道後温泉観光4つのオススメルート。周辺エリアを一挙公開

道後温泉以外にも楽しみ方が存在する「道後観光」

松山の観光といえば、まずはじめに名前が上がるのが道後温泉ではないでしょうか。道後温泉は日本最古の温泉として知られ、古代の神話の時代から登場する温泉。日本最古の和歌集である万葉集にもその記録が記され、夏目漱石の坊ちゃんにも登場する有名スポットです。

その最大の見所が道後温泉本館としてしられる温泉で、国の重要文化財にも指定され、ミシュランガイドでも二つ星を獲得するほどの評価をされています。そんな松山の一大観光スポットとして著名な道後温泉ですが、道後の観光はこの道後温泉以外にも多数の見所スポットが存在するのです。本日はそんな温泉以外にも楽しめる道後観光の楽しみ方、オススメルートをご紹介しましょう。

道後温泉と組み合わせることで、その楽しみ方は何倍にも広がり、松山の旅がますます奥深いものになることでしょう。

道後観光 おすすめルート

道後観光のスタート地点でもある道後温泉駅。坊ちゃん列車がそのまま展示されます。

最大の見所。道後温泉本館

とはいえ、道後温泉の最大の見所は明治時代に建てられた温泉館、道後温泉本館です。道後温泉本館は、道後だけではなく松山観光の目玉とも言える場所。ミシュランガイドでも二つ星を獲得し、有名な映画「千と千尋の神隠し」の「油屋」のモデルにもなったほどです。

また松山や坊ちゃん列車ゆかりの夏目漱石も利用し、歴史上の人物たちも利用しました。建物自体は国の重要文化財に指定されており、温泉に入るという楽しみだけではなく、今では珍しい明治時代の巨大な温泉建築を堪能することができます。

道後温泉本館については、「松山を代表する観光スポット、日本最古の湯 道後温泉」でも詳しくご紹介していますので、そちらもご参照ください。料金はお菓子やお茶付きのコースや利用できる浴室のコースで細かく分かれており、個室も利用することが可能。道後観光の最大の目玉スポットです。

道後観光 おすすめルート

松山観光の最大の目玉。道後温泉本館です。

道後観光 おすすめルート

一度は訪れてみたい温泉地です。

「道後観光」のスタート、道後温泉駅と「からくり時計」でレトロを満喫

道後観光の最大の見所は道後温泉本館ですが、おそらくほとんどの人が、道後温泉駅から道後商店街である道後ハイカラ通りを通り、道後温泉駅へ向かうのではないでしょうか。この道後温泉駅の周辺は、「道後観光」のスタート地点として、見所が多数存在します。

まず、道後温泉駅の駅舎と、その前に展示できるようになる坊ちゃん列車はレトロ感たっぷりで、松山観光の醍醐味を感じさせてくれます。ちなみに坊ちゃん列車に関しては、坊ちゃん列車での松山の楽しみ方をまとめていますので、そちらをご参照ください。

この道後温泉駅の駅前広場、商店街の入口には、温泉の入口にふさわしい足湯「放生園」があります。この足湯「放生園」は道後温泉本館や後にご紹介する道後公園にもあるように、巨大な石の湯釜からお湯が出ているのです。この石の湯釜は明治時代から道後温泉本館で使用されていたもので、道後温泉本館に入る前に、この地ならではの楽しみ方を味わえます。

この足湯の隣にあるのが、有名なからくり時計で、夏目漱石の小説「坊ちゃん」に登場する登場人物たちが、音楽にあわせて動きだします。ゆったりと足湯につかりながら、からくり時計の仕掛けを眺めながら過ごすという楽しみ方もオススメですね。ちなみにこのからくり時計は8時から22時までの間に1時間おきに動き出します。

道後観光 おすすめルート

駅前広場にあるからくり時計。坊ちゃんの世界が人形劇で登場します。

道後観光 おすすめルート

温泉に入る前に足湯もここで楽しめます。

温泉に入る前に楽しめる道後観光のオススメスポット

道後観光の一つの楽しみ方として、上記のように道後温泉駅からそのまま道後商店街である道後ハイカラ通りをとおり、道後温泉本館に直行するというのがオーソドックスですが、温泉にはいる前に訪れておきたいスポットがいくつか存在するのです。

文化財の境内と石段の頂上からの眺めが楽しめる伊沢庭神社と湯神社

道後温泉駅のからくり時計があるとおりをそのまままっすぐ進むと、そのすぐ先には長大な石段が登場します。実は、この通りにあるのが、道後温泉の守護神とも言うべき伊佐庭神社。伊佐庭神社は道後山の山腹に鎮座する神社で、歴史的にも文化的にも見ごたえがある神社なのです。

伊佐庭神社に関しては「道後温泉を見下ろす山に鎮座、松山の名所伊佐庭神社」の記事で詳しくご紹介していますが、歴史的にも非常に古い神社で、朱色の豪壮な社殿は国の重要文化財にも登録されているほど。また伊佐庭神社の見所の一つは、長大な石段の頂上から見下ろすことができる絶景です。道後の街が一望することができ、観光気分がより一層実感できることでしょう。

