山岳鉄道と渓谷の絶景、鉱山観光は見もの、別子銅山・端出場ゾーン

愛媛・新居浜を代表する産業遺産、マイントピア別子

近年、日本の近代化を支えた産業遺産が注目を集めています。富岡製糸場が世界遺産に登録され、西日本を中心に、日本全国の近代化に関連が高い産業遺産がとうとう世界遺産に登録され、ますます注目が高まっています。実は日本には今回世界遺産に登録された、近代日本を作った産業遺産だけではなく、数々の知られざる産業遺産が数多く残っています。

場所が地方であったり、全国的な知名度、歴史上の知名度が低いことからあまり取り上げられていませんが、実は、非常に文化的価値が高く、さらには見ごたえがあるスポットが各地に残ります。本日ご紹介する別子銅山もそんな日本の近代化を支えた産業遺産の一つ。

世界遺産のリストには掲載されませんでしたが、銅山観光やほかでは見ることができない貴重な観光スポットとして知られています。

別子銅山の観光は主に二箇所、最盛期の銅山開発の拠点で東洋のマチュピチュとも言われた東平ゾーンと、最後の鉱山採掘本部が置かれていた端出場ゾーンとに分かれます。二つの場所は距離が離れているのですが、同じ別子銅山の産業遺産として合わせてマイントピア別紙といわれています。

本日はそんな別子銅山のメインとも言える銅山の採掘現場が観光できる端出馬ゾーンをご紹介します。かつてこの地を走っていた鉱山鉄道に乗って渓谷を超える様は圧巻。温泉施設が設けられた道の駅も併設されています。

近代日本の産業遺産 愛媛 新居浜 別子銅山

別子銅山 端出場ゾーンへのアクセスはこちら

別子銅山の端出場ゾーンへは車でのアクセスがいいでしょう。周辺の別子銅山記念館や、東平ゾーンも一緒に見ることをオススメしますので車で行くのが便利。ちなみに松山から新居浜までは車で約1時間ほどの場所にあります。2015年8月に松山にオープン予定のカンデオホテルズ松山大街道からも車で1時間ほど。高速の松山自動車道に乗り、新居浜インターまで一本でいくことができます。

別子銅山、マイントピア別子はこちらです

日本の近代化を支え愛媛、新居浜で280年間つづいた一大銅山産業

別子銅山は、住友金属鉱山が運営していた日本を代表する銅山です。その稼働期間は江戸時代の1690年に始まり、昭和48年1973年の閉山にいたるまで、ゆうに280年間に及びます。まさに日本の近代化を助けた一大鉱山と言えるにふさわしい歴史を誇っています。

最初の採掘が行われたのは海抜1000メートル以上の険しい山中から採掘がはじまり、坑道は全長700メートル。最も深い場所では、海抜マイナス1000メートルという深さに及びました。この深さは、日本人が到達した最深部ともいわれています。最盛期は鉱石輸送や旅客輸送も行う鉱山鉄道まで運営し、1977年まで鉱山から港湾付近まで運行されていたほどの興隆を誇りました。

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鉱山観光もできる道の駅になっています。

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かつての巨大鉱石も展示

日本初の山岳鉄道を復元、鉱山鉄道から見る巨石群の渓谷は絶景

本日ご紹介する端出場ゾーンもかつての住友別紙鉱山鉄道を彷彿とさせるような鉱山鉄道で見学ゾーンまで行くことができます。この鉱山鉄道は、日本初といわれる山岳鉄道を復元したもの。山岳地帯を鉄道で走るという貴重な体験をすることができます。

またこの端出場ゾーンで見所の一つとなっているのが鉱山鉄道から見える端出場大橋の景色です。道の駅の本館2Fの「端出場駅」から乗車してトンネルを抜けると、そこには巨大な巨石群が広がる川が眼下に広がります。その景色たるや、なかなか他ではみることができない絶景を見せてくれます。その後到着駅から実際の銅山内部に入るまでも渓谷の絶景を堪能できます。

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日本で初の山岳鉄道

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鉄道にのってわずか数分で観光スポットまで到着します

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トンネルを抜けると渓谷の絶景が広がります

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到着した駅にはかつての鉱山鉄道の名残も

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かつての汽車の形状をしています

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巨大な渓谷の中に鉱山へ入る道があります

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渓谷の景色も圧巻です

江戸から近代までの銅山を体感、全長333メートルの鉱山観光

ここ端出場ゾーンの最大の見所が全長333メートルの鉱山観光です。かつて端出場ゾーンは1973年の閉山まで使用されていた地区。坑道内では江戸時代から近代にいたるまでの採掘の様子が実際の鉱山内でみることができます。江戸ゾーンでは堀場から湧水の引き上げ、銅の精錬に至るまでが展示されています。

一方近代ゾーンでは、別子銅山の全体像がわかるジオラマが展示。その雄大さがわかります。また子供たちが楽しめる遊学体験ゾーンも整備され、リフトバケットや削岩体験、湧水の組み上げなど当時の採掘に関する仕事を実際に疑似体験できるコーナーも設けられています。

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橋を渡れば鉱山観光の入口が

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内部は整備され、観光地として楽しむことができます

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人形も置かれています

近代日本の産業遺産 愛媛 新居浜 別子銅山

ミニチュアが展示されています

近代日本の産業遺産 愛媛 新居浜 別子銅山

子供達の体験コーナーも

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出口を抜けると渓谷を渡る橋にでます

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帰りも鉄道で道の駅まで

まとめ 別子温泉と砂金の採掘体験もできる

このように、別子銅山の端出場ゾーンでは、山岳地帯で行われる銅山採掘のほとんどが目の当たりにすることができます。鉱山鉄道の絶景や、実際に坑道の中を入る鉱山観光など、他ではなかなか体験することができません。またその一方で、鉱山観光の出発地点が道の駅になっており、お土産や食事、さらには天然温泉まで楽しめるようになっています。

(※温泉施設のヘルシーランド別子平成27年6月30日からリニューアルオープンのため一時休業)さらに、鉱山採掘の醍醐味とも言える、金銀天然石類が取れ採掘体験も揃えるほど。オススメの観光スポットです。

カンデオホテルズ松山大街道