小諸懐古園の見所スポット。藤村記念館と懐古館

小諸懐古園のもう一つの見所、藤村記念館と懐古館

今では懐古園という公園として多くの人に親しまれている小諸城。元は豊臣秀吉に仕えた武将仙石秀久が築いた名城です。仙石秀久は秀吉から讃岐一国をあてがわれましたが、九州征伐での失態で讃岐一国は召し上げ、その後関東の北条氏攻めで功績を立て、信州小諸5万石に復帰を果たしました。その後、二代目の仙石忠政が上田に転封になるまでの期間仙石氏によって統治され、その後転封が何度も続き最終的に牧野氏に落ち着きます。

そんな小諸城ですが、独特の地形を生かした天然の要害として知られ、今でも公園内にその地形を生かした姿をとどめています。この小諸城が普通の城と異なる点や、見所は多数ありますが、城自体の構造以外にも多くの見所が存在します。それが懐古園の中と周辺に設けられた博物館や美術館。言うなれば小諸城懐古園は、公園と動物園と遊園地、さらには美術館と博物館が一体となった一大観光スポットとして存在しています。

本日はそんな小諸城懐古園のうち、明治を代表する文人として知られる島崎藤村に因むスポット藤村記念館と戦国時代からの甲冑などを展示する徴古館をご紹介します。島崎藤村は有名な小説「破戒」を生み出した近代日本文学を代表する小説家。この小諸の地に6年間滞在しました。

小諸 懐古園 藤村記念館

藤村記念館と徴古館へのアクセス

徴古館は、懐古園の入口の前に、また藤村記念館は、小諸城懐古園の本丸跡である懐古神社の北側に位置しています。懐古園は現在の正門でもある重要文化財の三の門から入り、二の丸跡、北の丸跡を進み本丸跡地にすすむ一本道の順路を辿り、本丸跡地から藤村記念館に抜けるルートが一般的です。また懐古園は小諸駅から徒歩5分の場所です。カンデオホテルズ茅野からは車で1時間30分ほどでいくことができます。ちなみに小諸はちょうど上田と軽井沢の中間に位置しており、この二つのスポットの観光と合わせると一層旅が充実します。

藤村記念館はこちら

大作「破戒」を生んだ地、小諸

小諸懐古園にある藤村記念館では、日本を代表する小説家、島崎藤村の小諸時代の作品や資料などを展示している記念館です。島崎藤村の代表作といえば、有名な大作「破戒」がありますが、この「破戒」が生まれたのも実はこの小諸の地。また、島崎藤村は現代までつづく日本ペンクラブの初代会長でもあります。

実際に「破戒」が出版されたのは、小諸義塾の職を辞し、上京した年ですが、制作は小諸で行われたと見られています。もともと島崎藤村の出身も同じ信州の木曽ですが、ここ小諸に滞在したのは、当時あった私立学校、小諸義塾の英語・国語教師として赴任してきたためです。27歳という働き盛りの年から6年間この小諸で過ごしました。

その間、小諸義塾で教鞭を取るだけではなく、上記「破戒」の制作を行うなど、本格的に小説の執筆を開始した場所でもあります。この藤村記念館ではそんな島崎藤村の小説家としての背景とスタートが詰まった資料館となっています。島崎藤村は小諸滞在中に妻との間に3人の娘をもうけましたが、上京後三人とも亡くしています。当時は今ほど医療が発展していなかったことから、過酷な環境の中執筆をしていた姿が忍ばれます。

この藤村記念館では、そんな島崎藤村の人物としての歴史や晩年までの写真なども展示され、現代とは比較にならない環境で執筆に打ち込んだ島崎藤村の偉大さが感じられます。ちなみに島崎藤村が小諸時代に勤務していた小諸義塾も小諸義塾記念館として小諸城の入口すぐ横でみることができます。

小諸 懐古園 藤村記念館

藤村記念館です

小諸 懐古園 藤村記念館

銅像とその歴史がわかります

小諸城に関する甲冑や刀剣が展示、徴古館

小諸懐古園には入口にもう一つ、甲冑や刀剣などが展示されてある徴古館があります。この徴古館では、歴代小諸城主にゆかりのある資料、古文書が展示され、歴代城主と関係がある刀剣や甲冑の展示もみることができます。さらには左甚五郎の作と伝えられる徳川家光像が収められ、小諸における武士の歴史が堪能できる展示館となっています。

冒頭で述べたとおり、小諸城は仙石秀久が築城し、その後何代も大名家が変わり、最終的には徳川家の譜代大名である牧野氏になり維新を迎えます。日本に残る城や資料や遺品が残る城はその大半が、明治維新まで残った城であり、小諸城もそんな貴重な城の一つと言えるでしょう。徴古館では城跡とは違う、歴史的遺品の数々を見ることができます。

小諸 懐古園

徴古館

小諸 懐古園

城門のすぐ目の前にあります。

まとめ

小諸懐古園はこのように城跡を公園として開放してあるだけではなく動物園から博物館までそろう一大歴史観光スポットとして楽しむことができます。ちなみに入場料は懐古園と動物園だけの散策で300円。それ以外の藤村記念館、小山敬三美術館、郷土博物館、徴古館、小諸義塾記念館がセットになった入場料500円で楽しむことができます。小諸の地の一大スポットとしてオススメです。

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