福山の安国寺。国の重要文化財と枯山水の庭園が見所

鞆の浦で重要文化財が満載のお寺 安国寺

福山の名勝である鞆の浦。江戸時代からの町並みが残るだけではなく、瀬戸内海の美しい景色が味わえる広島でも有数の観光スポットです。街全体には江戸から明治へと続く数多くの歴史的スポットが現存し、街歩きだけで充足した時間を提供してくれることでしょう。

そんな鞆の浦の歴史的スポットには古くからこの地で続く神社仏閣も含まれています。本日ご紹介する安国寺は、国の重要文化財が数多く残る鞆の浦でも有数のお寺。1273年という鎌倉時代に創建されたお寺で、足利幕府を開設した足利尊氏によって再興されました。

その最大の見所は、室町時代に創建された釈迦堂や内部にある木造阿弥陀三尊立像など。かつての国宝、国の重要文化財に指定されています。また、ここは戦国時代に活躍した毛利家の外交僧、安国寺恵瓊にもゆかりのお寺。

寺院内に存在する枯山水の庭園、安国寺庭園は、安国寺恵瓊が再興したと言われています。ちなみに安国寺恵瓊の安国寺はこの福山の安国寺ではなく、安芸広島の安国寺不動院で出家したことからつけられました。本日は鞆の浦の寺社スポットとして欠かせない、安国寺をご紹介します。

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鞆の浦、安国寺へのアクセス

安国寺は鞆の浦の街の主要観光スポットが点在する地域から最も遠い場所にあります。鞆の浦は街全体が歩いて回ることができる一大観光スポットですが、安国寺は海岸沿いから少し内陸に入り込んだ場所に位置しています。

仙酔島へ渡るいろは丸乗船場前の駐車場からは徒歩10分ほどの距離にあるため、街歩きのゴール地点としても最適です。ちなみに安国寺は拝観料が大人150円 大学生100円 高校生以下無料となっております。

カンデオホテルズ福山から鞆の浦までは車で約25分ほどでいくことができます。

 800年以上残る3つの国の重要文化財

安国寺には冒頭でご紹介したとおり、国の重要文化財が保存されています。それが室町時代中期に建立された釈迦堂と、釈迦堂内部に安置されてある木造阿弥陀三尊立像と木造法燈国師坐像です。

安国寺は本堂である法堂を大正時代に消失してしまっていますが、釈迦堂は室町時代からそのまま残されており、貴重な姿をみることができます。そして内部には日本で最古の頂相彫刻であり最古の寿像とされる木造法燈国師坐像と、阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩の三尊からなる木造阿弥陀三尊立像を目の当たりにできます。

この二つの像は作られた年代もわかっており、それぞれ1274年に木造阿弥陀三尊立像が、翌年の1275年に木造法燈国師坐像が作られたとのこと。いまからおよそ840年ほど前の作品です。釈迦堂の建物時代も見ごたえがあり、禅宗様建築の美しい姿をみることができます。

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文化財の宝庫とも言えるほど豊富

安国寺には上記でご紹介した3つの国の重要文化財以外にも見所が多数あります。大正時代に消失してしまった本堂跡は、跡地のみですがかつての構造を示す石跡が残されています。

こちらは広島県の史跡にも認定され、隣に併設する枯山水の庭園とともに、回廊式の本堂として雄大な姿がしのばれます。この隣に併設した枯山水の庭園、安国寺庭園も広島県の史跡に認定されており、室町時代に作られたもの。

戦国時代には安国寺恵瓊によって再興され改造されたものと言われています。そのほかにも地蔵堂や水野多門の五輪塔、鞆の津塔、などさまざまな文化財が眠っています。まさに安国寺は文化財の宝庫と言えるでしょう。

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まとめ

鞆の浦の安国寺は、今では鞆の浦の街の奥にひっそりと佇んでいます。しかしその内部には800年以上も残る貴重な国の重要文化財や、枯山水の庭園などかつての豪壮な姿の名残が伺えます。

もともとこの地は戦国時代には毛利氏が勢力を伸ばしてきた地域で、この安国寺も毛利家の外交僧で自らも大名にまでなった安国寺恵瓊の力によってその勢威を誇ったといいます。

全体の区画、消失した本堂跡とそれに併設する日本庭園、豪壮な釈迦堂など、かつての雄大な姿がしのばれます。鞆の浦の街歩きのゴールとして、オススメのスポットです。

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