道後観光 おすすめルート

道後の町を見下ろすことができる階段の上にあります。

道後観光 おすすめルート

美しい神社が登場します。

もう一つ、伊佐庭神社とセットで訪れたい神社が、この伊佐庭神社に向かう石段の途中にある湯神社です。この湯神社も伊佐庭神社と同様、道後温泉を祀る神社として知られ、道後温泉の湯釜にも描かれている大国主命と少彦名命を祀っています。こちらの湯神社も「道後温泉を見下ろす守護神。大国主命と少彦名命を祀る湯神社」で詳しくご紹介していますので、そちらもご参照ください。

道後観光 おすすめルート

温泉の神様である湯神社です。

この伊佐庭神社と湯神社は道後温泉に浸かる前に是非とも参拝しておきたいスポットです。文化財である社殿や境内からの雄大な眺めは、一見の価値ありです。また、温泉に入る前であれば、石段をのぼって汗をかいても問題ありません。

河野氏の居城や湯釜も見れる道後公園湯築城

伊沢庭神社と湯神社の参拝とセットで訪れたい場所が、すぐ隣にある道後公園です。この道後公園も温泉前に汗を流しても問題ない散策スポットの一つと言えるでしょう。道後公園は今でこそ公園として整備されていますが、実はかつてのこの地の領主でもあった河野氏の居城、湯築城だった場所。

河野氏は源平合戦にも河野水軍として登場する四国の有名な武家で、伊予の国主としてこの湯築城に本拠を構えていましたが。この道後公園、湯築城は、河野氏の家臣団の屋敷跡などを見ることができます。また、道後温泉本館から道後公園にアクセスすると一番はじめに登場するのが、かつて使用されていた石の湯釜です。

この湯釜は、なんと奈良時代から明治時代まで道後温泉で使用されていたもので、駅前の足湯「放生園」と同様、道後温泉の歴史を感じることができます。一方、城あととしての道後公園は、小高い丘が本丸になっており、戦国時代までの典型的な山城を楽しむことができます。

この道後公園湯築城に関しては、「道後温泉横の河野氏ゆかりの地、道後公園湯築城跡」でも詳しくご紹介していますのでそちらもご参照ください。

道後観光 おすすめルート

道後公園の入口にある道後温泉の湯釜

道後観光 おすすめルート

武士の生活が分かる展示が見所です。

道後観光 おすすめルート

堀の跡なども残されており、散策に最適です。

愚陀仏庵(ぐだぶつあん)の復元が見れる松山市立子規記念博物館

もう一つ、道後公園、湯築城の入口にあり、訪れておきたいスポットが松山市立子規記念博物館です。松山では、坊ちゃんで有名な夏目漱石と同様、有名な人物が正岡子規です。正岡子規は、明治時代に活躍した俳人で、日本の俳句というジャンルを整備し確立させた人物です。

また松山藩の藩士の子で、夏目漱石とは大学予備門(現在の東京大学)で親友だった間柄。ここ松山では夏目漱石とともに正岡子規に関する観光スポットが数多く存在しますが、松山市立子規記念博物館はその代表的な存在です。

ここ松山市立子規記念博物館では、俳人正岡子規の歴史や全てがわかります。また、この松山市立子規記念博物館では、かつて正岡子規と夏目漱石が住んでいた下宿、愚陀仏庵(ぐだぶつあん)の再現を見ることができます。

愚陀仏庵(ぐだぶつあん)は、大街道のすぐ近くにある萬翠荘(旧久松家別荘)の裏手にあった木造の家屋ですが、2010年に倒壊してしまいました。松山市立子規記念博物館ではこの愚陀仏庵(ぐだぶつあん)の再現を目の当たりにできるのが魅力です。

道後観光 おすすめルート

子規記念館

道後観光 おすすめルート

子規記念館に復元された、愚陀仏庵(ぐだぶつあん)が見所です。

松山市立子規記念博物館

  • 開館時間:9時から17時(入館は16時30分まで)
  • 入館料:個人400円、小中高生は無料

これまでご紹介してきたスポットが、道後温泉で温泉に浸かる前に訪れてみたいオススメスポットです。湯神社と伊佐庭神社で参拝し、道後公園を散策、正岡子規の軌跡にふれ、ゆったりと温泉に浸かり汗を流す。こうした楽しみ方が道後観光の醍醐味と言えるでしょう。

美術館巡りと道後の地酒・レストランで優雅なひとときを

神社の参拝や道後公園の散策で汗をかき、道後温泉本館でサッパリしたあとは、ゆったりとした時間を過ごしたいのが人情というもの。ここでは、道後温泉で浸かった後の道後観光の楽しみ方をご紹介したいと思います。温泉に浸かって癒されたあとは、更に優雅な時間を過ごしていただくために二つのコースをご紹介したいと思います。二つのモデルコースとも、美しい芸術や美術にふれて、食事やお酒を堪能することができます。

