愛媛の城特集

愛媛のお城の特長とは

かつて江戸時代までは伊予の国と言われた愛媛県。そんな愛媛県には多数の城が残されています。ちなみにお城と一言で言っても、さまざまな時代のお城が存在しますが、なんといっても愛媛のお城は、戦国時代から江戸時代にかけてのものが多く、中では天守閣だけではなく二の丸、三の丸といった当時の曲輪なども現存するお城も存在します。

また愛媛県は海に面していることから、海と水を利用した独特のお城が存在するのも見どころの一つとされています。そんな愛媛の代表的なお城と、その見どころを今回はご紹介します。

一般的に愛媛でお城というと、最も有名な存在が松山城ですが、愛媛のお城は、戦国時代の武将、藤堂高虎ゆかりのお城が多数残る場所でもあるのです。藤堂高虎は、近江出身の戦国武将ですが、槍一本からの仕上がり、何度も主人を変えて、最終的には伊賀32万石の大大名までのし上がった人物。

優れた政略眼を持ち、個人的な槍働きだけではなく、軍勢を進退させることにも優れた武将でした。そんな多才な藤堂高虎が最もその才能を発揮したのが築城の才能です。藤堂高虎がその生涯で築城や縄張りを手がけた城の数は非常に多いとされています。

特に藤堂高虎の築城の特長は、その場所の地形をうまく生かした築城技術が特長とされ、これからご紹介する愛媛の三つのお城でも、地形をうまく利用した高虎らしいお城となっています。

例えば、海際に作られ水城と言われた今治城、同じく、かつては港に面していた地形と平山を生かした宇和島城、さらには巨大な肱川を堀替わりに利用して作られた大洲城など、雄大で美しい城の数々が登場します。また、愛媛のお城では、伝統的な水軍にまつわるお城も残されています。

伊予といえば河野水軍や村上水軍が有名ですが、そんな水軍に因むお城もその姿を見ることができるのです。愛媛の観光といえば、道後温泉などが有名ですが、お城めぐりという切り口で楽しんでみてもいいでしょう。

松山城:ミシュランガイドにも掲載。ロープウェイの商店街と

愛媛のお城といって、最も代表的な存在が戦国時代の武将、賤ヶ岳の七本槍の一人、加藤嘉明が築いた松山城です。道後温泉とともに松山観光の双璧をなす存在として知られ、その規模は日本のお城のなかにおいても最大級を誇ります。

また、日本のお城は、その多くが戦争や火災などで消失してしまったものも少なくありませんが、松山城はなんと21棟もの建物が現存しており、その現存数は二条城に次ぐものとされています。

立地条件も非常によく、松山の中心市街地である松山大街道の目の前に有り、周辺の商店街である大街道商店街やロープウェイ街道などとともに、松山城を取り巻く商業施設とともに、散策や休憩に最適な場所と言えるでしょう。

愛媛 城 観光

松山城の見どころ:日本三大平山城

松山城は、本丸以外に二の丸、三の丸まで現存する巨大な平山城です。姫路城と同じような連立式の大天守を備えており、その雄大な作りから日本三大平山城の一つに数えられています。

この大天守と場内に残る数々の建物が国の重要文化財に指定されており、その見所はいたるところに存在します。

基本的にロープウェイで上り、本丸の天守閣まで見学すれば約2時間ぐらいの時間がかかる場所で、巨大な城郭を堪能することができるでしょう。

愛媛 城 観光

愛媛 城 観光

二の丸庭園とロープウェイが楽しめる

松山城は上記で述べたような歴史的な城跡として堪能する観光がメインですが、それ以外にも楽しめる場所が存在します。

例えば二の丸庭園は、松山城の二の丸の一角を利用した庭園となっており、美しい独特の日本庭園を堪能できます。また、松山城へアクセスする際にはロープウェイやリフトでアクセスしますが、その出発地点まで続くロープウェイ商店街では、松山や愛媛のお土産や休憩できるお店が大集結しています。松山城観光とセットで見ておきたい場所です。

