でんでん坂。常滑焼きと港町の歴史が潜む場所

焼き物産業と港町の役割を象徴するでんでん坂

常滑は、平安時代から焼き物でさかえ、日本の焼き物を代表する街の一つです。今でも多くの焼き物が常滑から生み出され、また、茶碗や花瓶といった日用品以外にも常滑焼は有名です。かつて明治時代の近代化を支える重要な役割を果たした産業の一つも、ここ常滑の地から生まれました。

下水道整備のために使用されるドカンや、便器、焼酎瓶など。産業用の製品としても常滑焼きはさまざまなものを生み出してきました。また常滑の街は、知多半島の海に面していることから江戸時代から明治初期にかけて、貿易で栄えた港町としても知られます。

常滑で生産された焼き物を船に乗せ、日本各地に商品を供給していたということも伺えます。そんな焼き物と港町を象徴するスポットが常滑の街には残っているのです。それが本日ご紹介する焼き物散策道の見所スポット、でんでん坂です。焼き物散策道は、常滑の焼き物の文化や歴史がまるごと街並みで残る貴重な散策スポットですが、港町としての役割と焼き物産業の痕跡をそのまま残すのが、でんでん坂になります。

江戸から明治にかけて栄えた商家廻船問屋瀬田家とセットでみられるこのスポットは、焼き物散策道の最大の見所スポットの一つと言えるでしょう。

でんでん坂 常滑 焼き物散策道

でんでん坂へのアクセス

でんでん坂は、常滑焼き物散策道の一スポットです。焼き物散策道は、およそ1時間ほどかけて古き良き常滑の街並みを回る観光周遊コース。スタート地点を常滑駅からも近く、車もとめられる常滑陶磁器会館からスタートし、1時間ほど回ります。でんでん坂は、そんな焼き物散策道のうちの中盤に登場するスポットで、そのまま建築物がまるごと残る廻船問屋瀬田家の目の前にあります。カンデオホテルズ半田から常滑陶磁器会館までは車で20分ほど。陶磁器会館からでんでん坂までは歩いて10分ほどで行くことができます。

でんでん坂へのアクセス

名前の由来にもなった廻船問屋瀬田家とセットでみたい

焼き物散策道を進み、廻船問屋瀬田家の前のとおりに出ると、そこには道と壁一面に焼き物が埋め込まれた坂が登場します。これが焼き物散策道の見所スポットの一つ、でんでん坂で、埋め込まれている焼き物は常滑で生産された焼酎瓶です。このでんでん坂はもう一つの坂のスポットであるドカン坂とともに、焼き物散策道を象徴するような街並みとも言えるでしょう。

もともとこの坂があった場所は、でんでん山と言われており、常滑の港が一望することができる場所として知られていました。なぜでんでん山と言われていたかと言うと、港に交易を終えて帰還してくる船が見えた際、太鼓を叩いたことからそう名付けられたといいます。

ちなみに廻船問屋とは江戸時代から明治時代にかけて活躍した、船会社兼貿易会社で、廻船と言われる船を用いて積荷の輸送を行うだけではなく、積荷の売買から上げ下ろし、管理、保管、さらには売買相手の斡旋・仲介まで行う商人のこと。廻船問屋瀬田家では、常滑港に帰還してくる船をこのでんでん坂の上から見て商務をとっていたことが伺えます。このように、でんでん坂は名前の由来や埋められている焼き物から、かつて焼き物産業と交易で栄えた常滑を彷彿とさせてくれるスポットと言えるでしょう。

でんでん坂 常滑 焼き物散策道

廻船問屋瀬田家の目の前織坂

でんでん坂 常滑 焼き物散策道

壁面に埋め込まれた常滑焼の瓶

でんでん坂 常滑 焼き物散策道

独特の風景です

まとめ 焼き物散策道の見所スポットの一つ

常滑焼もの散策道は、通常の街並みのみを1時間ほどかけて回る周遊コースのほかに、常滑生まれの有名企業INAXが運営するライブミュージアムや、300点もの重要文化財が集結するとこなめ陶の森資料館なども含めるコースがあります。この二つのスポットは少し離れているので、焼き物散策道で街並みと歴史的な奥深さをじっくり堪能したあと車などで移動する方法がいいでしょう。

カンデオホテルズ半田