セキ美術館と道後の地酒を堪能できる熟田津(ニキタツ)の道

道後温泉本館から道後商店街の道後ハイカラ通りを進むと、商店街の十字路にぶつかります。この十字路を左に向かうと、道後観光のスタート地点である道後温泉駅に。しかし、この十字路をそのまま直進して道後ハイカラ通りを抜けた先に、道後観光をより一層充実したものにするオススメスポットが登場するのです。

それがここでご紹介するセキ美術館と道後の地酒を堪能できる熟田津(ニキタツ)の道です。セキ美術館は道後商店街を抜けた閑静な住宅外にある美術館で、有名なロダンの大理石彫刻や日本画の展示を見ることができます。

温泉上がりに静寂な美術館の中で更にリラックスして芸術に触れることができるのです。このセキ美術館で優雅なひとときを過ごしたあとは、歩いてわずか1分ほどの場所にある、水口酒造で一杯やるのがオススメです。水口酒造はここ道後の地で明治時代に創業した酒造メーカー。なんとその歴史は100年以上もつづき、道後の美味しい地酒を堪能することができます。

この道後の地酒では道後ビールや清酒、仁喜多津など、各賞を受賞する名酒を味わうことができ、お風呂上がりには最適なスポットと言えるでしょう。この水口酒造と熟田津(ニキタツ)の道についてはこちらの「4種類の道後ビールや地酒を堪能、温泉街の隠れスポット「にきたつの道」」でもご紹介しておりますので是非ご参照ください。

道後観光 おすすめルート

道後商店街から抜けて登場するにきたつの道

道後観光 おすすめルート

道後の地酒を味わえる水口酒造。

道後観光 おすすめルート

せき美術館で優雅に作品鑑賞も楽しめます。

セキ美術館の利用案内

  • 開館時間:10時から17時
  • 休館日:月曜日・火曜日
  • 入館料:一般700円(大学生含む)、小中高生500円

ガラス細工と庭園の美しいレストラン、道後ぎやまんガラス館

もう一つ、温泉上がりに優雅なひとときを堪能することができるスポットが、道後にはあるのです。それが道後ぎやまんガラス館です。道後ぎやまんガラス館は道後温泉本館からわずか徒歩3分にある観光スポットで、道後山の手迎賓館の中にあります。

道後山の手迎賓館は結婚式場などで利用される迎賓館であり、その中にガラス細工の工芸品などが展示してある道後ぎやまんガラス館があるのです。この迎賓館は、道後ぎやまんガラス館と食事だけの利用も可能で、温泉上がりの優雅なひとときには最適なスポットと言えるでしょう。

色とりどりの色彩と精巧なガラス細工の工芸品は一見の価値あり、また水の庭園があるレストランで過ごすひとときは、他で味わうことはできません。こちらも道後観光を堪能する醍醐味として欠かすことができないスポットです。

道後観光 おすすめルート

道後ぎやまんガラス館

道後観光 おすすめルート

迎賓館のなかにあり、食事やお茶もできます。

道後ぎやまんガラス館

  • 開館時間:9時から22時 入館受付は21時30分まで
  • 入館料:大人600円(高校生以上)、小人(中学生)400円 小学生以下は無料

道後観光番外編:ミシュランガイドの石手寺まで歩く往復1時間コース

もう一つ、これまでご紹介してきた道後観光とは違い、散策に重点を置いた観光の仕方もあります。それが四国八十八箇所霊場の一つである石手寺までの散策コースです。道後温泉本館からは歩いて片道20分ほどの距離。石手寺での参拝も含めると往復1時間のコースと言えるでしょう。

この散策コースのゴールである石手寺は弘法大師空海ゆかりのお寺をめぐる四国八十八箇所霊場の第51番目札所。ミシュランガイド日本版にも一つ星でのったお寺です。この石手寺は広大な敷地内には数々の歴史的な建造物があり、国宝に指定されている山門や、重要文化財の本堂、三重塔など、盛りだくさん。参道も周囲にお店が立ち並び独特の雰囲気をかもしだしています。

実はかつてはこの石手寺は現在の規模よりもはるかに大きく、道後温泉本館あたりまで宿坊が続いていたとか。お寺には当時の宿坊が続く蒔絵などが残されているとされています。この石手寺まで当時の規模に思いを馳せながら散策するというのも、道後観光の一つの楽しみ方ですね。

道後観光 おすすめルート

ミシュランガイドにも掲載された石手寺です。

道後観光 おすすめルート

見所もたくさんあります。

まとめ

これまで道後観光のオススメのルートについてご紹介してきましたが、このコースにこだわることなく、さまざまなスポットを組み合わせて自分なりに道後観光を楽しむことができます。道後温泉本館を拠点に、さまざまなスポットを巡ってみてはいかがでしょうか。松山の観光がより一層奥深いものになることでしょう。

予約バナー松山大街道