愛媛 城 観光愛媛 城 観光愛媛 城 観光

愛媛 城 観光愛媛 城 観光

松山城へのアクセスと利用概要

松山城天守観覧券:大人510円、小人150円

リフト往復券:大人510円、小人260円

湯築城(道後公園):かつての河野水軍の居城

もう一つ、松山でお城といえば、湯築城が欠かすことができません。湯築城は、現在の道後公園としてお花見やピクニックのスポットとなっている場所ですが、かつて伊予の国の守護職であった河野氏の居城です。

河野氏は主に源平合戦から伊予の領主として知られ、14世紀の前半に伊予の守護職として、湯築城を築いたとされています。その後、戦国時代の終わりに豊臣秀吉の四国征伐のおりに滅ぼされるまで伊予の居城として機能していました。その後、松山城が築城されるに当たり廃城となり、明治時代に現在の道後公園として整備されたお城です。

現在は国の史跡として多くのひとが訪れるスポットになっています。この湯築城は道後温泉からも歩いて1,2分の場所にあるお城で、昔ながらの山城が残されています。

中央部にある山の部分を取り囲むように、堀が残されており、その外側には、かつての河野氏の家臣団の住居跡が再現されて見学することができます。また、芝生で整備されており、天気の良い日にはピクニックなども楽しめるスポットとして有名です。

この湯築城の見所の一つとして、道後温泉で使用されていた巨大な石の湯釜が見ることができます。こちらは道後温泉の周辺の観光スポットとしてオススメの場所ですね。

愛媛 城 観光

愛媛 城 観光

湯築城へのアクセス

湯築城は道後温泉から徒歩数分の場所にあります。カンデオホテルズ松山大街道からは路面電車の大街道駅からスタートし、7分ほどで到着できます。

港山城:三津の渡の発祥。こちらも河野水軍の拠点

もう一つ、松山には河野水軍の拠点とされるお城が残されています。それが港山城と言われる場所。港山城は三津と言われる場所にある城跡で、有名な三津の渡と言われる渡船でアクセスします。

この渡船は現在でも地元の人々の交通手段として利用されていますが、もともとはこの港山城に食料や物資を運び込むために使われたのが発祥と言われています。港山城は室町時代の1467年に河野水軍の河野通春が築城したとされる説や、1334年ごろに河野通盛が築城したとの説があります。

ほかにももっと古い時代の1186年とされる説もあり、定かではありませんが、古くから水軍の根拠地として使用されており、四国や九州の水軍と戦うための根拠地だったのです。この機能は河野氏が滅びた後も変わらず、松山藩の水軍の根拠地として長いあいだ使用されてきました。

ちなみに漁港である三津の発展の元も、この港山城の存在だった言われています。

愛媛 城 観光

愛媛 城 観光

港山城へのアクセス

港山城は三津浜にある三津の渡からアクセスします。三津の渡までは大街道から車で約25分ほどで行くことが可能です。

大洲城:伊予の小京都の拠点 

ここからご紹介するのが愛媛県のお城のなかでも南予地方のお城です。その代表的なお城の一つが大洲城です。ちなみに大洲は大洲藩6万石の城下町として知られ、伊予の小京都とも称されるほど美しい観光名所として有名です。

大洲城はそんな伊予の小京都の中心とも言える存在で、巨大なお城が残されています。この大洲城、もともとは伊予の守護であった宇都宮氏の居城でしたが、冒頭でご紹介したとおり藤堂高虎によって江戸時代の初期に大規模な修築が行われました。

