主黒田長政によって移築されました。

ちなみに福岡の繁華街である博多と天神は、福岡城の成り立ちにも深くかかわっており、江戸時代には博多が商人の町、天神が武家町のはずれとして成立していました。現在は両方とも一大商業エリアとして知られていますが、警固公園がある天神一体は、武家町のはずれで商人町である博多と隣接するエリアだったのです。

警固神社は現代に入ってからも天神の町の象徴的存在として知られ、警固公園とともに多くの人が訪れる観光スポットです。また、警固公園の一体は、冬の季節にはイルミネーションが盛んになるエリアとして知られ、こうした美しい風景を見ようと多くの人が訪れる場所です。

警固神社は、もともとの名前の由来は神功皇后の時代、三韓征伐の際の勝利を祈願した警固大神を祭ったのを始まりとしています。

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 警固神社の利用案内

所在地:810-0001 福岡市中央区天神2丁目2-20

電話:092- 771-8551

アクセス:福岡天神駅より徒歩1分

太宰府天満宮に残る黒田官兵衛の隠居の地

戦国時代、豊臣秀吉の軍師として知られ、大河ドラマの主人公にもなった黒田官兵衛。羽柴秀吉と呼ばれた時代の秀吉に仕え、中国との毛利家との闘いや、明智光秀と戦った山崎の合戦、さらにはその後の天下統一を、陰から支えた人物として知られています。

そんな黒田官兵衛が、その本領を発揮したのが関ヶ原の戦いのときでした。当時関ヶ原の戦いは、東軍の徳川家康と西軍の石田三成に分かれて日本全国の大名がどちらかに属して戦った戦いです。

黒田家では官兵衛の息子の黒田長政が兵を率いて東軍側として戦いに臨みましたが、その際、黒田官兵衛は、独自に動き短期間で北九州を制圧してしまいます。

その後関ヶ原の戦いがわずか1日で勝敗が決してしまったため、黒田官兵衛はあっさりと自ら切り取った領地を徳川家康に渡してしまい隠居をしました。その後は隠居の身として官兵衛は余生を過ごしますが、隠居の場所として選んだうちの一つが太宰府天満宮の境内の中なのです。

 

黒田家伝承の目薬の木も見れる

太宰府天満宮は福岡の中心部である天神から電車でわずか30分ほどの場所にある観光名所です。菅原道真を祭る神社で、国宝や重要文化財などが盛りだくさんの神社です。

この太宰府天満宮の見所は様々ですが、最大の見所の一つが梅の庭園で、2月末から3月頭にかけて一斉に咲き誇る梅の木は一見の価値があります。この太宰府天満宮の梅の庭園に、黒田官兵衛の隠居場所、お墓とされる一角が残されているのです。

官兵衛は臨終は京都の伏見藩邸でしたが、太宰府のこの場所は草庵が設けられていました。この草庵あとでは、黒田家伝承の目薬の木という珍しい木も見ることが出来ます。

この伝承は、黒田官兵衛の祖父黒田重隆が播州御着に移り住んだ際、竹森新右衛門という豪農の家に家族で厄介になっていました。その際、黒田家に伝わるとされる目薬を製造して売ったことで財を成し、小寺家に仕えたという話が伝わっています。

その目薬の木もここ太宰府天満宮で見ることが出来るのです。

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太宰府天満宮の利用案内

所在地:福岡県太宰府市宰府4丁目7番1号

アクセス:西鉄太宰府駅から徒歩5分

 

まとめ 

福岡にはその藩祖である黒田官兵衛と初代藩主黒田長政、歴代黒田藩主たちにゆかりの観光スポットが多数残されています。

とりわけ黒田官兵衛は戦国時代を代表する軍師として、日本全国で知られる人物として有名です。福岡観光の際には、そんな黒田官兵衛と黒田家ゆかりのスポットを中心に訪れてみると、より一層観光が充実することでしょう。