藤堂高虎の築城の特長の一つが、その地域の地形をうまく有効利用することですが、大洲城は、背後に控える雄大な肱川を堀替わりにする独特の構造をしています。

その見所は雄大な構造そのものにありますが、それ以外にも忠実に創建当時を復元した4階の天守閣や、国の重要文化財である台所櫓や南隅櫓などが見ごたえがあります。

また大洲城では、三の丸の一部が現存しており、上記の南隅櫓とともに、三の丸の遺構を楽しむことができます。

愛媛 城 観光愛媛 城 観光

大洲城のアクセスと利用案内

大洲城は松山から車でおよそ1時間ほどで行くことができます。

開館時間::9時〜17時 

休館日:12月29日〜31日

観覧料:大人500円、小人(中学生以下)200円

臥龍山荘との共通観覧券:大人800円、小人300円

宇和島城:伊達家10万石の居城。こちらも藤堂高虎設計の城

南予地方で大洲、内子とともに忘れてはならない存在が宇和島です。宇和島は伊達家10万石の藩として栄え、幕末には最も近代的な藩としても知られました。

そんな宇和島藩の居城とも言うべき存在が宇和島城です。実はこの宇和島城も大洲城と同様藤堂高虎が築城したお城。宇和島城は標高74メートルの山の上に建てられた平山城ですが、高虎が築城した当初は、宇和島湾まで三の丸が面しており、港の構造をうまく利用した作りだったそうです。

この宇和島城の最大の特長は、実は五角形なのに、一見すると四角形に見えるところで、防御に絶大な効果を発揮したと言われています。宇和島城の天守閣は江戸時代中期に建て替えられたものがそのまま残されており、国の重要文化財として内部を観覧することが可能。

また本丸からの眺めは宇和島市街と宇和島湾を見渡すことができる絶景を提供してくれます。この宇和島城は山城そのものを歩いて登らなければならないため、かなり大変かもしれません。ほかにも上り立ち門(市指定文化財)、石垣が見所です。

愛媛 城 観光愛媛 城 観光

宇和島城へのアクセスと利用案内

カンデオホテルズ松山からは、車でおよそ1時間30分ほど。またJR予讃線宇和島駅から徒歩約15分で登り口、登り口から天守まで徒歩約20分です。

料金:大人200円、小人100円

今治城:日本三大水城の一つ

ここからは、愛媛県の北部のお城をご紹介します。愛媛県の北部は今治市や新居浜市がありますが、最も代表的なお城が今治城です。

今治城も宇和島城や大洲城とともに藤堂高虎が築いたお城として有名で、その地形や姿から日本三大水城のひとつに数えられるお城です。今治城の最大の特長は三重の堀に海水を直接引き入れているという構造であり、直接船で海に出ることも可能な構造です。

度々ご紹介しているように藤堂高虎の築城技術は、その地形の特長を最大限発揮することにあり、今治城もそうした高虎の才能がいかんなく発揮されたお城です。そのため今治城の最大の見所は江戸時代の姿をほぼそのまま残す構造と石垣と内堀です。

天守閣は再建されたものですが、復元する際に当時の資料が残されていなかったため、史実に基づかない模擬天守とされています。それでも、周囲を水に囲まれた美しい姿は一見の価値有りです。

愛媛 城 観光

愛媛 城 観光愛媛 城 観光

今治城へのアクセスと利用案内

今治城はカンデオホテルズ松山から車で1時間ほどの場所にあります。

天守閣観覧料:大人500円、学生250円、65歳以上400円、高校生以下無料

甘崎城:瀬戸内海村上水軍の根拠地

今治にはもう一つ、瀬戸内海に面しているという立地条件から、村上水軍に関するお城が存在します。瀬戸内海の島々は村上水軍発祥の地として、さまざまな史跡が存在しますが、この甘崎城もそんな古城跡の一つです。

現在その姿はわずかながらに石垣しか残されていませんが、その歴史は非常に古く、鎌倉期まで遡ると言われています。歴代城主のなかでも特に有名な武将が、来島村上氏の4代目、村上通康です。上記の今治城が藤堂高虎によって築城されるにおよび、廃城になりました。

まとめ

愛媛のお城は、日本全国のなかでも、巨大なお城が数多く残されており、観光スポットとしても見るものを楽しませてくれるものばかりです。

最も有名な存在であり、観光スポットとしても充実しているのは松山城ですが、それ以外のお城も、その地域ならではの特長があって、非常に価値のあるものばかりです。是非、愛媛観光の一つの切り口として、お城めぐりをされてみてはいかがでしょうか。

予約バナー松山大街道